「CX-5」2nd XD KF系 2017年-現行

ディーゼルのネガが薄れた初代から5年

僕は前の会社でディーゼル車、トヨタ「ハイエース」を乗り回さなければいけなかったため、ディーゼルのネガの部分だけが脳に染み付いていました。

試乗などのショートコースでは許容できても、あの‘じわじわ’と腰にくる振動は間違いなく人を披露困憊させるものでしょう。

職業:長距離の運転手 というポジションに身を置いたことがある方なら、分かっていただけるかな、と思います。

 



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そんな自分でも初代「CX-5」は‘欲しい’とまではいかなくとも商品として充分に価値がありました。
年月が経って見ると、そう尖ったデザインに見えませんが、発売当初はマツダの新しい顔として、鮮烈なデビューを飾ったものです。

その2012年から5年後にデビューしたのが、2代目「CX-5」KF系。

先代との相似はサイドビューに見受けられます。
しかし、実際、間近に立つと目がいくのは、フロントマスク。
LEDヘッドランプらしい切れ長いデザインに、大きくなったグリル。

ここ数年の自動車界のデザインとしては挑戦的な、とは言えないものの立体感の演出などで高級感も出ており、充分に魅力的に仕上がっています。

先代同様、マイナーチェンジではエンジンやトランスミッション、シャーシなど外観以外での梃入れは行なうでしょうが、見た目は基本、そのままでしょう。
個人的にはマセラティのSUV「レヴァンテ」に結構、似ているようにも感じます。

「CX-5」にせよ「レヴァンテ」にせよ、やはり上述した自動車界のデザインの流れを汲むと、こうなるのでしょう。
発売時期はほぼ同じなので、どちらかが真似したとかはないです、念のため。

普通は気付かないレベルに

初代で驚き、そして高い評価を得た箇所というのは期待も高まってしまうため、ややもすると肩透かしを食う例も少なくありません。

初代「CX-5」については“ほとんど無くなったディーゼルの欠点”と言えるでしょう。

それが、2代目に乗った際にさらに驚愕するとは、ちょっと想像していませんでした。

中間トルクの太さを感じることで「あれ?これ、ディーゼルじゃない?」と、ガソリンモデルと乗り較べされたお客様がおっしゃったほどです。

つまり、それほどアイドリング~低速時の、あの‘カラカラカラ’音が車内に響いてこないのです。

僕はディーゼルトラウマですので、
『まったく聞こえません』
と言うと嘘になりますが、ディーゼルだから、というストレスは‘ゼロ’と申しあげてもさしつかえないレベルです。

実際、外で聞いても初代よりもディーゼルのエンジン音らしくありません。
遮音材などの向上もありましょうが、車内の静粛性は、エンジンそのものが静かだからこそ為せる技でしょう。

最後に、2代目に搭載された技術を2点、ご紹介しましょう。

・ナチュラル・サウンド・スムーザー
ディーゼル独特のエンジンのピストン振動を打ち消すダンパーが最適に配置されたシステム。
これにより、ディーゼル最大のネガであるノック音を低減させています。

・ナチュラル・サウンド・周波数コントロール
燃料の爆発時の振動と、それに伴うエンジン部品の振動の時間差を利用したシステム。
それぞれの周波数のピークと谷間を重ねるようコントロールされた技術です。

こういうことをしてくれるから、マツダファンが増えるのだな、とつくづく思います。

マツダのディーラーで試乗なさったら「BMWやベンツのディーゼル車とも、是非、乗り比べてください!」とのセールストークが飛び出すことも多いとか。
まあ、ここまで差が付いたら、もう何でも言っていいでしょう。
日本の誇りです。

以下に価格表・諸元表もございますので、よかったらご覧ください。

 

 

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○関連記事ご紹介

なぜか弊社女性社員に不評な
「CX-5」。彼女たちの言い分は
いかに??レビューは
 >>>こちら

 

ほぼ同時期にMCされ、
追加された「ハリアー」
は最大のライバル。
レビューは>>>こちら

 

ファミリーユースでない方
デザインに抵抗のない方には、
「CH-R」もお薦めです。
走りの良さに驚くはず
レビューは>>>こちら

 

○マツダ「CX-5」 XD KF系 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 普通
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

2代目「CX-5」 税込価格表
20S2,494,800円
20S PROACTIVE2,689,200円
25S (4WD)2,721,600円
25S PROACTIVE (4WD)2,916,000円
25S L Package2,986,200円
25S L Package (4WD)3,213,000円
XD2,808,000円
XD (4WD)3,034,800円
XD PROACTIVE3,002,400円
XD PROACTIVE (4WD)3,229,200円
XD L Package3,299,400円
XD L Package (4WD)3,526,200円

2代目「CX-5」XD ()内は4WD 主要諸元表
全長4,545mm
全幅1,840mm
全高1,690mm
ホイールベース2,700mm
最小回転半径5.5m
車両重量1,600kg (1,650kg)
乗車定員5名
エンジン種類水冷直列4気筒ターボ
トランスミッション6AT
総排気量2,188cc
エンジン最高出力129kW[175PS]/4,500r.p.m
エンジン最大トルク420N.m(42.8kgf-m)/2,000r.p.m
使用燃料軽油
JC08モード18km/L (17.6km/L)

「カムリ」 レザーパッケージ Gグレード 10th XV70型 2017年-現行

最小回転半径に差が出る理由とは?

最後はレザーパッケージをご紹介します。
(画像は普通のGパケレザーオプションです。申し訳ありません)

エントリーモデル(Xグレード)については
>>>こちら

中核モデル(Gグレード)については
>>>こちら

同車種にもかかわらず、最小回転半径に違いが出るのは、タイヤがフェンダー内で、どれくらい角度を付けられるかが違うからです。

 



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70系「カムリ」の場合、

“Xグレード”16インチ
“Gグレード”17インチ
“Gグレード レザーパッケージ”18インチ

それぞれに別々のタイヤが用意されており、レザーパッケージの18インチはかなり扁平(分厚い)タイヤのため、体積の関係でフェンダー内で角度が付けられないのです。

結果、最小回転半径5.9mという大型SUV並みの数値になってしまいました。

マイナスポイントではありますが、ぎりぎりのUターン時以外は、不満はないでしょう。

ステアリングの切り始めの所作から細やかな反応をしてくれるので、たとえば、21世紀初頭の170系「クラウン」の最小回転半径5.3m(2WD)と比較して、70系「カムリ」のほうが大回りだと感じる方は少ないと思います。

住宅街などにお住まいで、小回りの利く車が必要な方は、ご自分の環境下で問題ないか是非、試乗してみてください。

エンジン音・モーター音のバランス

<THS-Ⅱ>と呼ばれるハイブリッドシステムですから、基本的なシステムは以前からのトヨタのハイブリッド車と凡そ違いはないはず。
そう思っていました。

しかし、乗ってみるとまず、モーターのみで走行する時間が非常に長いことに驚きます。
210系「クラウンハイブリッド」と比較試乗してみると明らかに違います。

諸元表で比較してみましょう。

70系「カムリ」G レザーパッケージ
車両重量:1,600kg
エンジン:直列4気筒2,487cc
エンジン最高出力:131kW[178PS]/5,700r.p.m
エンジン最大トルク:221N.m(22.5kgf-m)/3,600-5,200r.p.m
モーター最高出力:88kW(120PS)
モーター最大トルク:202N.m(20.6kgf-m)
動力用主電池:リチウムイオン電池
JC08モード:28.4km/L

210系「クラウンハイブリッド」ロイヤルサルーンG
車両重量:1,680kg
エンジン:直列4気筒2,493cc
エンジン最高出力:131kW[178PS]/6,000r.p.m
エンジン最大トルク:221N.m(22.5kgf-m)/4,200-4,800r.p.m
モーター最高出力:105kW(143PS)
モーター最大トルク:300N.m(30.6kgf-m)
動力用主電池:ニッケル水素電池
JC08モード:23.2km/L

 

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「カムリ」に搭載されているエンジンは210系「クラウンハイブリッド」に搭載されているものとは違い、本来、最高出力はもっと高く設定できるはずですが、おそらく、‘遠慮’が入ったのでしょう。

これは、国内外問わず、どこのメーカーも配慮する点です。
欧州車では「ポルシェ」が露骨に新型低価格車のスペックに制限を掛けるのが有名です。

やっとの思いで、ローンを組んで高額車を購入したら、1年そこそこで格の低い車にスペックが抜かされるのはオーナーとしては気分の良いものではないでしょうから、分からなくもありません。

逆に、新型モデルに全力投球しない姿勢はいかがなものか?という意見もあります。

自動車メーカー、永遠の課題です。

次ページは>>>
「標準搭載のリチウムイオン電池は、乗るとすぐ分かる」です。

「カムリ」 Gグレード 10th XV70型 2017年-現行

<ダイナミックフォースエンジン>とは何か?

4代目「プリウス」で始まったトヨタのTNGAも、ここにきて充実してきました。

10代目「カムリ」ではプラットフォームだけでなく、エンジンも一新。
その名も<ダイナミックフォースエンジン>。
トヨタ搭載第1号車です。

 



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このエンジンは最大熱効率41%というのがセールスポイントと言えるでしょう。
既存のガソリンエンジンは最大熱効率30%強というのが、一般的でした。

これが、何と41%

特に燃料の爆発が起きてから、それを動力に伝えるまでの反応が非常に速くなっている、とのこと。

新開発の直噴インジェクタは安定した燃焼を提供し、吸気バルブの開閉も複数のパターンから最適のタイミングを選んで制御されています。
レスポンスが良ければ、当然、出力も高くなります。

つまり、走りの楽しみが増し、高燃費にも繋がるわけです。

それにしても、この「カムリ」の都内の街乗り燃費でさえ20km/L以上だというのには驚かされるばかりです。

※先代は15km/L程度でした。

「クラウン」と比較できる

燃費が良いのは分かりました。

では、乗り味はどうなのでしょう。

僕のような営業マンは4代目「プリウス」で、一度、良い意味での衝撃を味わっていますから、舌は肥えている、と申し上げても良いのではないでしょうか?

結論から申し上げると「プリウス」の時のような衝撃的な・・・とはいきませんでした。

元々、「カムリ」の乗り味はレベルの高いものがありましたから、それを明確に凌駕しているとは、少し乗っただけでは分かりません。

しかし、間違いなく‘じわじわ’と真価に気づかされる商品だとも申し上げます。

では、なぜ衝撃はなかったのか?
それは、おそらく外観からくる変貌から、

『これは、間違いなくスポーティな走りに振っているな』

と、僕が勘違いしたことが大きな要因でしょう。

「カムリ」はトヨタ4系列の内、一部を除き、‘トヨタ自動車’にだけは扱わせていないモデルです。

理由は「クラウン」と競合するから。

70系「カムリ」は、その「クラウン」ロイヤルほど、アンダーステアではありませんが、「クラウン」アスリートほど道路の凹凸を拾いあげるわけではない、中間的な立ち位置だという印象

220系「クラウン」試乗記は>>>こちら

100万円以上高額な「クラウン」と比較できうるレベルに仕上がっていることで、試乗なさったお客様からは‘じわり’と評価が上がったという話を伺います。

しかし、比較できるだけに、比べてしまうと、わずかな欠点が見え隠れしてきます。

やはり、FF(フロントにエンジンがあり、前輪を駆動)だけに、後部座席では若干、突き上げが大きい点です。

後部シート下にリチウムイオン電池があるので、前後バランスはある程度、保たれているはずですが、そこはFR(フロントにエンジンがあり、シャフトを通して後輪を駆動)の「クラウン」にわずか一歩譲ります。

ただし、リアが‘ぐらつく’ような素振りがないのは凄いな、と思いました。

同価格帯であるFRの「マークX」と比較すると、後部座席の乗り心地は「カムリ」のほうが一枚上手でしょう。

 



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リクライニング機能は付かないものの、レッグスペースの確保や、ヘッドクリアランスもさることながら、サスペンションが無闇に固められていないことも乗り心地の良さに繋がっています。

また、デンソー製の後方衝突軽減ブレーキ<リヤクロストラフィックアラート+ブレーキ>がオプション価格 92,880円で装備できるのは、この“Gグレード”からです。

ちなみに前方支援の<トヨタ・セーフティ・センス>は全てのグレードに標準装備されています。

次ページは>>>
「カムリはいくら値切れるのか?
競合させると有効な車種は?」です。

「カムリ」 Xグレード 10th XV70型 2017年-現行(さおり著)

とんだ食パンに変身したものです

それにしても先代の「カムリ」は弊社では、あまり売れなかったですねぇ・・・。
相当な実力者だったのですが、なんか特徴がないというか、存在感がないというか。

 



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と、思ってたら先輩営業マンに

『アメリカでは食パンとか、バニラアイスって呼ばれて劇売れしてたらしい』

と、聞いて、納得。ウンウン。

って、ちょっと待ってください(笑)。
食パンとバニラアイスって全然、違いません?!

食パンの意味は分かりますよ。
朝食には欠かせない一品だけれども、存在感としてはあまり・・・みたいな。

でも、バニラアイスは・・・アメリカ人は欠かせないの?
映画で、バケツみたいなカップから直に食べてる描写があるけど、あれが本当なら頷けるかも。。

さて、そのバニラアイスさん、じつは10代目。

私が記憶している初めての「カムリ」は中学生の頃、見た
『知性は顔に出る』ってキャッチコピー。
お母さんの雑誌の裏に出てたやつです♪
ちなみにそれって8代目だそう。
懐かしい。

さて。
2017年夏に登場した10代目「カムリ」です。

 

スポーツグレード‘WS’は専用装備多数!
試乗記は>>>こちら

 

バンパーグリルの横線がたくさん入ったデザインと、フロントのトヨタマーク下半分がデザインに食い込む形になっているところが「カムリ」らしさでしょうか?

たしかに「カムリ」と分かる外観をキープしつつ、これは恰好いいですねぇ。

トヨタ自身“beautiful monster=ビューティフルモンスター”と、言ってしまって、思いっきりハードル上げてますけど、それでも納得するほど、どこから見ても綺麗・・・。

特にリアビューを印象付けるCピラーのデザインが流麗なのに、車内空間を犠牲にしていない、という。

一見、地味ですが専門学校でデザイン勉強していた私からすると‘超’画期的です!

それでも、インターネットでは「トヨタはダサい」という書き込みがあるのは、なぜなぜ?

この、10代目「カムリ」のデザインは、かなりレベルが高いと思うし、独自性もあるので、相当、突き詰めている感があると思いました。

マイナーチェンジではヘッドランプを、より薄型化するくらいしか、手の加えようがないんじゃないかな?

 



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内装は非常に落ち着いた作り

TNGA「プリウス」「CH-R」と同じ形状のステアリングを採用しているものの、それらと違って近未来感や目新しさの演出は余りしていません。

質感の良さを全面に押し出さずに仕立てたインテリアは、パッと見ただけでは、ちょっと肩透かしでも、きっと10年乗っても飽きなさそう。

こういうのって作るほうは本当に難しいだろうな、とつくづく思います。

だって売れなきゃいけないわけですし、売ろうと思えば斬新なインテリアのほうが訴求力はあるし、ジャーナリストの反応もいいけど・・・って、考えなきゃいけないわけですから。

自動車評論家を名乗る方々も、もうちょっと、長く使うことを考えた上での評価をしてもらいたいな、と、さおりは最近、思うようになりました。

次ページは>>>
「FF(フロントエンジン+前輪駆動)ならではの弱点とは?」です。

「マークX」350RDS GRX130系 2009年~現行(2016年最終MC)

サーキット走行も可能な「350RDS」

たしかに、レクサス「IS-F」「GS-F」には直線では圧倒されるでしょう。

しかし、日常域での使い易さも含めて考えると、レース愛好家の方々に「350RDS」も候補から外さないでほしいくらい完成度は高いです。

ステータスという意味では

「マークX」<<「レクサス‘F’」

ですから、レクサスを購入できる方が、これを検討してくれることは今のところないですが・・・。

 



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褒めちぎるのも、どうかと思いますので、最初は‘ネガ’な部分から取り上げます。

正直、最低でも時速60km~でないと、良さは殆ど出ません。
なぜなら、この<V6 3,500cc>はかなり高速寄りにチューニングされているからです。

日常域では常に力を持て余したエンジンが唸っている状況。

ウォームアップが完了した陸上選手に、
『ゆっくり、歩いてね、今日は』
と言ったような感じと申しましょうか。
車自体がストレスを持っているのが、低速では持続します。

<アイドリングストップ機構>を搭載していないので、信号待ちもハイブリッドに慣れた方からすると、ドライバー側も若干のストレスかも知れません。

特に「350RDS」は停車時の振動があります。

エンジン音自体もアイドリング時や低速走行時は、<V6 2,500cc>の「250RDS」に較べて、半オクターブほども低いでしょうか。
余計に、エンジンの存在を感じざるを得ません。

これに我慢して、時速60kmさえ超えれば、至福の一時が待っているとはいえ、日本では待っている間に一日のドライブが終了してしまう懸念が・・・。

しかし、高速道路上では最高の時間が約束されています。
時速80km程度の巡航なら、まだエンジンパワーが有り余っている感じです。。

高速時の静粛性が非常に高いのも「350RDS」の美点。

意外に思われるかも知れませんが、30系「セルシオ」に搭載されていた<V8 4,300cc>が消えた今(2018年時)、ハイブリッドを除き、1,000万円以内の価格帯の商品内では高速時の静粛性は最高レベルかな、と思います。

ちなみに、 「クラウンマジェスタ」 (2009年 – 2013年)、「LS」(2006年-2017年)に搭載されていた<V8 4,600cc>は、「セルシオ」よりスポーティに振った味付けだったため、静粛性だけに焦点を絞ると最高ではありませんでした。

素晴らしいエンジンとはいえ、燃費は余り褒められたものではありません。
ハイオク指定ですし、カタログ燃費ですら10.0km/L ジャスト。
都内を軽く流したら、6.5km/Lでした。

宝を持ち腐れにはなるでしょうが、宝好きの方にはお薦めいたします。

周りの目は羨んでくれないが

「マークX 350RDS」、最上級グレードを手に入れても、

『お前、すげーっ!しかも350RDSじゃんかよ!』

という言葉が、ご友人から飛び出す可能性は、皆無と言えます。
出たとしたら、よほどのマニアか、あなたからお金でも借りたいのでしょう。

しかし、これ見よがしではない‘恰好良さ’が「350RDS」には、あります。
ハンドルを握るたび『これを買ってよかった』と、思える車、そうはないと思います。

気になる次期「マークX」

「sai=サイ」と、レクサス「HS250h」が2017年で生産終了のニュースが流れたときは「マークX」まで生産終了するとは思いませんでした。

公式に生産終了日時を発表したわけではありませんが、‘beautiful monster’と銘打った「カムリ」を1年も経たないうちに投入し、その発表会で広報が『これまで「マークX」をご購入なさっていたお客様にも満足していただける商品を開発しました』と漏らしたので、とりあえず、2代目の終了は確定したな、と。

2018年末まで、持てば良いほうだと思います。

2,500ccモデルですら、カタログ燃費 11.8km/L というのは削除せざるを得ない現実なのでしょう。
実際、レクサス「IS」も、2,500ccは消え、2,000ccターボが導入されています。

トヨタカローラの専売だった「カムリ」を、ネッツトヨタ、さらにはトヨペットでも売っているのは、近く、来るであろう‘終焉’を予告しています。

復活するとしても次期「マークX」は、FFでハイブリッド、あるいはターボ専用車になっているのでしょうか。

個人的にはせめてFRだけは残してほしい気持ちです。

 

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○関連記事ご紹介

「250RDS」は一般道で
至福を味わうために・・
試乗記は
>>>こちら

 

ノーマルグレードについて
値引き情報などは
>>>こちら

 

V6 2,500ccが消えた「IS」
後継のターボエンジンの相性は?
レビューは
>>>こちら

 

そもそも、70系「カムリ」は
「マークX」より何が優れているのか?
いないのか?試乗記は
>>>こちら

 

○マークX「350RDS」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い
運転楽しい度 非常に良い+α
後席居住性 普通
リセール価値 普通
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 普通

2017年130系「マークX」税込価格表
250G"F package"2,656,800円
250G Four "F package"2,901,960円
250G2,916,000円
250G Four 3,161,160円
250S3,207,600円
250S Four3,452,760円
250 RDS3,434,400円
350 RDS3,850,200円

130系「マークX」2,500cc 3,500cc 主要諸元比較表
全長4,770mm
全幅1,795mm
全高1,435mm
ホイールベース2,850mm
車両重量(2,500cc)1,510kg~1,570kg
車両重量(3,500cc)1,560kg
エンジンV型6気筒 DOHC
トランスミッション<6 Super ECT >
最高出力(2,500cc)<149kW(203PS)/6,400r.p.m>
最高出力(3,500cc)<234kW(318PS)/6,400r.p.m>
最大トルク(2,500cc)243N.m(24.8kgf-m)/4,800r.p.m
最大トルク(3,500cc)380N.m(38.7kgf-m)/4,800r.p.m
乗車定員5名
最小回転半径5.2m~5.4m
使用燃料(2,500cc)2,500cc<無鉛レギュラーガソリン>
使用燃料(3,500cc)3,500cc<無鉛プレミアムガソリン>
JC08モード(2,500cc)10,6km~11.8km/L
JC08モード(3,500cc)10,0km/L

「マークX」250RDS GRX130系 2009年~現行(2016年最終MC)

標準のアルカンターラシートと、本革シートとの違い

「Sグレード・Gグレード」その他全般についてのレビューは
>>>こちら

「350RDS」については
>>>こちら

2016年11月22日のマイナーチェンジで追加された「RDS」。

『「RDS」グレードは、その他グレードと何が違うんですかね?』

との、ご質問を、お客様から複数いただきますので、今回は他グレードと同じ<V6 2,500cc>「250RDS」グレードに絞って「マークX」をご紹介します。

まず、内装についてお話しましょう。

「RDS」グレードのみ、標準で<アルカンターラ&合成皮革>のシートが用意されています。

この標準シートはアルカンターラの柔らかさと合成皮革の硬さが、うまくブレンドされており、サイドのサポート力が程良く心地よいです。
標準のファブリックシートとは随分、違います。

本革は「RDS」グレードでも、180,900円でオプション扱い。
その、本革シートは、サイドのサポートが強いわけではございませんので、ゆったり高速道路を流したいときには、本革シートほうが‘のんびり’とハンドルを握れると思います。

スポーティなのはどちらかと言われたら、標準の<アルカンターラ&合成皮革>ですが、本革の感触がお好きな方ももちろんいらっしゃるでしょう。

ただ、価格差がありすぎますし、アルカンターラは“レッド×ブラック”or“ホワイト×ブラック”が選べるという楽しみも。

「RDS」の特性に合っているのは、本革ではなくアルカンターラ仕様だと思います。

 



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ホイールのスパッタリング塗装とは?

外観の違いは‘スパッタリング塗装’された18インチのアルミホイールが最も目に付くところでしょう。

このホイールの‘スパッタリング’というのはアルミを加熱処理せず、塗料の付いた網をブラシで擦るような動きをする機械で、エアブラシのごとく塗装していく技術。
なかなかお金と時間の掛かる処理です。

Sグレードにもオプション装着できますが、何と164,160円。
切削光輝+ダークグレーメタリック塗装’の16インチホイールとの差額分というわけですから、スパッタリング塗装ホイールは相当、高額なオプションといえます。

ただ、スパッタリング塗装’は、加工方法も変わっているだけに、見た目の印象も他のホイールと異なります。

ネット画像、カタログ写真などで見るより、かなり光輝いているので、まるで社外品を付けているかのよう。

見た目は好き嫌いの分かれるところですが、この18インチホイールは、「RDS」グレードには欠かせない装備かも知れません。

サスペンションも締め上げられている

通常グレードである、S・Gグレードとて決して柔らかい乗り味ではありませんが「RDS」は、さらに絞られている、そういう印象です。

サスペンションにも若干ですが、メスが入れられているのでしょう。
18インチホイールとの相性は抜群で、まるでレクサス 「IS-F」 「GS-F」のような‘塊’感があります。
タイヤの上にボディが載っている感覚は全くなく、一つの生命体のような完成度です。

後発の10代目「カムリ」(2017年-)もスポーティな仕上がりとはいえ、この「RDS」グレードと比較すると、FF特有のノーズの重さに気づくほど。

これは「カムリ」が鈍いのではなく、「マークX RDS」グレードが、もはや異常レベルと申し上げていいでしょう。

一般道をサーキット気分で走れる「250RDS」

車両重量は1,520kg。

「350RDS」より40kg軽量です。
その影響は軽やかなステアリングフィールとなって表われています。

とにかく、正確。

交差点を曲がるたびに『おぉ』と感動の余り声が出てしまうほどです。

かといって、過剰なオーバーステアでないのも素晴らしい。

「マークX」は、運転していて楽しいです。
トヨタは、退屈なんて誰が言い始めたのでしょうか?

弱点は、低速時、凹凸を正確に拾い上げる‘スポーティゆえの性’でしょうか。
ドライバーは全く気にならないのですが、ご家族での利用が多い方には「RDS」は余りお薦めできません。

奥様を説得したいときには<トヨタ・セーフティ・センスP>が標準装備という点を推してみてはいかがでしょうか?

『後部座席はレクサス「IS」よりも随分、広いよ』とか。
『いやいや。「350RDS」と違ってレギュラーガソリン仕様だしさ」とか。

ノンターボ、FRセダンをご購入できる機会は年々減少するでしょうから、ご購入できる方には是非。

以下に価格表・諸元表ございますので、よかったらご覧ください。

 

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○関連記事

高速道路の静粛性は最高峰
「350RDS」については
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ノーマルでも十二分に味わえる
‘FR’の恩恵。試乗記は
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食パンから
beautiful monster へ
「マークX」の刺客「カムリ」
については
>>>こちら

 

同胞ライバルは早々にターボ化
それは正常進化なのか果たして?
「クラウンアスリート」のレビューは
>>>こちら

 

○130系「マークX」250RDS 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い+α
運転楽しい度 非常に良い+α
後席居住性 良い-
リセール価値 普通
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

2017年130系「マークX」税込価格表
250G"F package"2,656,800円
250G Four "F package"2,901,960円
250G2,916,000円
250G Four 3,161,160円
250S3,207,600円
250S Four3,452,760円
250 RDS3,434,400円
350 RDS3,850,200円

130系「マークX」2,500cc 3,500cc 主要諸元比較表
全長4,770mm
全幅1,795mm
全高1,435mm
ホイールベース2,850mm
車両重量(2,500cc)1,510kg~1,570kg
車両重量(3,500cc)1,560kg
エンジンV型6気筒 DOHC
トランスミッション<6 Super ECT >
最高出力(2,500cc)<149kW(203PS)/6,400r.p.m>
最高出力(3,500cc)<234kW(318PS)/6,400r.p.m>
最大トルク(2,500cc)243N.m(24.8kgf-m)/4,800r.p.m
最大トルク(3,500cc)380N.m(38.7kgf-m)/4,800r.p.m
乗車定員5名
最小回転半径5.2m~5.4m
使用燃料(2,500cc)2,500cc<無鉛レギュラーガソリン>
使用燃料(3,500cc)3,500cc<無鉛プレミアムガソリン>
JC08モード(2,500cc)10,6km~11.8km/L
JC08モード(3,500cc)10,0km/L

「ハリアー 」ターボ 2017年-現行(MC追加車種)3代目 60系 さおり著

ハリアーは‘ターボ’が買いっ!

2013年から発売されている、60系「ハリアー」に2017年6月、待望の、と申し上げていいでしょう♪
2,000ccターボ搭載モデルがラインアップされました。
これまでの2,000ccガソリンモデルと、2,500ccハイブリッドモデルも、そのまま残ります。

けど、2,000ccガソリンモデルは1年半ほどで消えゆくような・・・。
正直、なんで残したのかも分からないくらいです。

燃費が良いわけじゃないし、車両重量1,600kg以上の「ハリアー」を引っ張るには力不足でした。

ただし、最廉価グレード“ELEGANCE”(上級グレードっぽいネーミングですね・・・)にはターンランプが外側に流れる<LEDシーケンシャルターンランプ>が搭載されていなかったり、ハイビームがハロゲン仕様だったり、豪華装備を少しずつ削ったお求め安い「ハリアー」が用意されているのはノンターボガソリンモデルだけ。

税込2,949,480円~、と300万円を切っています。
とにかく、安く「ハリアー」をお買い求めになりたい方向けですが、リセールバリューは、やや悪いです。

 



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対する2,000ccターボモデルはリセールバリューは間違いありません。
概ねトヨタSUVは中古車市場では高値安定型ですが、この「ハリアー」が急落することはまず、ないでしょう。
価格は、ノンターボガソリンモデルより、25万円高とお考えいただければOK。

ターボの場合、最廉価グレード“ELEGANCE”にも上記豪華装備が標準ですので、“ELEGANCE”だけ比較すると40万円以上高い設定です。

ハイブリッドより‘買い要素’多し?!

さて、乗ってみてどうなのでしょう?

まず、違いを感じるのはインテリアの質感です。
2017年のマイナーチェンジの前と後では、まるで違います。
カタログやネット上の、お写真では分かりにくいのですけど、実物を見れば一目瞭然!

MC前は‘高級そうな演出をした、まあまあな質感’だったのが、‘価格以上の高級な質感’になってます。

明らかに使われている樹脂が違いますし、シート表面のスエード、合成皮革、本革、ぜんぶの質感が向上しています。

10年前のトヨタ車はレクサス車に遠慮があったのか分かりませんけど、全体的に質感が落ちていたのが、ここのところ急激に盛り返してきている気がします。

一番、売れているトヨタですから、そういう頑張りには拍手・拍手です。パチパチ。

走りに関しては、ハイブリッドモデルと、ノンターボガソリンモデルには特にテコ入れはないようですが、なぜか2,000ccターボモデルだけ最新のパフォーマンスダンパーが奢られています。
しかも、フロント・リアの2箇所に!

実際、ステアリングを切ったときのぐらつきが少ないし、凹凸を越えたときの衝撃吸収も他モデルより優れています。

大きな段差を乗り越えると、60系「ハリアー」はリア付近が軋むような感覚があったのが、大幅に軽減されているので効果は覿面です。

でも、これって“ターボ”じゃないと付けられない装備でもないでしょうに、なぜでしょう?

たぶん、トヨタとしては、2014年に開発した2,000ccターボモデルをどんどん売り出して、

『ほ~ら、ターボもこれだけ台数、でてるし』

と宣伝して、‘さらなる’ダウンサイズ競争に勝利するための布石を打ったのかな?と思います。

ステアリングの回し心地は、最初、ちょっと遊びがあって、軽くて、180度くらいから少し固く感じます。

そこをグッと押すと、また、やや軽くなって右左折やUターンできる仕組みです。
ここは好き嫌いの分かれるところですけど、懐かしさの残る‘トヨタらしさ’私は好きです。

このターボって決して静かなエンジンじゃないから、レクサス「GS」あたりになってくると、性格が合わないかな?と思うんですけど、「ハリアー」みたいなワイルド感のある商品には‘ぴったり’だと私は思います。

トルクが無茶苦茶あるわけじゃないにしても、一般道から高速道路まで無難にこなしますし、エンジンの回転数は常にわりと上がりっぱなしなので、ちょっと楽しくて心拍数も良い感じで上がりっぱなし?

次ページは>>>
「MC後の値引き情報」です。

「LX570」3代目 URJ200型 2015年-現行(さおり著)

大きさの割に、運転しやすい

日本では2015年にようやく導入された、レクサス「LX570」。

噂に違わず、一目見て「デッカ!」と、声が出てしまうほど大きいです。

 



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それもそのはず、
全長×全幅×全長:5,610mm×1,980mm×1,910mm

あの「RX」のサイズが、
全長×全幅×全長:4,890mm×1,895mm×1,710mm
ですから、いかに巨体なのかお分かりかと思います。

男性社員は
『ハマーH1とかに比べりゃさぁ』
なんて言うけど、あれは元々、軍用車でしょ?

『LXは、ラグジュアリーで売ってるのに、なんで前から見たら立方体を疑わなくちゃいけないわけ!?』

・・・とは言えませんでしたが、こういう大きいのに限って私が納車することになったりするので、来てくれるお客さんに『LXありますよ~。らっしゃい、らっしゃい♪』なんて宣伝できず。。

それでも、すぐにお客様の元へ旅立つことになった、この「LX570」君。

新車から1年経過して、1万キロ近く走ってるのに、それでも1,000万円を下らないプライスタグのまま売れてしまいました。

どれだけ、人気なんだ??

売ったのは別の営業なんですけど、納車はやっぱり(?)私に回ってくるのがオチ。

『RXは、さおりちゃん運転できてたじゃん?似合ってたよ。ハッハッハッ』と、社長は軽くリモートキーを渡してきました。

あぁ。この納車っていう仕事、私、いっつもやらかすんじゃないかなあ、と思って‘ビクビク’してるんですよねぇ。

だって、帰りの電車では安心して(?)いつもハイテンションですもん。

乗って動かすのに一苦労?

ドアを開けて思ったこと。

『Aピラー(フロントガラスとサイドミラーの間の棒)に取っ手なんて、また大げさな・・・(笑)』
本格クロカンだからって、そこまでしなくても、、なんていう気分でしたが、ごめんなさい。

あったら、助かるアイテムでしたf^^。

それくらい、運転席までが高いっ!

この「LX570」には乗降モードっていうのが搭載されていて、エアサスの空気を目いっぱい抜いて、低くなってくれているそうなんですけど、それでも高いです。

後部座席も、同様に高いので、ご高齢の方に安易に『どうぞぉ』なんて言えないです。

ま。でも、乗ってしまえば見晴らしは20系「RX」と、そんなに違いません。

幅の広さはあるものの、ボンネットが四角い形をしているので、よく見えるのは◎。

エンジンの始動はおなじみの<スタートボタン>で。
5,700cc V8エンジンが凄い勢いで唸るのかと思ったら案外、そうでもなく。

でも、「ドロドロドロ・・・。ドロ」
みたいなトルクあるぞ的な重そうな音は奏でています。

ブレーキペダルってまず、踏みますよね?
これ、踏んで分かるくらい結構、大きいです。

それでもって踏み応えもかなり、あります。

アクセルは、そこまで重たくないかな。

と、いうかアクセル踏まなくても、かなりの勢いで走るんですけどっ?!

>>>次ページ
「ランドクルーザーとは全然違う」です。

「RX450h」 20系/20型 2015年-現行(さおり著)

先代10系「RX」との比較から

先代の「RX450h」(新車当時、税込価格6,590,000円)にはエアサスペンション仕様が“version L”に設定があり、これが素晴らしかったんです。

あの、エアサス仕様が消えたのは残念・・・。
エアサスペンションがお好きで、レクサスSUVをお探しなら「LX」を選択するしかなくなりました。

ついでもう少し、先代(10系)2009年~2015年のお話を。

450hの他に「RX350」「RX270」の3本立てでした。

270って今はもう・・・なエンジン。

それでも、海外輸出用に仕入れるときは「RX270」って一番、高く売れるから、そこそこ安かったら絶対に落札する商品なんですよ♪

あと、人気はトヨタ「ランドクルーザー プラド」

日本車は海外では大人気なのです^^。
じゃあ、本家「ランドクルーザー」は?と、お思いでしょう。

じつは、本家さんは日本国内でも、値下がりしにくいので、安く落札できないことが多いです。
トホホ・・・。

さてさて、「RX450h」、先代と現行モデルのスペック比較です。
 

 

先代(10系)「RX450h」(2WD FFモデル)
5,590,000円(税込)~

V型6気筒:3,456cc+モーター
全長×全幅×全長:4,770mm×1,885mm×1,690mm
ホイールベース:2,740mm
最低地上高:175mm
最小回転半径:5.7m
車両重量:2,040kg
エンジン最高出力:183kW(249PS)/6,000r.p.m
エンジン最大トルク:317N・m(32.3kgf・m)4,800r.p.m
モーター最大出力:123kW(167PS)
モーター最大トルク:335N・m(34.2kgf・m)
JC08モード:17.4km/L

 

現行(20系)「RX450h」(2WD FFモデル)
6,025,000円(税込)~

V型6気筒:3,456cc+モーター
全長×全幅×全長:4,890mm×1,895mm×1,710mm
ホイールベース:2,790mm
最低地上高:200mm
最小回転半径:5.9m
車両重量:2,030kg
エンジン最高出力:193kW(262PS)/6,000r.p.m
エンジン最大トルク:335N・m(34.2kgf・m)4,600r.p.m
モーター最大出力:123kW(167PS)
モーター最大トルク:335N・m(34.2kgf・m)
JC08モード:18.8km/L

 

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大型化されたにも拘わらず、わずかながら軽量化しています。
大型化と言いつつ、背丈は低くなっている新型が多い中、この「RX」は背も高くなっていて、最低地上高も上がっています。

空気抵抗は、寝かせたフロントガラスで挽回したそう。

たしかに先代からすぐに乗り換えると、寝ちゃったフロントガラスの視野の狭さがちょっと気になりますけど、運転しにくいなぁ、というほどでもありません。

ううん・・・それより幅1,895mmというのと、最小回転半径5.9m(あの「LX」と同じ)というのは、運転得意でない私には少々、難しい問題。

「RX200t=300」について、書かせてもらったときは「LX」に乗った後だったから、かなり前向きな(?)発言をしてしまったけど、「RX」で路地とか入るのは怖くてムリかなあ。

対向車来たら、端に寄せ切れないような気がします。

まあ、そんなことより加速してナンボ(←使い方あってる?)の450hです。

アクセルを踏んだら、「GS450h」のような怒涛系なのかと申しますと・・・。

案外、‘タメ’があって、その後、力強く加速するって感じなので、「Gだぁ、G、かかってるぅ」がお好きな方には不向きだと思います。

「GS450h」と違って、爆走派じゃないけど、車体のブレもなく、安心してハンドルを握っていられる「RX450h」でした。

とくに高速道路では疲れしらずです!

<レクサスセーフティセンス+>が標準装備だというのは、もとより、やっぱり力に余裕のある車に乗る安心感というのは他に変えられないものですね。

ハイブリッドなので、静かですし、2,000ccターボにある微振動のネガは450hでは、払拭されています。

本当に疲れません。
SUVで長旅をするなら、欧州車と比較しても、私の中では一番です。

次ページは>>>
「リセール価値の高いカラー、グレードは?」です。

「RX 300=200t」 20系/20型 2015年-現行 (さおり著)

ボディは大きくても運転はしやすい!

一目見て、ボディの大きさに驚きました。
また、一回り大きくなってる?
運転できるかな?

不安は結構、あったんですけど、見切りも悪くない上、やっぱり見晴らしが良いのは気持ちがいいし、運転もしやすいですね!

私は162cmなんですけど、ハンドルの下に顔が隠れちゃうことなく、ちゃんとドライビングポジションの設定もできました。
160cm~の方なら問題ないんじゃないかな、と思います。

ご主人が「RX」欲しいけど、奥様にはどうしても運転できない・・・なんていうお車じゃないんで、ご安心ください。

「LX」サイズになると、横幅はもちろん、全長がありすぎて、ちょっとした出入り口でのハンドル操作にも気を使うのに対して、こちら「RX」は‘ぎりぎり’とはいえ、許容範囲といえます。

「NX」との価格差はエントリーモデルで4,280,000円と、4,950,000円だから、670,000円。

でも、それだけの違いはあると思います。

いくつか書き出してみます。

・後部座席の、もてなし度が高い!
(‘versionL’はリクライニングが電動)
・高速道路での安定感はやっぱり「RX」♪
・左右の揺れが少ない!

1点目の後部座席の‘もてなし度’というのは単純に広いというだけでなく、電動リクライニングだったり、シートの厚みだったり。

意外とクロスオーバー系の車種は後部座席の作りが甘くて、乗り心地が前方座席より明らかに悪かったりするのですけど、「RX」なら後部座席に大切なお子さまを乗せられますよ♪

乗り降りも3歳~なら一人で、できそう。
4歳~なら面白そうに登ると思います。

後部座席の乗り心地、という点ではマツダ KF系「CX-5」(2017年~モデル)もなかなか頑張っていますが、さすがに高額な商品だけあって「RX」はさらにその上をいってます。

ちなみにマツダ KE系「CX-5」(2012年-2016年)は後部座席の揺れは、KF系とは較べられないほど悪いので、中古車ご検討の方は要注意です。

さて、2点目の高速道路での安定感、これは全長4,890mm 横幅1,895mmの巨体なら期待しちゃうところです。

その期待に応えているのが「RX」。
セダンやクーペと違い、全高1,710mmもある車体がカーブで‘ふらつかない’し、たとえば明石大橋の上での風に煽られる感覚もなく、運転できちゃうのはさすがです。

面積も広いわけですから、当然、風切り音の対策も大変なはず。
そこは、流線型のボディ形状に助けられてか、先代よりむしろ静かになっています。

3点目の左右の揺れに関しては、「NX」が段差を乗り越えたときなどに少しだけ感じていたのが、こちら「RX」では解消されていたから、私なりに高ポイントです。

ただ、「RX」は重量もありますから、ハンディなしに比較するのは他車種が可哀相かな、という気もします。

では、その重量に果たして2,000ccターボは対応できているのでしょうか?

このターボエンジン、トヨタ「クラウンアスリート」レクサス「IS」  レクサス「GS」にも積まれていますけど、言うまでもなく「RX」は最重量・・・。
“version L”になると、車両重量1,930kg。
2名乗車でも軽く2tを超えてきます。
さて。



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出だしから、スムースな「RX200t=300」

‘アクセルレスポンス’と言うのでしょうか。
軽く‘ふっ’と踏んだときの出だしは非常にスムースです。

ハンドルも車体の大きさを感じさせない軽さに設定されています。
他のレクサス車と似ていて、切り始めは、アンダーステア気味。

でも、この「RX」でサーキットを爆走なんてことはないですから、ちょうどいい硬さ、そして遊びだと思います。

“F-SPORT”の設定もありますが、ステアリングの感じはそんなに変わらないです。
サスペンションは、それなりに固められていて、ドライバー目線で言うと、買いは“F-SPORT”のほうかな^^。

ただ、高速道路の継ぎ目とかでは
「どんっ。どんっ。どむっ!」
って、いちいち腰に衝撃がきちゃうのは、ちょっと・・・。

憎いことに運転していると気にならないレベルなんです。
とはいえ、ファミリーカーとしてお考えの場合はノーマルな「RX」をお薦めいたします。

次ページは>>>
「200t の悪いところもご紹介」です。



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