中古車市場では売れ筋「IS350」
弊社では、この「IS350」、中古車としてはかなりの人気でした。
新車当時、「IS250」より、約90万円高い商品が中古車市場ではほぼ同額になっているのは大きな魅力です。
価格が下がっているのには“わけ”があります。
まず、中古車市場では自動車税が掛かる商品は敬遠されがちです。
燃費が悪いというのも、嫌がられます。
新車では、比較試乗という選択があるため、とにかく‘走りの良い’商品が評価されますが、それができない中古車では維持費という点に皆さん、注目されます。
新車をご購入される方と、中古車をご購入される方、それぞれの価値観がくっきりと出るポイントです。
自動車税を「IS250」と較べてみましょう。
「IS250」(年間自動車税)
45,000円
「IS350」(年間自動車税)
58,000円
年間13,000円の負担増です。
燃費に関してはカタログ燃費10.15モードで「IS250」が12.2km/Lに対して、「IS350」は10.0km/L。
いずれも、ハイオク指定。
実燃費はどうでしょうか。
「IS250」:「IS350」
街中 8km/L:7km/L
高速 12km/L:10km/L
スポンサーリンク
ご覧の通り、実際はよほど走らないと大きな差は生まれないと思います。
しかし、13,000円差+燃費の少しの差をお客様は気になさるようで、「IS350」と「IS250」が並んでいたら、ほとんどの方が「IS250」を選ばれます。
しかし、僅かな燃費差と自動車税、ご納得いただける方には断然、「IS350」をお薦めいたします。
V6 3,500ccは生き残る?
2013年-の「IS」にも当初、「IS250」が存在していました。
しかし、ダウンサイジングターボがプレミアムブランドの主流となっていた2016年、「IS300=IS200t」にその座を奪われます(その後も「IS250」は約1年間は4WD車のみ販売継続)。
このようにして、徐々にV6 2,500ccは無くなっていくのではないか?
そう囁かれています。
しかし、V6 3,500ccはガソリンエンジンモデルの上位車種には今後も積まれていくのではないでしょうか?
アメリカではまだまだ大排気量で高出力のエンジンが歓迎されているという信じられない状況(この記事を書いているときにはトランプ大統領)ですので、作らざるを得ないと思います。
カタログ燃費も一応、二桁の10km/Lと表示できますし、自動車税も何とか納得できるレベル。
ちなみに5,000ccの「IS-F」の自動車税は年間88,000円・・・。
“病みつき”になる魅力
2,500ccのV6はエンジンとしての完成形、3,500ccは+工芸品のような魔力すらあります。
静粛性は静かな2,500ccと比較しても、アイドリング~低速~中速~高速、すべての速度域で高められています。
静けさと速さ、そして、力強さもありながら自然に粛々と回るエンジン。
これみよがしに・・・という回転域はわずかにもありません。
下記のエンジン出力比較表をご覧ください。
初代「IS250」
車両重量:1,570kg
エンジン最高出力:158kW[215PS]/6,400r.p.m
エンジン最高トルク:260N.m(26.5kgf-m)/3,800r.p.m
初代「IS350」
車両重量:1,600kg
エンジン最高出力:234kW[318PS]/6,400r.p.m
エンジン最高トルク:380N.m(38.7kgf-m)/4,800r.p.m
「IS250」は日常域での速度に配慮し、3,800回転で最大トルクを発生。
その状態ですら「IS350」のほうがトルクがあるのですから、やはり比較してしまうと・・・という感じです。
車両重量差もわずかに30kg。
「IS350」のフロントに重さを感じることはありません。
ただ、一般道を走りながら回転の変化を聴き、シフトアップ、ダウンを繰り返す楽しみがあるのは「IS250」のほうかも知れません。
「IS350」は、少し遠くでエンジンの囁きがするな、という心地良いサウンドを楽しむ方へ。
また、この初代「IS250/350」のスピードメーター、タコメーターの針の“ブルー” 、実物は、大変、品があり、とても美しいことも書き加えておきます。
実車をご覧になって、内装の質感と、この“ブルー”に惚れて、お買い求めになったお客様も何名かいらっしゃいました。
ある方いわく「ライトセーバーの色だね」。
そうかも知れません。
エピソード4の白っぽいバージョンではなく、最新エピソードの“ブルー”です。
※次ページ内装画像ご参照ください。
次ページは>>>
「なんと初代ISは○○できない」
「【マークレビンソン】の必要性について」です。