トレンドは300hから300へ
初代「IS」では2,500ccと3,500ccだったのが、2,000ccターボ、2,500ccハイブリッド、3,500ccノンターボの3タイプを展開しています。
発売当初は設定されていた「IS250」(V6 2,500ccNAエンジン)が2015年8月3日のマイナーチェンジにて4WDは廃止、約1年後の(2016年10月20日には2WDも廃止されました。
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その代わりに入ってきたのが、2,000ccターボモデル「IS300(当初200t)」です。
弊社は、レクサスは中古車しか扱えないのですが、お客様からは「2,000ccターボが欲しい。何とかならないか」とお問合せいただくことが多いです。
「IS300」と言うと聞き慣れない方もいらっしゃるでしょうが、元「IS200t」です。
2017年末から発売の「LS」の3,500ccツインターボを「LS500」と名付けるにあたり、他車種のターボモデルの末尾の’t’を取り、何cc相当という値に変更したようです。
これからのレクサスは‘ハイブリッド’と、‘ターボエンジン’を主流にしていこうという意思なのではないでしょうか。
NAはもう古い、と。
今の時代、何も書いてなくてもエンジン単体ならターボなのは当たり前なのですよ、と。
BMWの表記が排気量と異なり(例えば「540i」が3,000ccターボ)分かりにくいため、’t’を最後に付けてくれたほうが、お客様としても分かりやすかったと思いますので、残念です。
一番人気の2,000ccターボ「IS300」
価格が「IS300h」の5,150,000円~に対して、「IS300」は4,700,000円~だというのも人気の一因でしょう。
ハイブリッドを押しのけて、今や「IS300」は最も人気のあるモデルです。
実際、試乗されると「やっぱりハイブリッドより、こっちが自然だね」と、ハイブリッドから転向したお客様もいらっしゃいます。
ターボラグはほとんど感じられない、まるで3,000ccクラスレベルのNAのような仕上がり。
<アイドリングストップシステム>は、全くストレスにならないエコシステムに昇華。
心地よく耳許に届くエンジン音は、アクセル開度に歩調を合わせるように絶えず、変化していきます。
つまり、‘乗って楽しい車’です。
ひとたび、楽しい!と思わせてしまえばレクサスのもの。
「他も乗ってから決めようか?」という迷いはなくなってしまいます。
年間自動車税39,500円(「IS250/IS300h」は51,000円)というのも嬉しい点。
その分、たまにドライブという目的で、出かけてしまうかも知れません。
「IS」マイナーチェンジを折に導入されただけに装備も充実
2015年8月3日のMCを折に導入された「IS300(旧IS200t)」。
この時点で「IS」全車に<フロントパフォーマンスバンパー>が標準装備されます。
左右フロントタイヤ同士をサスペンションで繋げる感じ、と申しましょうか、実際に乗り較べると、このダンパーの有無で、低速走行時の突き上げの軽減度がかなり違うことが分かります。
ただ、「IS」発売当初のソリッド感も軽減されているのも事実。
とにかく剛性の高さを感じつつ、街中をサーキットのように走りたい!とお思いの方には、何だか普通の乗用車らしくなった後期モデルは物足りないかも知れません。
内装でいえば、大型化された10.3inchのナビが目立ちます。
前期モデルのナビが使いにくいわけではありませんが、ナビは年を追うごとに大型化の一途を辿っているので、これくらいあっても将来、不足はないと思います。
発売後1年強でビッグマイナーチェンジ
2016年10月20日にも、マイナーチェンジが入っています。
このマイナーチェンジはビッグマイナーチェンジと呼んでいいでしょう。
外観の印象に、かなり変化が見られます。
目を惹くのはヘッドランプの形状変更。
ヘッドランプは下部が波うち、鋭さを強調したデザインから、比較的スクエア(四角)でシンプルなデザインへ。
このMCで、ディスチャージヘッドランプから、LEDヘッドランプが全車標準装備となりました。
LEDヘッドランプは法で定められた光量を小型ライトでも発生できるため、ヘッドランプを小型に見せるのは、その主張でもあるのでしょう。
このところ、高級車のヘッドランプに薄目が目立つのは、そういう意味合いが強いように思われます。
「この車種、標準で‘LED’だぞ」と。
ショックアブソーバーにも手が加えられています。
そして、さらに低速での乗り心地が改善。
スポーティセダンというより、ラグジュアリーセダンに変貌を遂げています。
「Lexus Safety System +」を全車標準装備されていることも踏まえると、新車で購入して損はない一台と言えるのではないでしょうか。
なお、MCではありませんが、小変更として2018年8月23日には、さらなるアクセルレスポンスの向上が図られています。
下に価格表、諸元表もございますので、よかったらご覧ください。
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○レクサス 2代目「IS300=200t」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫
総合評価 | 良い |
運転楽しい度 | 良い |
後席居住性 | 悪い |
リセール価値 | 非常に良い |
故障のしにくさ | 非常に良い |
部品の安さ | 普通 |
2代目「IS」税込価格表 |
|
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IS300(200t) | 4,700,000円 |
IS300(200t)"F-SPORT" | 5,204,000円 |
IS300(200t)"versionL" | 5,308,000円 |
IS300h | 5,150,000円 |
IS300h(AWD) | 5,554,000円 |
IS300h"F-SPORT" | 5,680,000円 |
IS300h"F-SPORT"(AWD) | 6,385,000円 |
IS300h"versionL" | 5,788,000円 |
IS300h"versionL"(AWD) | 6,192,000円 |
IS350 | 5,599,000円 |
IS350"F-SPORT" | 6,303,000円 |
IS350"versionL" | 6,207,000円 |
2代目「IS300(旧200t)」主要諸元表 |
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---|---|
全長 | 4,680mm |
全幅 | 1,810mm |
全高 | 1,430mm |
ホイールベース | 2,800mm |
最小回転半径 | 5.2m |
車両重量 | 1,630kg |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | 直列4気筒ターボ |
トランスミッション | 8AT |
総排気量 | 1,998cc |
エンジン最高出力 | 180kW[245PS]/5,800r.p.m |
エンジン最大トルク | 350N.m(35.7kgf-m)/1,650-4,400r.p.m |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
JC08モード | 13.2km/L |