「GS300(200t)/250」L10型/10系 2012年-現行

めまぐるしく変わるラインナップ

10系「GS」は購入時期によって、フロントデザインや乗り心地の相違、さらには<レクサスセーフティセンス+>の有無まであるので、特に中古車購入をお考えの方は要注意の車種です。

登場したのは2012年1月26日。
「GS250」と「GS350」が導入されました。

 



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今回は、短命に終わった「GS250」と、それを引き継ぐ形で導入された「GS300(200t)」をご紹介いたします。

「GS250」が生産されていたのは、~2016年9月21日の約4年半。

先代に250は設定されていなかったので、比較はできませんが、トヨタの【名作】V6エンジンを積んだモデルですので、さすがに安心して乗ることができます。

同エンジンを積んだモデルで、いわばライバル関係でもある210系「クラウンアスリート」にも同じく2,500ccのV6の設定はありましたが、「GS250」発売当初のものと較べると、ずいぶん「GS250」のほうが乗り味は硬く感じるでしょう。

逆に2015年11月25日のビッグマイナーチェンジ後の「GS250」なら、「クラウンアスリート」よりも‘しっとり’と柔らかい印象をお持ちになると思います。

それだけ2015年のMC前と後(2016年モデル)は乗り心地に違いがあるので、ご注意ください。

構造用接着剤の採用や、スポット溶接の打点追加により大幅にボディ剛性が強化された、とメーカーは謳います。
しかし、それによって、感じるのはむしろ‘しなやかさ’という不思議。
ちなみに剛性が強化されたのは主にリア部分です。

いなし、とでも申しましょうか。
凹凸を越えたときの振動や音の吸収が素晴らしいため、柔らかく感じるのかも知れません。

逆に2015年以前の初期モデルは相当に‘ごつごつ’した乗り心地と言っても過言ではありません。
わずかですが、ステアリングも初期モデルのほうがクイックに設定されているようですから「BMW」などの欧州車からの乗り換えをご検討の方には、初期型のほうが受け入れられやすいでしょう。

日常域では充分、過不足のない出来映えでしたが、価格が「クラウンアスリート」の3,570,000円~(2013年時)に比べ、ナビが標準装備とはいえ「GS250」は5,140,000円~(2013年時)。

アスリートは30万円程度の値引き、「GS250」の値引きは3万円程度だったことも考えると、実質184万円差というのは、やや高い値札だったかもしれません。

高かった反動からか、中古車の値下がりは順調ですし、ご興味のある方は検討車種に入れてもOKだと思います。

 



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GS200tから名称はGS300へ

「LS」が3,500ccのツインターボエンジンを搭載しながら「LS350t」ではなく、「LS500」との名称を受けてレクサス車の‘t’は消され、○○相当という意味合いの数字が車種名に。

正直、分かりにくいだけのような気もしますが「LS350t」と言われるとゴージャスさに欠けるような気もいたします。

「GS300=200t」のエンジンは直列4気筒2,000ccターボ。
自動車税もたったの(?)39,500円です。
同じ「GS」でも350(3,500cc)の58,000円より年間18,500円も節約できます。
エコが売りの「GS300h」の45,000円よりも、さらに5,500円安いです。

維持費という意味ではハイオク指定なのは、少々、残念。
燃費はJC08モードで13.0~13.2km/L。
実燃費は街中8~9km/L、高速11~12km/L でした。
ただ、高速道路が多少、渋滞していたことも考えると流れが良ければカタログ燃費と同等程度は期待できそうです。

この直4ターボは、吹き上がりが良く、発進時のもたつきは1,650kg~の「GS」でも全くといって良いほどありません。
よく何ccのようだ、という表現がありますが、この2,000ccは予想がつきませんでした。

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「GSの値引きのコツ」です。