シングルフレームグリルの行く先
アウディがシングルフレームグリルを発表したのは2004年。
あの時は大きな違和感があったものですが、今となってはすっかり街に馴染むデザインのような気がしてくるから不思議です。
シングルフレームグリルも少しずつ変化が加わり、このA4はかなり角ばったイメージに。
幾何学的とでも申しましょうか。
品もあって、知性も感じるデザインに仕上がっていると思います。
ただ、車全体のイメージは先代から大きく変わっていません。
フルモデルチェンジと聞かなければ「マイナーチェンジ?」と、多くの方がおっしゃるでしょう。
可能であれば、グリルの角張った幾何学性を車両全体に取り入れて欲しかったですが、歩行者に対しての安全を図らなければいけないなどの制約が多い中のデザインである以上、全体のフォルムを角張ったものにするのは難しいのでしょう。
それでも、「そう(角張って)見えるようなデザイン」を今後のアウディに期待してしまいます。
欧州車のデザインの最先端はアウディであってほしいという願いでもあります。
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乗って感じる進化は直進安定性。
このフラット感は相当なものです。A6並みのレベルか、それ以上に感じられました。
BMWよりも低い速度域でそれが体感できるのも特筆すべき点です。
BMWの味わいが80km/h~出てくるとしたら、このアウディA4は60km/hから腰が据わるイメージ。
先代よりもボディ剛性がアップしているのは街中でもすぐに分かります。
A4、最大の欠点はハンドリング
直進安定性は高いものの、低速時のハンドリングには大きな問題を抱えています。
切り始めて約120°~270°くらいまでが、少々ですが、急に硬くなるのです。
柔らかい→硬い→柔らかい
街中では、交差点を曲がるたびに違和感を覚えながらの運転になりました。
慣れれば大したことないレベルではありますが、これだけ高額の商品でハンドルフィールがはっきり悪いと思ったのは余りありませんから、非常に残念でした。
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