「ハリアー 」ターボ 2017年-現行(MC追加車種)3代目 60系 さおり著

ハリアーは‘ターボ’が買いっ!

2013年から発売されている、60系「ハリアー」に2017年6月、待望の、と申し上げていいでしょう♪
2,000ccターボ搭載モデルがラインアップされました。
これまでの2,000ccガソリンモデルと、2,500ccハイブリッドモデルも、そのまま残ります。

けど、2,000ccガソリンモデルは1年半ほどで消えゆくような・・・。
正直、なんで残したのかも分からないくらいです。

燃費が良いわけじゃないし、車両重量1,600kg以上の「ハリアー」を引っ張るには力不足でした。

ただし、最廉価グレード“ELEGANCE”(上級グレードっぽいネーミングですね・・・)にはターンランプが外側に流れる<LEDシーケンシャルターンランプ>が搭載されていなかったり、ハイビームがハロゲン仕様だったり、豪華装備を少しずつ削ったお求め安い「ハリアー」が用意されているのはノンターボガソリンモデルだけ。

税込2,949,480円~、と300万円を切っています。
とにかく、安く「ハリアー」をお買い求めになりたい方向けですが、リセールバリューは、やや悪いです。

 



スポンサーリンク

 

 

対する2,000ccターボモデルはリセールバリューは間違いありません。
概ねトヨタSUVは中古車市場では高値安定型ですが、この「ハリアー」が急落することはまず、ないでしょう。
価格は、ノンターボガソリンモデルより、25万円高とお考えいただければOK。

ターボの場合、最廉価グレード“ELEGANCE”にも上記豪華装備が標準ですので、“ELEGANCE”だけ比較すると40万円以上高い設定です。

ハイブリッドより‘買い要素’多し?!

さて、乗ってみてどうなのでしょう?

まず、違いを感じるのはインテリアの質感です。
2017年のマイナーチェンジの前と後では、まるで違います。
カタログやネット上の、お写真では分かりにくいのですけど、実物を見れば一目瞭然!

MC前は‘高級そうな演出をした、まあまあな質感’だったのが、‘価格以上の高級な質感’になってます。

明らかに使われている樹脂が違いますし、シート表面のスエード、合成皮革、本革、ぜんぶの質感が向上しています。

10年前のトヨタ車はレクサス車に遠慮があったのか分かりませんけど、全体的に質感が落ちていたのが、ここのところ急激に盛り返してきている気がします。

一番、売れているトヨタですから、そういう頑張りには拍手・拍手です。パチパチ。

走りに関しては、ハイブリッドモデルと、ノンターボガソリンモデルには特にテコ入れはないようですが、なぜか2,000ccターボモデルだけ最新のパフォーマンスダンパーが奢られています。
しかも、フロント・リアの2箇所に!

実際、ステアリングを切ったときのぐらつきが少ないし、凹凸を越えたときの衝撃吸収も他モデルより優れています。

大きな段差を乗り越えると、60系「ハリアー」はリア付近が軋むような感覚があったのが、大幅に軽減されているので効果は覿面です。

でも、これって“ターボ”じゃないと付けられない装備でもないでしょうに、なぜでしょう?

たぶん、トヨタとしては、2014年に開発した2,000ccターボモデルをどんどん売り出して、

『ほ~ら、ターボもこれだけ台数、でてるし』

と宣伝して、‘さらなる’ダウンサイズ競争に勝利するための布石を打ったのかな?と思います。

ステアリングの回し心地は、最初、ちょっと遊びがあって、軽くて、180度くらいから少し固く感じます。

そこをグッと押すと、また、やや軽くなって右左折やUターンできる仕組みです。
ここは好き嫌いの分かれるところですけど、懐かしさの残る‘トヨタらしさ’私は好きです。

このターボって決して静かなエンジンじゃないから、レクサス「GS」あたりになってくると、性格が合わないかな?と思うんですけど、「ハリアー」みたいなワイルド感のある商品には‘ぴったり’だと私は思います。

トルクが無茶苦茶あるわけじゃないにしても、一般道から高速道路まで無難にこなしますし、エンジンの回転数は常にわりと上がりっぱなしなので、ちょっと楽しくて心拍数も良い感じで上がりっぱなし?

次ページは>>>
「MC後の値引き情報」です。