標準のアルカンターラシートと、本革シートとの違い
「Sグレード・Gグレード」その他全般についてのレビューは
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「350RDS」については
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2016年11月22日のマイナーチェンジで追加された「RDS」。
『「RDS」グレードは、その他グレードと何が違うんですかね?』
との、ご質問を、お客様から複数いただきますので、今回は他グレードと同じ<V6 2,500cc>「250RDS」グレードに絞って「マークX」をご紹介します。
まず、内装についてお話しましょう。
「RDS」グレードのみ、標準で<アルカンターラ&合成皮革>のシートが用意されています。
この標準シートはアルカンターラの柔らかさと合成皮革の硬さが、うまくブレンドされており、サイドのサポート力が程良く心地よいです。
標準のファブリックシートとは随分、違います。
本革は「RDS」グレードでも、180,900円でオプション扱い。
その、本革シートは、サイドのサポートが強いわけではございませんので、ゆったり高速道路を流したいときには、本革シートほうが‘のんびり’とハンドルを握れると思います。
スポーティなのはどちらかと言われたら、標準の<アルカンターラ&合成皮革>ですが、本革の感触がお好きな方ももちろんいらっしゃるでしょう。
ただ、価格差がありすぎますし、アルカンターラは“レッド×ブラック”or“ホワイト×ブラック”が選べるという楽しみも。
「RDS」の特性に合っているのは、本革ではなくアルカンターラ仕様だと思います。
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ホイールのスパッタリング塗装とは?
外観の違いは‘スパッタリング塗装’された18インチのアルミホイールが最も目に付くところでしょう。
このホイールの‘スパッタリング’というのはアルミを加熱処理せず、塗料の付いた網をブラシで擦るような動きをする機械で、エアブラシのごとく塗装していく技術。
なかなかお金と時間の掛かる処理です。
Sグレードにもオプション装着できますが、何と164,160円。
切削光輝+ダークグレーメタリック塗装’の16インチホイールとの差額分というわけですから、スパッタリング塗装ホイールは相当、高額なオプションといえます。
ただ、スパッタリング塗装’は、加工方法も変わっているだけに、見た目の印象も他のホイールと異なります。
ネット画像、カタログ写真などで見るより、かなり光輝いているので、まるで社外品を付けているかのよう。
見た目は好き嫌いの分かれるところですが、この18インチホイールは、「RDS」グレードには欠かせない装備かも知れません。
サスペンションも締め上げられている
通常グレードである、S・Gグレードとて決して柔らかい乗り味ではありませんが「RDS」は、さらに絞られている、そういう印象です。
サスペンションにも若干ですが、メスが入れられているのでしょう。
18インチホイールとの相性は抜群で、まるでレクサス 「IS-F」 「GS-F」のような‘塊’感があります。
タイヤの上にボディが載っている感覚は全くなく、一つの生命体のような完成度です。
後発の10代目「カムリ」(2017年-)もスポーティな仕上がりとはいえ、この「RDS」グレードと比較すると、FF特有のノーズの重さに気づくほど。
これは「カムリ」が鈍いのではなく、「マークX RDS」グレードが、もはや異常レベルと申し上げていいでしょう。
一般道をサーキット気分で走れる「250RDS」
車両重量は1,520kg。
「350RDS」より40kg軽量です。
その影響は軽やかなステアリングフィールとなって表われています。
とにかく、正確。
交差点を曲がるたびに『おぉ』と感動の余り声が出てしまうほどです。
かといって、過剰なオーバーステアでないのも素晴らしい。
「マークX」は、運転していて楽しいです。
トヨタは、退屈なんて誰が言い始めたのでしょうか?
弱点は、低速時、凹凸を正確に拾い上げる‘スポーティゆえの性’でしょうか。
ドライバーは全く気にならないのですが、ご家族での利用が多い方には「RDS」は余りお薦めできません。
奥様を説得したいときには<トヨタ・セーフティ・センスP>が標準装備という点を推してみてはいかがでしょうか?
『後部座席はレクサス「IS」よりも随分、広いよ』とか。
『いやいや。「350RDS」と違ってレギュラーガソリン仕様だしさ」とか。
ノンターボ、FRセダンをご購入できる機会は年々減少するでしょうから、ご購入できる方には是非。
以下に価格表・諸元表ございますので、よかったらご覧ください。
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○130系「マークX」250RDS 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫
総合評価 | 非常に良い+α |
運転楽しい度 | 非常に良い+α |
後席居住性 | 良い- |
リセール価値 | 普通 |
故障のしにくさ | 非常に良い |
部品の安さ | 良い |
2017年130系「マークX」税込価格表 |
|
---|---|
250G"F package" | 2,656,800円 |
250G Four "F package" | 2,901,960円 |
250G | 2,916,000円 |
250G Four | 3,161,160円 |
250S | 3,207,600円 |
250S Four | 3,452,760円 |
250 RDS | 3,434,400円 |
350 RDS | 3,850,200円 |
130系「マークX」2,500cc 3,500cc 主要諸元比較表 |
|
---|---|
全長 | 4,770mm |
全幅 | 1,795mm |
全高 | 1,435mm |
ホイールベース | 2,850mm |
車両重量(2,500cc) | 1,510kg~1,570kg |
車両重量(3,500cc) | 1,560kg |
エンジン | V型6気筒 DOHC |
トランスミッション | <6 Super ECT > |
最高出力(2,500cc) | <149kW(203PS)/6,400r.p.m> |
最高出力(3,500cc) | <234kW(318PS)/6,400r.p.m> |
最大トルク(2,500cc) | 243N.m(24.8kgf-m)/4,800r.p.m |
最大トルク(3,500cc) | 380N.m(38.7kgf-m)/4,800r.p.m |
乗車定員 | 5名 |
最小回転半径 | 5.2m~5.4m |
使用燃料(2,500cc) | 2,500cc<無鉛レギュラーガソリン> |
使用燃料(3,500cc) | 3,500cc<無鉛プレミアムガソリン> |
JC08モード(2,500cc) | 10,6km~11.8km/L |
JC08モード(3,500cc) | 10,0km/L |