スズキ「ワゴンR」6代目 2017年-現行 MH35S/55S

ワゴンRは、古き良き日本の軽


“クルマより楽しいクルマ”として1993年に「ワゴンR」がデビューしてから軽自動車の歴史は一変したのは間違いありません。

全幅、全長、排気量に制約のある軽自動車を全高でカバーするという大胆な発想、かつ安定した走りを実現したスズキの功績は計りしれないものがあります。

その後、長きに渡り、軽自動車界のトップとして君臨し、当然のごとく軽自動車の販売台数1位を独占し続けていた時代を経て、ダイハツ、ホンダの追い上げに合います。
他社も最初こそ、ワゴンRの真似事でしかなかった、この“コンパクトトールワゴン”という分野ですが、徐々に個性を発揮し始めます。女性の需要にのみ応えるパステルカラー仕立てのモデルや、クラシックアメリカを彷彿とさせるモデルなど、個性溢れる軽自動車が走る時代になりました。

そんな逆風ともいえる時代でのフルモデルチェンジは一体、どのようなものだったのでしょうか?
>>>下に続きます。



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FAは既存ユーザーが気兼ねなく乗れるエントリーグレード

FAグレードに乗ると、懐かしいな、という気持ちがします。
エンジンは多少粗っぽさの残る音を轟かせ、上り坂では唸り声にも似た回転音が車内に響きます。
ハンドルフィールは硬め。
ぎくしゃくした感覚すらあります。
優しくスムースに回るホンダの軽自動車に水をあけられた気も、正直いたします。

後席の乗り心地も他社の商品より“良い”とは申し上げられません。

しかし、スズキという会社はおそらく、初代ワゴンRの乗り味を永く継承していきたいのではないでしょうか。
弊社でも「ワゴンR」にお乗りのお客様は他の軽自動車には目もくれず、次の「ワゴンR」、そして次の「ワゴンR」と乗り継いでおられる方がいらっしゃいます。

お聞きすると、
「やっぱり、これじゃなければ、ダメなんだ」と。

使い易さや、外装デザイン、インパネの高級感など、ライバルは着実に進化を遂げていく中、昔の乗り心地を残した「ワゴンR」。

それが愛されるゆえんなのだと思います。

Hybrid=ハイブリッドFX/FZ

ハイブリッドモデルになると当然ながら価格は上昇します。
HybridFXのエントリーモデル(セーフティパッケージ無し)が1,177,200円。
HybridFZのエントリーモデル(セーフティパッケージ無し)が1,350,000円。

ワゴンRは値引き額が大きくないため、支払価格は普通乗用車のスズキ「ソリオ」さえも視界に入ってきます。
ちなみにソリオのエントリーグレードGは1,454,760円。
「ソリオ」は、トヨタがライバル車を発売したこともあり、値引きにも積極的に応じてくれます。

年間7,000km~8,000km乗ったとしたら、税金、燃費、車検、整備e.t.c…を含めると年間50,000円程度の差額が出るのは事実。

ただ、「ソリオ」が新しい設計の上、明らかに名作といえる出来なので、僕は「ワゴンR」のハイブリッドのご購入をお考えの方には「ソリオ」も提案しています。運転のし易さでも軽自動車に負けていませんし、内装の質感は写真では伝わりませんが、相当に差があります。

「ワゴンR」も悪くはないですが、走り・内装の質感など「ソリオ」が素晴らしいだけに、一度、検討してみてはいかがでしょうか?

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