BMW「MINI=ミニ クロスカントリー F60」2016年-現行 試乗評価 さおり著



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「MINI」クロスカントリーは可愛さもUP?


いかがですか、このブルー。
ホワイトのラインがまた可愛いです。
見た目だけではありませんよ。

お子さんがいらっしゃるご夫婦でも、こちらのミニならミニじゃないので大丈夫(笑)。
後部座席の居住スペースもしっかり作られています。
質感も前後席で変わらないのがまた良いですね♪

足元スペースだけに限ると、わずかながらクラブマン>クロスオーバーですけど、頭上空間も含めるとクロスオーバー≧クラブマン。

4名の快適な空間がきちんと用意されているので、ご夫婦と小学生3,4年生くらいまでのお子さん二人だったら何とかなりそう。
ただ、荷室は広くはないので、ベビーカーが必要なときは厳しいかも。

でも、待ってください。
ベビーカーって2歳半くらいまでしか使わないし、お子さんの成長ってホントに早い(そして、私はあっという間に30代、、)
それに大きなショッピングモールだとキャラクターカートもあるし、ベビーカーは車に乗せっぱなしだったっていう話も聞きます。
案外、どうにかなるものです。

お子さまが小さいうちの価値観でお車をご購入なさってしまい「ちょっと早まったかなあ」なんていうお声は、お客様から多くお聞きしますので、よーく考えてくださいね。

つまり、どうしても欲しい車があったら、そこそこ居住性を満たしてたら“買い”ってことで!

4人家族でVW「ビートル」をお乗りの方もいらっしゃるくらいです(正直、これは無理があるかも、ですが)

重さのネガは感じない?!

どっしりと重厚感があるのは外観だけではありません。
運転してみても、ちゃんと感じますよ♪

最近のミニは軽快さよりも高級感を演出するようになってきたので、クロスオーバーにはそれが合っているのか、なかなかの乗り心地です。

重量比較すると、3door「ミニ」が1,200kgに対して「クロスオーバー」は1,540kg。
340kgのネガを感じさせないのは、すばらしいと思います。

後部座席に限っていえば、4WDのほうが落ち着きがあります。
2WDは運転席、助手席では、感じない上下動が後部座席では出てしまっています



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運転はしやすいの?

ミニと聞くと運転しやすいイメージありますよね?
でも「クロスオーバー」はちょっと癖があるかも。

運転席から見ると、ボンネットが高い位置にあるのでミニバンのように見晴らしの良い景色が広がらないんです(私は163cm)。

あと、ステアリング。
MINIの中では柔らかめとはいえ、それでも女の私にはハンドルが硬くて、しかも、回してもあまり曲がりません。
昔のFF(前輪駆動)の車は乗ったら小回りが利かないので私でも分かるんですけど、この「クロスオーバー」も、そんな感じ。

小回りが利いてキュンキュン曲がってくれる快感はありません。

まあでも、細かいカーブじゃなければ、特に差し障りはないので、普通に使うぶんには「ちょっとハンドル硬いかな」くらいで、慣れたら問題ないかも。

ディーゼルだから、エンジントラブルは比較的少ない車種です。
特有の粗っぽい音も「クロスカントリー」にはミニシリーズで一番、合っていると思います!

下に価格表、諸元表もありますので、よかったら覗いてみてくださいね。

値引き情報

ライバル不在なので、値引きは、ほとんどしてくれません・・・。
BMWと違い、ミニブランドはホント値引きは厳しいんです。
オプション多数で、500万円を軽く超えたら、5万円~くらいはサービスしてくれるかな。
新車がご予算オーバーの方は、試乗車アップ狙いでいきましょう。

試乗車アップ購入は、得なの?は
>>>こちら

3door/5doorのミニクーパーについては
>>>こちら

昔の本当にちっちゃい「ミニ」の試乗記は
>>>こちら

○BMW「MINI=ミニ クロスカントリー F60」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 普通
後席居住性 普通
リセール価値 非常に良い
故障のしにくさ 非常に悪い
部品の安さ 悪い

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MINI CROSSOVER 8%税込価格表
MINI COOPER D3,860,000円
MINI COOPER D ALL44,140,000円
MINI COOPER SD ALL44,830,000円
MINI COOPER S E ALL44,790,000円

MINI CROSSOVER(COOPER-D)主要諸元表
全長4,315mm
全幅1,820mm
全高1,595mm
ホイールベース2,670mm
最小回転半径5.4m
車両重量1,540kg
乗車定員5名
エンジン種類4気筒DOHCターボ
トランスミッション8AT
総排気量1.995cc
エンジン最高出力110kW[150PS]/4,000r.p.m
エンジン最大トルク330N.m(33.7kgf-m)/1750-2,750r.p.m
使用燃料軽油
JC08モード21.2km/L

ローバー=クラシック「MINI=ミニ」1959-2000年 試乗評価



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MINIといえば誰の愛車?


僕が入社したころはまだBMWミニの中古の流通は少なく、ミニといえば、ローバーミニ=クラシックミニでした。
弊社にも在庫があること、多かったです。

乗り心地や、走りの良さを語れる商品ではなかったとはいえ、その希少価値が認められつつある時代だったことも覚えています。
なんといっても、見た目のインパクトは他の追随を許しません。
実車、見たらその小ささに驚くこと請け合いです。

男性目線からも「ちょっと可愛いやつ」と映りますし、
女性受けも、すこぶる良いという珍しいデザインでした。

対抗となり得るフィアットのデザインはどちらかというと女性受けのほうがするようで、実際、女性オーナーも多いので、このミニのデザインのユニセックスぶりは相当にレベルが高かったと言えます。

フィアットは「ルパン三世 カリオストロの城」がなければ、男性オーナー数に影響があったくらいだと思いますが、フィアットのデザインも”ぴたり”と嵌まる映画キャラクターはいつ見返しても感動してしまうほどの名作です。
「いいえ。あなたの心を・・・」の件は忘れないでしょう。
ご覧になっていない方は、是非。
老若男女、楽しめる作品です。
>>>下に続きます。



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そして、ミニもまた、映画に登場することの多い車です。
「ミニミニ大作戦」。
車名が映画のタイトルになった車も珍しいのでしょうか?
2003年のリメイクではローバーミニとBMWミニの共演まで果たしています。
しかし、クラシックミニならではの小回りを生かしたカーチェイスが楽しめるのは1969年のオリジナルのほう。
ちなみに原題は「The Italian Job」でした。
邦題のセンスの良さを感じます。

また、有名人ではビートルズのメンバー全員が「ミニ」を所有していたこともあったり、イギリスの女王エリザベス2世が乗っていたり、と話題に事欠かない車でした。

僕にとってのイメージキャラクターは90年代に週刊ジャンプで連載されていた“シティハンター”の冴羽涼でしょうか。
コミックではあれだけのハンサムなのに、ジャッキー・チェンさんが実写版を演じたのには驚いたものです。
たしか相手役は後藤久美子。
女優は普通に美人さんだったのも何だかなあ・・・。

次ページは>>>
「故障多発、車としては・・・でも手放したくない車」です。

BMW「MINI=ミニ F55/5ドア・F56/3ドア」2014年-現行 試乗評価



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MINI BMWへ受け継がれるもの


MINIといえば「ローバーだったよね?」と言うのは歳がバレる時代になってしまいました。
1994年にミニブランドはBMW傘下に入り、完全リニューアルされたMINI=ミニが発売されたのは2001年。
知らぬ間に歳を取るってこういうことか、と思い知らされます。

リメイクなるものがオリジナルと双璧を為すことは非常に稀で、期待しすぎたのかも知れない消費者を失望させる俗物になってしまうのが多いのが常。

そんな心配を他所にBMW「ミニ=MINI」は21世紀に似合う洗練された雰囲気を醸しながらも、一目で「ああ。新しいミニが出たんだな」という説得力を持っていました。

内装も、BMW傘下なのか疑うほど質感は高く、ローバー時代のオマージュが魅力的にちりばめられています。

「試乗なし」での購入率1位?

試乗などする前から購入を決めておられるお客様も多いこのミニ=MINI。

とりあえず、ショールームに赴いて内装をご覧になったら、もう“買い”だと心の中では決めてしまうのではないでしょうか?

それほど、内装の仕立てはミニのイメージに合っていますし、質感も価格に見合ったもの
ショールームにはだいたい革シートの展示車しかないので、また余計にそそられます。

センターに据えられたカーナビゲーション(オプション価格:178,000円)のリングランプが特に意味もなく、7色に変化するのもご一興。

見ようによってはクラシックアメリカンのような雰囲気でもありますが、お洒落であることは間違いありません。
ドイツのBMWが作っても、オプションに用意されたのはユニオンジャック(イギリス国旗)。
隠れユニオンジャックを各所に配置してみるのも面白いです。

正直、内外装のアピールにおいては、ほぼ完璧なのでは?と思ってしまうMINI=ミニですが、果たして乗ってみたらどうなのか?



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乗り味もオマージュ?

乗ってみて、すぐに分かるのは剛性の高さ
頑丈な鉄の箱に入っている感覚すらあります。
本家BMWの1シリーズより顕著に感じるのではないでしょうか?

ボディは3世代目に入りました。
代を追うごとに高級車のような落ち着きが出ていることは変化の一環です。

それでも“ゴーカート・フィール”と呼ばれたローバー=クラシックミニのステアリングフィールも持ち合わせています。
切り始めから遊びが少なく、あの時と同様にステアリングは硬めの回し心地
ここに懐かしさを覚えるユーザーも多いのではないでしょうか?

アクセルレスポンスはBMWよりも寧ろ良いほど。
わずかでもペダルを踏めば、その分、エンジンは回転数を上げます。

ではネガはないのでしょうか?
いいえ。
実はたくさん、あるのです。
しかし、ミニに魅了された方が以降のネガくらいで他の商品に揺らぐことは、ないでしょう。

では、具体的に挙げてみましょう。

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「BMWミニは曲がらない?」です。