320d、売れ筋では最も故障率が低いかも
BMWといえば、ドイツ御三家の中で一番、故障が多いメーカーなんじゃないかと思います。
海外勢は、概ね電気系に弱く、ランプ類の不良やエアコンの故障、自動開閉サイドミラー不動などはよくある話なのですが、BMWはエンジントラブルも多いんです。
この間なんか高速道路で急にエンジンの勢いがなくなって、
「プス・・・プス・・・」
と止まってしまい、弊社に運ばれてきた現行320iがありました。
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国産車だと土下座もの(or リコール)ですけど、ディーラーに電話したら、
「機械ですからねえ。延長保証入っておられるなら適用される可能性もありますので」
と、呑気に返されたとか。。
お客様は、
「そうですか」
と、その時は返したそうなのですが、ディーラーじゃなくて弊社に持ち込むあたり、相当、煮えくり返っていたのかも知れませんね。
プラグはもちろん、シリンダー類も痛んでいるとかで、修理費が100万円、計上されましたし、車検も残り少なかったので、国産車に買い替えることになりました。
ううん・・・定期点検受けても、ハズレの個体はこんなのが出ちゃう欧州事情。
国産車を見習ってほしいです。
そんな中、比較的、故障が少なかったのが「320d」。
ディーゼルエンジンはスパークプラグが不要で、燃料の噴射量によって出力調整するため、スロットルバルブも存在しません。
ガソリンエンジンに比べて構造がシンプル。
空気を高圧にする必要があるので、エンジンが重くなる反面、丈夫なのかな?
でも、2018年、アジアの夏は暑くて、韓国ではBMWディーゼル車が走行中、次々に出火・・・。なぜに韓国だけで?
その訳は定かになっていない中、BMW側が「韓国の気象条件や走り方に何か関係があるのかもしれない」と言ってしまったから、また一騒動・・・。
ま。ドイツ人ってなかなか謝りっぷり悪いですもんね(笑)。
しばらく、収まりそうにありません。
ウチに入ってくるBMWのエンジントラブルで入庫したF30/320dは、かなり少ないのですケドネ。。
F30「320i」の1/4くらいなんじゃないかな?
電気系は仕方ないにしても、エンジンの故障は走ってて急にきたら怖いですし、修理費も高くなるので、気になりますよね。
なので「320i」と悩んでおられる方は、故障率の低さで「320d」をお選びいただくのも一つの答えだと思います(韓国での出火問題を気にしなければ、、デスガ)。
実際、あの問題、お客様からの問い合わせも多いんです。
メーカーが出したリコール対象車種以外からの出火もあり、困っています。
ガソリン車からも出火しました。
オーナー様が、一番、お困りだと思いますので、また、何か情報が入りましたらアップしていきます。
※排気ガスの再循環装置(EGR)のバルブが閉じる際に完全に閉じず、高温の排気ガスが冷めずに吸気管に流入し続けたことで、火災が発生した可能性があるそう。
それでも、なぜ韓国だけで出火が相次いだのかは分からないままでした。
さて、走りについて、です。
低速トルクは言うまでもなく、「320i」を随分と上回ります。
坂道をよく走る方、重い荷物をよく積まれる方には「320d」のほうが合っていると思います。
さらに、欧州勢の中ではディーゼル車らしからぬ静粛性をMCで得ているのも特徴。
低速での振動も2015年のMCで発売当初よりも抑えられていると思います。
ただ、停止中の振動はマツダの<スカイアクティブ>ディーゼルエンジンに較べるとまだまだ大きいです。
あと、アイドリングストップ機構も付いているんですけど、再始動時の“ぎこちなさ”はスムースな国産車と較べるべくもありません。
高速道路でBMWの爽快感がないのもデメリットの一つでしょうか。
BMWのエンジンは回して楽しい♪タイプだと思うので、それがディーゼルでは削がれてしまうのは残念。
力不足、とまでは言わないまでも高速道路で、加速したいときなんか回転も上がらないしスピードも、なかなか出てくれないもどかしさは、「320i」と較べて乗るとどうしてもあります。
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こうやって書いてしまうと何か悪い車みたいなので、最後に一つチャームポイントを♪
2015年のマイナーチェンジで、ステアリングの応答性に磨きが掛かっていました!
これはもう素人の私が分かるレベルです。
気持ちいい、、
思ったとおりに曲がってくれる車って意外と少ないんですよね・・・。
でも、「320d」は曲がってくれますよ!
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「値引き王国”BMW”の攻略法と、気をつけてほしいこと」です。