「LX570」3代目 URJ200型 2015年-現行(さおり著)



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乗り心地はランドクルーザーじゃない

アクセル踏まなくても、ブレーキを外しただけで結構な勢いで出ていく「LX570」。
エンジンのトルクがあるとこうなるのかしら?

コントロールが難しいのは確かです。

最小回転半径が5.9mっていうのは私にとっては、とっても手強い数字。

ちょっと角度のある出入り口でもリアを擦りそうで怖いです。

長さ5m超の車って意外とないから、持て余してしまいます。

ちなみに200系「ランドクルーザー」も何だかんだで5m未満なんですよ。

アクセルを踏んだら「ビュン」って出るタイプのお車じゃないのは助かりました。

慣れないながらも、何とか一般道の流れに乗れるように。

少し緊張もほぐれる頃、気づいたことがあります。

『あれ?乗り心地よくない?しかも、ものっすごく!』

そうなんです。

「ランドクルーザー」といえば、タイヤの大きさからなのか、ラダーフレーム(最近、覚えました^^)のせいなのか、決して乗り心地が良い商品ではありません。

※ラダーフレームについて、ちょっとご紹介。
ラダーとは‘はしご’のことで、ボディーの底面が‘はしご’状になっていることから、そう呼ばれています。

一枚板だけじゃなくて、複数の棒を繋げて‘はしご’フレームを作って、その上に板を載せているって感じですね^^。

そのメリットはフレームが強靭な上、何といっても応急修理が可能なこと。

フレームがちょっと歪んだって、それなりの技術さえあれば他の棒と取っかえれば、また走れちゃうという仕組みなのです。

アスファルトなんか見たことないよ?なんていう世界で最も信頼される車の標準仕様です。

デメリットは棒と棒を繋げてあるところが‘ギシギシ’なるわけですから、乗り心地が悪くなります。

それが、どうでしょう。

「ランドクルーザー」でいえば、最上級仕様のエアサスペンションが標準で奢られているとはいえ、まったく別物の感じです。

SUVにありがちが左右の揺れもなければ、突き上げもない・・・。

平穏そのものの車内です。

遮音材や衝撃吸収材を適所に配しているのでしょう。

4,608ccの「ランドクルーザー」に対して、5,662ccの「LX」だからこそ可能な足し算です。

大きさが大きさだけに、ベンツの「Sクラス」やレクサスの「LS」とはまた違った安定感すらあるくらい・・・。

もうね、、乗り心地すっごく良いんです。

表現しようとすると、非常に難しいのですが、これで超絶オフロード性能まで盛り込んであるなんて信じられません。

 



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そうなんです。
ご購入者の方のほとんどが恩恵を受けることがなさそうな機能がてんこ盛りな「LX570」。

少しご紹介しましょう。

最大安定傾斜角:45°
登板能力:45°
最大渡河能力:700mm

しかも、この数値『これくらい余裕です』って表記で、実際はもっと無茶苦茶な使われ方しても、大丈夫なのが、すごい・・・。

片輪がスタック(小さな沼みたいなとこ)に落ちてもスピンして、アリ地獄状態にならない<クロールコントロール>なんてものも搭載。

凸凹道を走る際には通常時よりフロント+50mm、リア+60mm、最低地上高が上げられます。

そんな普通じゃ絶対に使われない機能を搭載しながら、この乗り心地を実現しているのは‘奇跡’としか言いようがありません。

ほんっと凄いんですけれども、ほとんどの人がゴージャス乗りしてるだけなので、私なりの総合評価は‘もったいないばあさん’的な発想で-20点で、80点です。

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「価値が‘ない’という声が多い
<マークレビンソン>に異変?」です。