サーブ「9-5」1997-2010年 後期型 試乗評価



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2011年破産したSAAB・・・


2016年のフォード日本撤退は、驚きましたが2011年のSAAB破産ニュースは「ついにか・・・」という諦めに似た感情があったのを覚えています。

設立は1947年。
航空機・軍需品メーカーが自動車部門を立ち上げたのがきっかけです。

それから50余年。
2000年にGMの完全子会社になった時点で、雲行きは怪しかったのでしょう。
その後、2009年にGM自体が破綻、GMが部品供給をしながらオランダのスパイカー・カーズが「サーブ」を取り扱うことに。

しかし、2年も経たないうちに今度はGMが部品供給できず、工場が一時停止します。

中国の自動車メーカーが「サーブ」ブランドに興味を示したため、中国の支援を受けながらの再建案が可決されるかに思われた矢先、技術漏洩を危惧したGMが売却を中止。

よほど中国メーカーを信頼していなかったのでしょうか。
いずれにせよ、他国への技術流出を阻止する努力は日本メーカーも強く持ってほしいものです。

しかし、売却しなければ存続は不可能です。
2011年に破産申請しています。

見るに見かねたのかも知れません、2012年、ついにNEVS(ナショナル・エレクトリック・ビーグル・スウェーデン社)が「サーブ」を買収。

しかし、やはり(?)売れ行き芳しくない「サーブ」ブランドは、5年足らずで廃止決定。

2017年度より「サーブ」の名前は消え、「NEVS」を名乗ることになりました。
買収目的はブランドより技術だったようです

日本人が作ったのではないのが分かる

まず内装ですが、新車時、500万円前後という価格から期待する質感は全くありません。

結構なチープさです。

ドアの閉まる音も一回でビシっと決まらず、薄い鉄板が震える残響があります。

キーはギアボックスの手前に差し込む仕様。
案外、違和感ないですし、運転時、キーホルダーが膝にぶつかるわずらわしさもないので、これは良いかも知れません。

カップホルダーも意外な場所から登場します。
助手席コンソールボックスの右部の僅かな隙間を押すと、四角い板が出てきて、90度回転。
そしてカップホルダーが形成されます。
>>>下に続きます。



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凝った作りとはいえ、助手席の方のカップ一つ分しか用意されていないところが日本人からすると”かゆいところ”に手が届かない残念な“おもてなし”。

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「乗り味はあのドイツメーカー似?」です。