「3シリーズ 320d」F30型 2012年-現行 (さおり著)

320d、売れ筋では最も故障率が低いかも

BMWといえば、ドイツ御三家の中で一番、故障が多いメーカーなんじゃないかと思います。
海外勢は、概ね電気系に弱く、ランプ類の不良やエアコンの故障、自動開閉サイドミラー不動などはよくある話なのですが、BMWはエンジントラブルも多いんです。

この間なんか高速道路で急にエンジンの勢いがなくなって、
「プス・・・プス・・・
と止まってしまい、弊社に運ばれてきた現行320iがありました。

 



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国産車だと土下座もの(or リコール)ですけど、ディーラーに電話したら、
「機械ですからねえ。延長保証入っておられるなら適用される可能性もありますので」
と、呑気に返されたとか。。
お客様は、
「そうですか」
と、その時は返したそうなのですが、ディーラーじゃなくて弊社に持ち込むあたり、相当、煮えくり返っていたのかも知れませんね。

プラグはもちろん、シリンダー類も痛んでいるとかで、修理費が100万円、計上されましたし、車検も残り少なかったので、国産車に買い替えることになりました。

ううん・・・定期点検受けても、ハズレの個体はこんなのが出ちゃう欧州事情。
国産車を見習ってほしいです。

そんな中、比較的、故障が少なかったのが「320d」。
ディーゼルエンジンはスパークプラグが不要で、燃料の噴射量によって出力調整するため、スロットルバルブも存在しません。

ガソリンエンジンに比べて構造がシンプル。
空気を高圧にする必要があるので、エンジンが重くなる反面、丈夫なのかな?

でも、2018年、アジアの夏は暑くて、韓国ではBMWディーゼル車が走行中、次々に出火・・・。なぜに韓国だけで?

その訳は定かになっていない中、BMW側が「韓国の気象条件や走り方に何か関係があるのかもしれない」と言ってしまったから、また一騒動・・・。
ま。ドイツ人ってなかなか謝りっぷり悪いですもんね(笑)。
しばらく、収まりそうにありません。

ウチに入ってくるBMWのエンジントラブルで入庫したF30/320dは、かなり少ないのですケドネ。。

F30「320i」の1/4くらいなんじゃないかな?

電気系は仕方ないにしても、エンジンの故障は走ってて急にきたら怖いですし、修理費も高くなるので、気になりますよね。

なので「320i」と悩んでおられる方は、故障率の低さで「320d」をお選びいただくのも一つの答えだと思います(韓国での出火問題を気にしなければ、、デスガ)。

実際、あの問題、お客様からの問い合わせも多いんです。
メーカーが出したリコール対象車種以外からの出火もあり、困っています。
ガソリン車からも出火しました。

オーナー様が、一番、お困りだと思いますので、また、何か情報が入りましたらアップしていきます。

※排気ガスの再循環装置(EGR)のバルブが閉じる際に完全に閉じず、高温の排気ガスが冷めずに吸気管に流入し続けたことで、火災が発生した可能性があるそう。
それでも、なぜ韓国だけで出火が相次いだのかは分からないままでした。

さて、走りについて、です。

低速トルクは言うまでもなく、「320i」を随分と上回ります。

坂道をよく走る方、重い荷物をよく積まれる方には「320d」のほうが合っていると思います。

さらに、欧州勢の中ではディーゼル車らしからぬ静粛性をMCで得ているのも特徴。
低速での振動も2015年のMCで発売当初よりも抑えられていると思います。

ただ、停止中の振動はマツダの<スカイアクティブ>ディーゼルエンジンに較べるとまだまだ大きいです。

あと、アイドリングストップ機構も付いているんですけど、再始動時の“ぎこちなさ”はスムースな国産車と較べるべくもありません。

高速道路でBMWの爽快感がないのもデメリットの一つでしょうか。

BMWのエンジンは回して楽しい♪タイプだと思うので、それがディーゼルでは削がれてしまうのは残念。

力不足、とまでは言わないまでも高速道路で、加速したいときなんか回転も上がらないしスピードも、なかなか出てくれないもどかしさは、「320i」と較べて乗るとどうしてもあります。

 



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こうやって書いてしまうと何か悪い車みたいなので、最後に一つチャームポイントを♪
2015年のマイナーチェンジで、ステアリングの応答性に磨きが掛かっていました!
これはもう素人の私が分かるレベルです。

気持ちいい、、

思ったとおりに曲がってくれる車って意外と少ないんですよね・・・。
でも、「320d」は曲がってくれますよ!

次ページは>>>
「値引き王国”BMW”の攻略法と、気をつけてほしいこと」です。

「3シリーズ 340i」F30型 2012年-現行 (さおり著)

マニアック340i

マニアック、、なんて言っちゃいましたけど、褒め言葉ですからね^^。

だって、800万円以上のご予算がありながら、他グレード、他のプレミアムブランドには目もくれず、ご購入なさるわけですから。

弊社には、代々3シリーズの6気筒モデルをご購入なさっている方がいらっしゃいまして、よくお話しを伺います。

ちなみに弊社では買取のときだけお世話になっています。

 



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さおり
「代々3シリーズをご購入されていますが、今回、早くも買い替えをお決めになった理由はなんですか?」

お客様
「ボディ剛性だな。BMWというのは一種のレーシングカー。一般車のように何万㌔も平気で走れるわけじゃない」

さおり
「実際、ボディ剛性の劣化が既に見られる、というわけですか?」

お客様
「サスペンション、エンジン、電気系の故障はいいさ。直せるから。しかし、ボディ剛性が落ちたら修理できないしね」

さおり
「現在、42,000㌔ですが、どういう風に剛性が落ちてきているのか教えてください」

お客様
「軋みが出るとかじゃないよ。でも、カーブの時とか最初の3年は何も考えずにステアリングを切れたのが、少しずつ応答が悪くなってる。リアが遅れてくる感じ」

さおり
「なるほど」(←と、うなずきつつ??な私)

お客様
「知り合いが「320i」乗ってるんだけどさ。彼の車は全然、元気なんだよね。エンジンが80kg重いぶん「340i」はカーブの度に負担が大きいのかもしれん」

さおり
「買い替えなさるということですけど、どのお車を?」

お客様
「また、「340i」を、と言いたいところだが、F30は先代よりスパルタンじゃないんだよな。あと若いときは気にならなかった内装のチープさ・・・800万の車で、これはないよな(笑)。内装では文句なしの、レクサス「IS」を第一候補に考えている。ハイブリッド嫌いの自分としては、「IS350」は良さそうだと考えている。ただ、あのグリルは何とかしてほしいな。」

さおり
「最近では弊社営業マンがマイナーチェンジされた「マークX」を凄く薦めているのですが、一度、ご試乗なさいますか?ISと同じV6で2,500ccと3,500ccがお選びいただけます」(←試乗車が入っていたので、薦めてみました。実際、すばらしい商品だと思います)


お客様「おお。たしかにこれは凄いね。バランスがいい。ステアリングの応答も、非常に高いし。これで込み込み400万円で買えるのは驚きだね」

さおり「ええ。ええ」(←ちょっと、買ってもらえるかも?とか思う私)

お客様「でもさ。ガツンと加速するやつがほしいんだよね」

さおり「スーパースポーツみたいな?」

お客様「見た目、スーパーなのは嫌いなんだよ、嫁が。クーペすらOK出ない」

さおり「BMWのMとかアルピナ、メルセデスのAMGもダメですか?」

お客様「明らかにフェンダーとか飛び出してんじゃん。それに高い。1,000万円は越えたくないんだよな」

さおり「難しいですね・・・」

この後、買取させていただきまして、店舗から10分ほど離れた駐車場まで運転しました。
個体差もあるのかも知れませんけど、「320i」よりハンドルが少し重い気がしました。

でも、いい感じ。

6気筒の音がフォンフォン鳴ります。
「540i」と違って、直にエンジン音が聞ける感じがして、私はこっちのほうが好きかな。

下記のスペック、ご覧ください。

320i
エンジン最高出力:135kW[184PS]/5,000r.p.m
エンジン最大トルク:270N.m(27.5kgf-m)/1,350-4,600r.p.m

340i
エンジン最高出力:240kW[326PS]/5,500r.p.m
エンジン最大トルク:450N.m(45.9kgf-m)/1,380-5,000r.p.m

 

ちょっと、踏み込んだら、お客様のおっしゃる「ガツン!」が味わえるのは、もちろん、ブレーキもエンジンに負けじと効いてくれるのは、さすが、です。
悪いところを挙げると、「320i」と較べると軽快感が少ないことかしら?

ターボラグも320iに較べると少し、あると思います。
そんなネガも中間加速の清清しさを味わったら、吹き飛んじゃうかも♪

BMWの本領発揮なんか到底できない私ですけど、6気筒エンジン、好きになってもいいですか?と、心の中で話しかけてしまいました(笑)。

次ページは>>>
「日本にはなぜ白のBMWが多いの?」です。

「3シリーズ 320i/330i」F30型 2012年-現行 (さおり著)

320iは320dより何が優れているの?

320iと320d、弊社で一番売れているBMWです。

320dは、燃費の良さがチャームポイント。

320iセダンが16.0km/L(JC08モード)に対して、21.4km/L(JC08モード)とリード、しかも320iがプレミアムガソリン(ハイオク)仕様に対して、軽油仕様。

燃料費では320dに大きなアドバンテージがあります。
さらに、トルクの違いも坂道を走れば、一目(一走?)瞭然の違い。
320dの余裕ある走りに較べて、320iは回転計ばかり上がって、スピードは出ません。

と、まるで320dをオススメしているかのような書き出しになってしまいましたけど、それ以外は320iのほうが優れていますっ!と言っていいかも?

 



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較べて乗って分かるのは、まず静粛性の違いです。

3シリーズは、2015年のマイナーチェンジで高級感が出ました。

ボディ剛性は凄いけど、サスペンションも硬すぎて、とにかくガッチガチな乗り心地だったのが、随分、しなやかになりました。

それに併せて静粛性も向上。

320dも改善はされたものの、アイドリング~低速での震えは320iに較べるとまだまだです。

※VWの排ガス不正ソフト問題のとき、BMWも制限基準値の11倍以上の窒素酸化物(NOx)が検出されたとのニュースがありましたけど、あれはどうなったの??
ちなみに不正ソフトは使用していなかったのでお咎めなしでした・・・。

320iはさらに、しなやかに、静粛性はMCを経て、5シリーズの同じ4気筒2,000cc搭載モデルと同等と言えるレベルになっています。

4気筒エンジンのネガも3シリーズでは、さほど気にならないと思います。

高速走行時には多少の振動は生じるものの、運転していて楽しいから許容範囲の内かな。

MCでステアリングのキレも進化

前期型では、切れすぎたり、そうでもなかったり、とバランスがいまいちだったのが、後期型では本当に素直に反応してくれるように♪

なんか運転うまくなった気分。

これこそ、良い車の条件ですよねっ!

セダンとツーリングの違いとは?

積載量の差は、みなさんご存知でしょう。

で。乗ってみてどうなの?と思っても、ディーラーには試乗車、どっちかしか置いてないことが多いんですよね。

営業マンは「乗り心地は同じですよ」とか言うし。
ま。たしかに大きな違いはありません^^。

けど、車両重量で1,580kg:1,660kgとツーリングのほうが80kg重いのは事実。
80kgって結構、大きくないですか?

実際、ちょっとだけ加速力に差はあると思います。
でも、低速で感じる程度で、中速~高速では、ほとんど差異ないです。

320iは中古車、結構、安くなってますけど、前期・後期でかなり変身しちゃうのがBMW。

故障も気になりますし、ご予算が許すなら新車を狙ってください♪

BMWは値引きが、凄いんです。
2018年-2019年はF30モデルなら100万円超の値引きがあるでしょう!

次ページは>>>
「売れない330iの良さとは?」

BMW「3シリーズ 318i」F30型 2016年-現行

318i、2018年、最も魅力的なBMW

6代目、F30型の3シリーズが発売されたのは2012年。

318iの発売は何と2016年まで待たなければいけません。

2015年までは320i、4気筒2,000ccターボがエントリーモデルを担ってきました。
それが、3気筒1,500ccターボへ。

 



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さすがに排気量落としすぎでしょ?と、誰もが不安になるのではないでしょうか。

400万円を優に越える価格は果たして納得できるものなのか?

乗り込んでみると、ダッシュボード周り、シート、ハンドルの質感などは他グレードと変わりありません。

BMWのそれです。

質はともかく、立て付けだけでも、もう少し頑張ってほしいものです。
メルセデス、アウディ、レクサスを上まわっている点は’無い’です。

それだけ走りに特化しているから、いいじゃん、というのがBMWの考え方。

・・・確かに318iは他社にはない魅力を持ちあわせていました。

BMWの4気筒モデル(320i)は、6気筒モデルからのダウンサイズユーザーへ向けて開発している部分もあるのでしょう、4気筒のネガをできるだけ隠そうとしている節があります。

遮音性であったり、低速での振動の伝わりにくさであったり、車重を感じさせないアクセルレスポンスであったり・・・大変な苦労の跡が見られます。

それでも、やはり6気筒モデルと同価格で提供していく商品としては充分ではありません。

低速域はともかく、高速域でのパワー不足は明確です。

対して、318iには別の魅力が詰まっています。

アクセルを踏んだ瞬間から気持ちよくエンジンが回るのがドライバーに伝わります。
回転と加速が比例している心地よさ。

「これが本来、車を運転して楽しいと思える感覚かもしれない」

そんなノスタルジックすら、存在します。
さながら、スポーティなコンパクトカーに乗っているようです。

エンジンも軽いせいか操舵性も他の3シリーズとは一線を画します。
イメージしたラインにぴたりと乗る感じ。

これこそ、BMWではないでしょうか?

「318i」は実燃費もなかなか優秀です。

JC08モードで17.2km/L(セダン)。
街中では13km/L程度。
都心だと10km/L強。
高速だと上記カタログ数値レベルです。

このように、カタログ燃費と実燃費が近いのは欧州車の特徴です。

1,500ccなので、やはり高速域になると回転計の針ばかり進んで、スピードは付いていかないときも往々にしてあります。

エンジン音も高回転域での3気筒の雑味は如何ともしがたく、長距離を高速道路で、という状況は同乗者に間違いなく不評でしょう。

そこはエントリーモデルならではの、ご愛嬌と考えましょう。

ちなみに同じドイツ車、VW製の1,400ccは高速域でもなぜか安定してトルクを発揮します。
気になる方はアウディ「A3」「A4」やVW「パサート」もご検討ください。
※アウディのエンジンはフォルクスワーゲン=VW製です。

日本専用に開発されたかのよう。
アウディ「A3」については
>>>こちら

 

そもそもの話、3シリーズを検討中の方は同乗者の乗り心地を優先するわけではないし、さして重要な問題ではないかもしれません。

この318i、街中の普通の交差点を曲がるだけで、サーキットを走っているような歓びがあります。

BMWはこうでなくては。

“駆け抜ける歓び”。

そのキャッチコピーを追いかけてほしいです。
良い商品ですが、それでも、車両本体価格4,000,000円~5,000,000円以上というプライスタグには疑念を持たざるを得ません。

 

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〇関連記事ご紹介

こちらはターボらしくない‘ターボ’で勝負
『IS300(旧200t)』の試乗記は
>>>こちら

 

MCで進化しすぎ?!
『320i』の試乗記は
>>>こちら

 

故障率の低さはBMW No.1
『320d』の試乗記は
>>>こちら

 

最高の3シリーズにして寿命は短め?
『340i』の試乗記は
>>>こちら

 

○BMW 3シリーズ F30型「318i」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

価格対評価 良い
運転楽しい度 非常に良い
後席居住性 悪い
リセール価値 良い
故障のしにくさ 悪い
部品の安さ 悪い

F30/318i 8%税込価格表
318i SE 4,090,000円
318i SE ツーリング4,310,000円
318i4,460,000円
318i ツーリング4,680,000円
318i Sport4,670,000円
318i Sport ツーリング4,890,000円
318i Luxury4,890,000円
318i Luxury ツーリング5,110,000円
318i M Sport4,890,000 円
318i M Sport ツーリング5,110,000円

F30/318i sedan/touring主要諸元表
全長4,645mm
全幅1,800mm
全高1,440mm/1,460mm
ホイールベース2,810mm
最小回転半径5.4m
車両重量1,550kg/1,620kg
乗車定員5名
エンジン種類直列3気筒ターボ
トランスミッション電子油圧制御8AT
総排気量1,498cc
エンジン最高出力100kW[136PS]/4,400r.p.m
エンジン最大トルク220N.m(22.4kgf-m)/1,250-4,300r.p.m
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
JC08モード17.2km/L / 17.0km/L

「5シリーズ 540i」G30/G31/G32型 (さおり著)

540i 唯一の直列6気筒

直列6気筒は、とうとう1グレードにしか搭載されなくなってしまいました。
しかも、ちょっと手の届かない感のあるプライスタグ。。

ラグジュアリーというグレードで較べたら、「523i」が、7,630,000円(8%消費税時)に対して「540i」が9,720,000円(8%消費税時)!!

 



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完全に7シリーズやベンツSクラス、レクサスLS(この記事を書いた後にモデルチェンジした「LS500」は1,500万円超え!)の価格帯です。

それでも、人によっては無茶な価格も許せちゃうのがBMWの直列6気筒エンジン。

先代は前期「523i」も直列6気筒だったのに、欧州の排ガス規制のせいで、マイナーチェンジで4気筒ターボへ。

えーっ!なんで?!誰もがショックでした。

価格は安くならないし、商品価値は絶対前期モデルのほうが高いという無慈悲さ。。

で。 あの伝説のシルキー6はF10ではモデル末期には「535i」だけになりました。

そして、G30では「540i」だけが6気筒エンジン搭載モデル。
「540i」と言いつつ、3Lターボという。。
さいきん、ほんとややこしい表記です、BMWさん。どうにかしてください。

ほかの5シリーズを寄せ付けないっ!

うわ。やっぱり他のグレードとは違いますよね・・・ってくらい違いますよ、これわ・・。

そりゃあ、シルキーって言われるよぉ、みたいな。

私はトヨタの3,500ccV6も、安定感がすごいし絶対故障しないので、良いエンジンだと思いますが、BMWの直列6気筒エンジンも艶っぽくて良いです。

出来映えとしては、直列6気筒を100点としたら、直列4気筒は60点くらい?

結構、差があると思います。
だって直列4気筒は高速道路では、ちょっとパワー不足だし(BMなのに)音質も決して良くはありません。なんかザラザラした音。

対する「540i」は、直列エンジンなのに、まあ、なんとよく回るエンジンなことでしょう♪

たしかに、かなり高額ですけど、BMWの直列6気筒があれだけ誉めそやされる訳がようやく分かりました。

ほかにはない、唯一無二のフィーリングだというのも高ポイントです^^。

ちなみにアイドリングストップ機能は別に付けなくても・・・と思うんですけど、付いています。

か・な・り・チープなので、こんなの付けなきゃいいのに。
ストップはともかく、ゴーのときのエンジンの掛かり方が凄すぎデス。
シートがブルルって揺れますもん。

あと、メーターが標準でグラフィックになって、昔ながらのアナログメーターを選べなくなったのも悲しい事件。

しかも、そのグラフィックは、はっきり言ってレベル低いです(笑)。

レクサス「GS」を100点とすると、メルセデス「Eクラス」80点、BMW”5シリーズ”60点・・・もないかな、くらい。

こんな感じで、内装も価格からしたら質感は控えめですけど、「540i」をご購入できる方はindividual=インディビデュアルという特注システムを利用してみてもいいかもしれませんよ!

 



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弊社には数えるほどしか入庫したことがないとはいえ、それはそれは豪華な内装なので忘れるはずもありません。

聞いたところ、外装特別色が50万円前後、内装一式(特別な革シートなど)で150万円前後、ホイール20万円也、、(笑)。

200万円のマイカーを夢見る私としては「・・・」な世界ですが、大幅質感アップ間違いなしです!

しつこく、お金の話で恐縮なんですけど、じつは「540i」含め、5シリーズ全車種、発売直後に原因不明の約20万円もの値上げを敢行しています。

先代F10の値上がりは衝突安全ブレーキを標準装備という大義名分があったけど、今回はほんとに??な値上がり。

BMWに採用された半自動運転機能とは

日本では衝突軽減ブレーキ装備が主流になってきた2018年。

海外勢は、自動運転に向けての試験段階の最新システムを搭載していくという考え方です。

BMWも、例に洩れず半自動運転化されたG30/5シリーズ。

フロントのステレオカメラ、ミリ波レーダーをフロントに3個、リアに2個に加え、超音波センサーを装備。自動操舵による高速走行時の車線中央維持と、渋滞時の前車追従機能が付いています。

この前車追従機能が意外と(?)賢いので驚きました。

メルセデスのは、ブレーキがちょっと遅い感があるし、実際、急ブレーキとは言わないまでも、そこそこ強めのブレーキを掛けて止まることもしばしば(2018年現在)。
BMWのは、もっとスムースです。

アクティブ・クルーズ・コントロールは~210km/hまで対応しているのが、いかにも欧州車。
ここは、すごくお金掛かっていると思います。

さらに、歩行者や動物を検知できるナイトビジョン。
7シリーズから採用されている自動駐車を行なうリモート・パーキングもオプション設定。

ただし、リモート・パーキングは直進バックしかしてくれないので、よほど狭い駐車場をお持ちで困っている方じゃないと便利とは言えなさそう。

次ページは>>>
「G30/5シリーズの最新値引き情報」です。

「先代5シリーズ(F10)523i/523d/535i」2010年~2017年

bmw-f10-01

禁断の直6は幻に?

「販売台数の半数は3シリーズだが、利益の半分は5シリーズから出ている」と、BMW本国の重役が発言していました。

5シリーズも売れているんだよ、ということなんでしょうが、そう言われると余計に3シリーズ買ったほうがお買い得みたいな気がするのは庶民の証でしょうか・・・。

日本では3シリーズの陰に隠れている感、大アリの5シリーズ。

もともとサイズが大きいのに、モデルチェンジごとに巨大化は止まらないので、そりゃあお客さんは3シリーズに流れるはずです。

全長x全幅x全高(mm)=4,915×1,860×1,475
この5シリーズ(F10)で、ぎりぎり立体駐車場に押し込める車幅ですから、現行モデルは全幅1,868mmでは、もう入らないでしょう。

 



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気になるのは車幅だけではありません。

エンジンのダウンサイジングの流行によって“シルキーシックス”がどうなってしまうのか?

旧くからのBMWファンの方は気が気でないでしょう。

“シルキーシックス”とはBMWの直列6気筒エンジンが余りにも美しく奏でるサウンドや、直列では有り得ないレスポンスの良さに与えられた称号です。

これを味わってしまうと、どのエンジンの味わいも希薄に感じてしまうほどの禁断の6気筒。

しかし、それを葬り去ろうとBMW自身がしている、とも思えるマイナーチェンジを行なうから、ファンは心配になります・・・。

辛うじて「535i」には直列6気筒が残されていますが、「523i」の本体価格6,100,000円~(新車当時)と比較すると何と230万円も高い8,400,000円~(新車当時)ですから、そうなると中毒者かつお金持ち以外は他の車種あるいはメーカーに流れていってしまうのも無理はありません。

当時、新車のご案内もしていましたが、F10モデル末期時代からは、マイナーチェンジ前の直列6気筒の搭載された「523i」、あるいは「528i」を中古でご購入いただくのが得策でした。

モデル末期になってますます台数は落ち込んでいる中、日本で最もよく出ていたのは「523i」と「523d」。

直列4気筒エンジンの「523i」、決して悪いわけじゃないのです。

ツインターボとはいえ、直列4気筒2000ccでよくこれだけ走るなあ、と感心します。
振動も抑えられているし、馬力に不足を感じることはほとんどないでしょう。

しかし、これは「BMW」。
価格も6,120,000円~(新車当時)となると、ユーザーの期待値も違うでしょう。

2000ccにしては・・・なんて言葉を付け足さなければいけないのは寂しいかぎりです。

 



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F10 ディーゼルの走りは?

523dはディーゼルとは思えないほど、静かな車内です。

遮音が徹底しています。
ただし、震えはあります。

音は聞こえないけれども(聞こえないから余計に?)ディーゼル特有の震えがシートに伝わってきます。

走り自体に不満はありません。
「523i」とは比べ物にならないほどのトルクフルな走り。

高速道路に乗ってしまえば、ディーゼルのネガも消え、すこぶる快適です。

ワインディングロード上だけは「523i」のほうが吹き上がりが良い分、面白いかもしれません。

一番、気になったのは先述の通り、エンジンの振動。

6,330,000円~(新車当時)で、あれだけシートに震えられると3,175,200円~手に入れることができるマツダ「アテンザ」の後塵を拝することになりかねません。

それほどマツダのディーゼル技術は格別で、他メーカーにとって驚異だと思います。

次ページは>>>
「高速道路でも物足りない?」です。

「最終セルシオ」30系 2000-2006年 後編(さおり著)

celsior3-01

~セルシオ後編~柔らかいのに、ふんわりしない乗り心地

速いのは当たり前として、セルシオの良いとこは何といっても、その乗り心地!

その通りだと思います。

おっしゃる通り、10mでも、この車が凄いのが分かります。

曲がると、もっと分かるんです。

直線だと雲の上を走っている感じなのに、曲がるときにフニャフニャしないんです。
高速道路での安定感も抜群に、本当に、良いです。


故障で入庫したのは改造した、お車ばかりだったことを思えば、もう製造中止から年月が経っているのに凄い車ですよね。

アメリカで売れに売れたのに、どうして日本では評判よくなかったりするのかな?

売れなかったわけじゃないみたいだけど、私たち日本人は日本の商品に自信を持ってもいいのにな、と時折、思います。

ごめんなさい。偉そうに。

ちなみに、このページの画像は後期型。

ヘッドライトの形が違うでしょ?

前期型は少し丸っこくて可愛くて、後期型は精悍な顔つきです。

その他、前期と後期ではトランスミッションが5速から6速に進化しているそうです。

うぅ。私はどちらも納車したことがあるのに、運転していて気づかなかったです。
男性スタッフに聞いてみたら、
「6速になっていると知っていたら分かるかな」
「微妙だが分かる」
「ぜんっぜん分からん」
という三者三様の答えでした。
ご参考になれば。

 

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♪さおりから一言♪

これからセルシオの中古車購入をお考えの方へ
『最後のセルシオを購入なさるならエアサスペンションのC仕様をお薦めします。
セルシオのエアーを体験すると他の車に乗れない、、というくらい素晴らしいですよ!

横で上司が運転していても寝てしまった私が言うのだから、嘘じゃないです(笑)。
もう値落ちもそんなにしないくらいお安くなっています。

残念なことに状態の良い商品は年々減少していっているので、迷っておられるなら是非、今どうぞ。

少し中古価格がお高くなりますが
エアサスV8だったマジェスタの試乗記は

>>>こちら

□直哉の追伸□
エアサスが壊れるという話をよくネットで見かけますが、特に故障が多いとは思いません。ただ、ローダウンした個体が2度ほど修理のため、入庫したことがあるので、エアサスを社外品に変更した個体は購入する際、ご注意ください。

価格表(2000年8月発売当初)
A仕様5,400,000円
A仕様 eRバージョン5,650,000円
B仕様5,900,000円
B仕様 eRバージョン6,000,000円
C仕様6,150,000円
C仕様 インテリアセレクション6,650,000円
C仕様 F-package6,950,000円
C仕様 F-pkgインテリアセレクション7,300,000円

点数表(5点満点)○

総合評価 5点
リセール価値 ※※※
故障のしにくさ 4.5点
部品の安さ 2.5点

 

主なスペック○
エンジン:V型8気筒 DOHC 4,292cc
最高出力(ネット値):206kW(280PS)/5,600r.p.m
トランスミッション:<5 Super ECT >⇒<6 Super ECT >(2003年8月以降モデル)
タンク容量:84L
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10.15モード:8.2km/L⇒8.9km/L (2003年8月以降モデル)
全長4,995mm 全幅1,830mm 全高1,470mm

「最終セルシオ」30系 2000-2006年 前編

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~セルシオ前編~静けさという衝撃

この車に乗ったとき、教習所の教官が「いい車なんてのはなあ。10mも動かせりゃあ、分かるもんよ」、なんて呟いていたのを思い出しました。

10mで分かる車なんてあるわけないだろ!?

完全に名前負けしちゃってるわ、このオジサンは(苦笑)。


そう軽く流してしまった庶民が自動車営業に携わるようになって、この“セルシオ”に乗ったときの衝撃は忘れられません。

 



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今でこそハイブリッド車によるエンジン回転数0からの発進に慣れた方も多くいらっしゃるでしょうが、2000年8月といえば、初代プリウスが売られていた(1997年~2003年)時代の真っ只中です。

ハイブリッド車なんて乗ったこともありませんでした。

セルを回したときに「フォーン」と唸ったあとの「シーン・・・」とした、あの空間は
「あれ?高級車なのに、いきなりエンスト?」
そう、疑うような静けさでした。

思えば、ハイブリッドのエンジンが回っていない音のない車内とは違い、粛々と静かに回るエンジン音は車内に入ってきていたのです。

何とも品のある“静けさ”でした。
それが分かったのは何度も運転するようになってから。

高級とは、こうあるべきなんだとセルシオに教えられたような気がしました。

高速道路で聞いたV8エンジンの、微かでまるで遠くで響いているような高い音は美しく、主張しないくせにやけに聴覚に訴えかけてきました。

どこからか語っても魅力あふれる車であることは間違いありません。

僕の父が破産前に最後の贅沢として所有していた車ですので、思いも一入です。

 

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280馬力規制が解かれる(2004年6月規制解除)直前の車だけあって、カタログ上は280馬力ですが、パワー系でも不足を感じる場面は全くないです。

運転手付で乗る車でもありますので、Dレンジに入れたままアクセルを踏んでも、柔らかい加速しかしてくれないのは仕方ないです。

そういう場合は2速あたりに入れてみたら驚きの加速力を味わえます。
まあ、それでも品の良いこと・・・。

決してドカンと出ることはないです。
でも、たぶん大方のスポーツカーより速いでしょう。

速いのは当たり前として、セルシオの良さは何といっても、その乗り心地です。

>>後編に続きます

「マークX 」2代目 GRX130 2009年~現行 (さおり著)

2016年11月マイナーチェンジ後の「マークX」試乗記は>>>こちら

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マークXは、大きいのに乗りやすい!

初代のときの、佐藤浩市さんのCMが恰好よくて、マークX=恰好いい車、の図式ができてしまった私。

2代目でも、やっぱり佐藤浩市さんが務めてらっしゃって、見るたびにちょっと、ときめいていました。

オジサンでも、あれだけスーツが似合ってたらいいです、ほんとに。

じつは映画「64」で、佐藤浩市さんが乗っていたのはマークXの前身、マークⅡ!
マークⅡに乗っていそうな役柄だったので、本当に’ぴったり’でした。

あの、少し旧いデザインが哀愁たっぷりに見える摩訶不思議。

前置きが長くなりましたけれども”マークX”ってネーミングが恰好よくないですか?
マークⅢだと、ピリっとしないところを“マークX”と、くるなんて、いいセンスしてます。
で、CMに佐藤浩市さん(←しつこい)。

 



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では思い切って、車としての評価いきますね!

163cmの女性でも運転しやすいポジションが取れるのは、とっても好印象。

180cm以上のスタッフも運転しやすい、と申しておりますので日本人だったらほぼ、どなたでも運転しやすいと感じると思いますよ。

運転しやすいのは大事ですよね。

乗り心地は、トヨタ車にしては硬い部類に入ると思います。

助手席に乗るだけなら、「クラウン」には敵いません。

なので、助手席の奥様のことを考えるなら中古でも「クラウン」のほうがいいです。
名前では、あちらのほうが<上>ですしね♪

でも、運転するとなるとどうでしょう?
乗り心地を別にしたら、「クラウン」よりこっちが楽かな、と思います。

私は大きさを感じさせない点で、たとえばライバル車の日産の「ティアナ」よりずっと運転しやすいです。

セクシーさでは「ティアナ」なので、あちらも好きなんですが・・・。

ちなみに、なぜか3代目「ティアナ」は最初から売れません。トホホ。

売れ行きという面では「マークX」も随分、下火になってきました。

ド派手なイエローの特別仕様車も起爆剤にはならなかったのかなあ。
次はハイブリッドになって「sai」と統合されるという噂、あながち嘘ではないかも。

それでもって、なぜか20万円くらい高くなって・・・って、やめてー(泣)。

※その後「sai」のほうが先に消えて、事実上「マークX」の後継車種「カムリ」が2017年にデビューしました。

トヨタ「カムリ」WSの試乗記は>>>こちら

運転しやすいのは「ハンドルの切れが素直だから」と、男性スタッフが教えてくれました。

言われてみれば、そうなんです。

狭い駐車場に入っても、ハンドルを回す手がバタバタしないんです。

これは女性に嬉しい装備(?)です。

最後、問題点も書かないといけないみたいなので、いきます。

ずばり、、

次ページは>>>「マークXの内装・インテリア」です。

7代目クラウン 120系

《いつかはクラウン》

クラウンのキャッチコピー、『いつかはクラウン』の印象が強すぎて、他は何を聞いても他はすぐ忘れてしまいます・・・。

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以後、
《満たされて、新しいクラウン》
《すべてはクラウン》
《美しく走る。日本のクラウン》
《21世紀へ、このクラウンで行く》

 

そして、
《かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる》
《超えてゆく、ブランド》
《CROWN ReBORN》
《未来とつながるか》
と、続きます。

 



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やはり《いつかはクラウン》の素晴らしさは時代を超越していますね。

CMではモーツァルトの交響曲第40番のフレーズを使用し、一層、高級感を深める演出です。

「なるほどなあ。その頃は、それだけクラウンの価値が高かったのか」と、妙に納得します。

交響曲第40番といえば、日本での初代レクサスISのCMでもアレンジされて使用されていたものです。

いつ、聞いても心に刺さるフレーズなんですよね・・・。

しかしながら、この12系クラウン、一度だけ乗ったことあるんですが、さすがに使いすぎで、晩年はメンテナンスすらしていない個体だったので、良い思い出がないんです。

14オーナー、870,000kmって、いかがですか?

どなたでも躊躇しますよね・・・。

美車は別として、特にプレミアが付いている車種でもありませんし。

レストアするにもお金が掛かるから、ということで、結局、廃車でした。

僕が運転したのは解体業者さんに乗っていくまでの30分。

それでも、直進は安定していたのを覚えています。

たしかに馬力も全然、感じられず、低速トルクも失い(もともとクラウンは余り低速トルクがないことが多いですが)、カーブもちょっとヨロヨロしながらも、でも、ちゃんと走るんです。

普通に使えそうなのが凄いなあ、と思いました。

当時、新人の女の子が社長に「100,000km超えてても、国産なら下取り10万は出しておいていいよ(ただし、100万以上の購入があった場合)」と、言われて、10万円で下取り個体だったんですが・・・。

「100,000km超えてても、って870,000kmかあ~。一報入れてくれよ~」と泣きながら怒っていた社長が、おかしかったものです。

1,000,000円以上のお車をご購入いただいているので、利益は出ていたし、たぶん、破格の買取値を提示したのが弊社を選んでくださった決め手である可能性が高いので、新人さんも大して責められず、ボーナス対象になっていたのは良かったです。

ちなみに金属として意外と高く買ってくれて7万円になったので、3万円の損失で済みました。

『廃車でも無料で引き受けます』

と、いう広告、ときおり見かけますよね?
あれ、解体業者に持っていったら儲かる場合もあるから、なんです。

ところで、市販の自動車で一体、何万キロまで走った記録があるんだろうか、と興味が沸き、調べてみると、驚きの※4,600,000kmというのがありました。46万キロじゃないですよ、460万キロです・・。

しかし、これはメルセデス限定での記録。世界記録はもっといくのか?

※460万キロの記録を打ち出したのは、ギリシャのタクシー運転手サキニディスさん。1976年製メルセデス・ベンツ240Dは幾度のものオーバーホール、エンジン交換を経て、23年間、走り続けたそう。メルセデスの車両で最長の記録です。現在はメルセデス・ベンツ ミュージアムに寄贈され、大切に保存されています。

と、つらつら書きつつ、すみません。今回は試乗記と呼べるものではなく・・・。

買えるのに手は出せない存在

社内資料には価格も2000ccだけしか残っていなかったのですが、一応、ご紹介。ターボだの、マイナーチェンジで2800cc→3000ccだの、ディーゼルだの、で、何と7代目12系は計11種類ものエンジンが登場しました。

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2,000cc 約3,000,000円~3,500,000円

1983年の大学初任給は、132,200円(現在の価値では145,000円と言われています)。
200,000円前後の現在と比較すると、概算で、3,500,000円⇒約4,80,000円。

数字上は2012年発売の14代目と同じ価格帯といえますが、当時、クラウンはサラリーマンにとって、なかなか手を出せない憧れの対象でした。中小企業だったら社長さんがクラウンで、以下は”コロナ・マークⅡ” まででしょうか。

名前からも、お分かりの通り、マークⅡの前身です。

コロナ、という名前が取れて“マークⅡ”を名乗るようになってから独自性を主張するような外観に変化してきましたが、この時代は、何だか<クラウンに似た安そうな車>という雰囲気を、わざと醸しだしているのは否めません。

昭和58年・1983年、古き良き(?)時代のクラウンのお話でした。

2018年発売「クラウン」の試乗記は>>>こちら

 

 

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○主なスペック○
エンジン:水冷直列6気筒DOHC 2000cc,2800cc
最高出力(ネット):138kW(190PS)/5,600r.p.m(2,800cc)
使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
10モード:8.5~9.0km(2000ccAT),9.8km(2000ccMT)
8.2
km(2800cc)
全長4,860mm 全幅1,720mm 全高1,435mm