マイナーチェンジでエンジンは変わるのか?
14代目から15代目へのモデルチェンジの際、シャシーは一新しましたが、エンジンはハイブリッド用の直4 2,500ccのみモデルチェンジ。
スポンサーリンク
直4ターボの2,000ccは14代目クラウンの後期に導入されたものをブラッシュアップ。
V6の3,500ccは先々代、13代目クラウンハイブリッドから搭載しているものです。
ハイブリッド用の直4は2016年発売のカムリに搭載されたのが初採用で燃焼効率41%という新時代のエンジンですから、マイナーチェンジで載せ替えられるわけがありません。
少なくとも16代目クラウンまでは搭載されるでしょう。
直4ターボも先代から継承されたものとはいえ、後期2015年に初採用されたエンジンです。
さらなる滑らかさを手に入れることはあってもマイナーチェンジでお役ごめん、ということにならないでしょう。
そうなると、可能性があるのはV6 3,500ccです。
正直、これに不満があるユーザーがいるとも思えないのですが、それでも上には上のエンジンがあります。
それも他社ではなく、トヨタが持っているのです、極上の3,500ccを。
答えは「LS500」に積まれた3,500ccツインターボ。
滑らかさといい、静粛性といい、呼応の良さといい、試乗記でも書きましたが、かつてのV8エンジンの跡を継ぐのに充分なポテンシャルを持っています。
問題といえば、ツインターボだということ。
ハイブリッド+ターボとなると、確かにパワーは上がりますが、スムースな吹き上がり、加速、を実現するのが困難になります。
ここを次世代マルチステージハイブリッドシステムでクリアできれば…との思いはあります。
マイナーチェンジでリチウムイオン電池に?
この点に関してはFC(フルモデルチェンジ)と表現するべきでしょうか。
2018年発売時の2,500ccハイブリッドモデルには従来のニッケル水素電池が積まれています。
これには少し驚きがありました。
なぜなら、先行して発売されているフルTNGAの「カムリ」にはリチウムイオン電池が搭載されていたからです。
リチウムイオン電池は高額ですので、クラウンには搭載されてカムリでは見送られていたなら理解できるのですが…。
ちなみに「カムリ」は容量の取らないリチウムイオン電池のおかげでハイブリッドにもかかわらず、トランクスルー機能が付いています。
代々クラウンにはトランクスルー機能は付いていないので、特に不便もありませんが、リチウムイオン電池のほうが放電が少なく優秀であることは周知の事実。
おそらく製造が付いていかない可能性を危惧しての見送りだと思われます。
ここは是非、改善してほしい点です。
念のため、記載しておきますが、上級モデルである3,500ccハイブリッドには、リチウムイオン電池が搭載されています。
スポンサーリンク
2,500ccモデルもマルチステージハイブリッド化?
技術的にはもちろん可能です。
ただ、マルチステージハイブリッドというシステム、能力が普段使いで分かりにくい上に費用がとても掛かるのです。
おそらくマルチ~化するだけで30万円以上の上乗せは必要になるかと…。
14代目から値上げされている15代目をマイナーチェンジで30万円の値上げをすることは不可能なので見送られるでしょう。
第3世代トヨタセーフティセンスの搭載で、数万円の値上げはやむを得ない、さらに消費税も10%時代がきていることも要因です。
>>>次ページは
「Gエグゼクティブの乗り心地は?」
「新色は?」です。