Cクラスとの差別化には成功したの?
2014年にW205「Cクラス」が登場したときのこと。
試乗動画でモータージャーナリストの方が「Eクラス(2010年-2015年のW212)のオーナーさん、これはヤバイです。Eクラスのオーナーが乗ってもびっくりすると思います」とおっしゃっていたのが、印象に残っています。
また、同じ時期、メルセデス広報が「Eクラス」の存在意義をジャーナリストに質問された際、
『それは次期「Eクラス」で答えを出しますんで』と、W212を見捨てるかのような発言があったのにも驚きました。
その発言の1年前、2013年にW212「Eクラス」の4眼ヘッドライトを廃止したビッグマイナーチェンジに対して、
『現在のメルセデス、最強の商品を登場させました!』
なんて言っていたのに・・・。
今回、ようやく弊社にも中古車が入ってきたのでレポートさせていただくのが、先代「Eクラス」を凌駕した、そして「Cクラス」のさらに上にいくはずのW213「Eクラス」。
でも、パッと見「Cクラス」との違いを余り感じないW213「Eクラス」です(汗)。
並べて眺めるとリアが‘すぼまっていない’ぶん、伸びやかなデザインに見えるのが特徴と言えるでしょう。
ただ、CもEもW222(2013年-)の「Sクラス」っぽいデザインになっているのは、好き嫌い分かれそう。
それぞれのサイズ、個性に合わせたデザインを取り入れつつ、メルセデスらしさを表現してほしい気がしますけど、まあ、言うは易しですね・・・。
間違いなく言えるのは10年後にも旧型っぽく見えないだろうな、っていうこと。
斬新ではないかも知れませんが、飽きのこない落ち着いた仕上がりだと思います。
Cとのステアリングの差にびっくり!
そうなんです。
ステアリング、かなりのライトフィールでびっくりしました。
BMWと較べて、というより「Cクラス」と較べて、明らかに軽いです。
回しこんでいっても、どこかで‘グッ’と固くなるようなことはなく終始‘スルスル’回ります。
インテリアは「Cクラス」との差は歴然っ!
パネルの樹脂から、ドアノブから、皮シートの縫製から、何から何まで1ランク上です。
メーター類は‘のぺっ’としたデジタル表示。
これは「Sクラス」風。
ライバルの、レクサスとの違いは凹凸表現がなく、いかにも近未来デジタル表示を目指していることでしょうか。
グラフィックの鮮明さは「BMW」よりはキメ細かいですが、レクサスには及んでいないです。
こういう風に日本車が明確に優れている点はもっと評論家さんに主張してほしいな、と常々、思います。
<アイドリングストップ>機構なんかもそうです。
「Eクラス」の<アイドリングストップ>は、日本車の多くに‘かなり’遅れています。
エンジンスタートの時のショックも大きく、ブレーキペダルが押し戻される感覚があります。
高速道路での安定感はさすが
「Cクラス」も良いお車ですので、街中で時速60km程度で走っているだけなら、「Eクラス」に乗り換えても、すこしの静粛性を感じるくらいでしょうか。
あと、ボディが大きいぶん振動なども、わずかには違います。
でも、強いて言えば・・・というレベル。
これが、高速道路になると違いは明らかになってゆきます。
「Cクラス」はよりロードノイズが騒がしくなってくるのに対して、「Eクラス」は寧ろ、静けさが増したような印象を持ちました。
もちろん、安定感も抜群です。
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のんびり直進をするなら(東名~名神で空いているときのような)快適さはEセグメント最高レベルではないでしょうか?
ちなみに、最大のライバルBMW「5シリーズ」は、ちょっと上下の揺れを感じますし、レクサス「GS」は高額の450hでもなければ、すこし力不足を感じます。
アウディ「A6」はそもそも余り乗り心地が良いとは思えず・・・ファンの方ごめんなさい。
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