新型「CR-V」5代目 2018年-現行 RW1/2型 RT5/6型

‘買い’はハイブリッド

それほど、ホンダの2モーターシステムは素晴らしいです。

2010年あたりまでのホンダのハイブリッド車はトヨタ<THSⅡ>に対して、非力感があり、燃費向上は車両の軽量化と小排気量エンジンで稼いでいた印象です。

回生ブレーキの違和感に対する処理もトヨタのほうが格段に上でした。

ところが、2モーターを採用するようになってからのホンダハイブリッド車のレベルは飛躍的に向上しました。

 



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ガソリン単体モデルの感覚で運転していても、何ら違和感ないでしょう。

当然ながら静粛性はガソリン単体モデルより‘上’。

それもかなり差があります。

1,500ccターボは、欧州車と比肩するパフォーマンスですので、ガソリン車のほうが重宝されるアメリカでは、ガソリンモデルが選ばれることでしょう。

しかし、日本ではガソリン車のほうが´良い’というイメージは余りないのではないでしょうか?

21世紀初頭にまで遡れば『ハイブリッド車=燃費優先。走りは論外』というイメージが一般的でしたし、実際、そうだったと思います。

ところが、トヨタ<THSⅡ>やホンダ2モーターの<i-MMD>は運転していて、面白く疲れない、違和感なく信頼できる、そんな相棒のように感じられるシステムに昇華しています。

ガソリンモデルを選ぶ理由

それでも、ガソリンモデルを選ぶ理由が「CR-V」には存在します。

何より、7人乗りモデルはガソリンにしか用意されていないこと。

3列目のユーティリティは高いとは言えないので、常時の利用をお考えの方には「ステップワゴン」や「オデッセイ」をお薦めしますが、たまに、のご利用なら問題ないと思います。

シートも薄く、さすがに最後部の揺れは大きいですが、片道1時間以内なら(問題なく)過ごせそうです。

ただし、荷室はほぼ潰れますので、7名乗車で荷物なし、あるいは6名乗車時には重宝する定員だと思います。

なぜ欧米で先に発売するのか?ホンダ

「シビック」もそうでした。

アメリカでの先行販売は悪いとは言いません。
しかし、半年ならまだしも2年も待たされたら、発売直後の‘新型’のイメージが損なわれるような気がします。

こんなことを繰り返していたら、ホンダのイメージが少しずつ悪くなりますし、すでに若干、悪くなっている方もいらっしゃると思います。

5代目「CR-V」も完全にアメリカサイドのデザインを採用・・・。

マッシブな、と申しましょうか。
決して悪くはありませんが、アメリカで受けそうなデザインです。

筋骨隆々のイメージからか、左右ボンネットが盛り上がっており、しかも、ヘッドランプに掛けて下がっているので、車幅は掴みづらいです。

ちなみに車幅、1,855mm。
ぎりぎり立体駐車場に入るとは思います。

試乗の際は狭い路地などをご希望して、感覚に慣れられるか、ぜひ確認なさってください。

>>>次ページは
「一歩抜きんでたボディ剛性。ライバルとの比較」です。

ミドルサイズSUVで一番、剛性高し

マッシブとか、大きすぎる、とか悪く言いましたが、恰好いいのか悪いのか?で申しますと、

良い、に該当するのは間違いないでしょう。

ミドルサイズのSUVを探しておられる方にはまた一つ嬉しい候補が増えたことでしょう。

ではライバルと較べてどうか?

これまで弊社に入ってきた同系列の車種ではマツダ「CX-5」トヨタ「ハリアー」がありました。

較べて驚いたのは「CR-V」のボディ剛性。

剛性ではレクサス「NX」と並ぶレベルだろう、と。

極めて安定した走りが提供されています。

また、どちらかといえば、高速クルージングに長けた車とも申し上げておきましょう。

コーナリングが続く道では横揺れこそ非常に少ないですが、やはりこれだけのボディになるとステアリング操作にボディがピタリと付いてきてくれる感覚は希薄です。

内装も決して悪くはありません。

しかしながら、ここはトヨタ「ハリアー」が最も高級感のある演出がなされています。

「ハリアー」は2017年、MCで高級感ならぬ高級な素材を使用するようになりました。

後発の「CR-V」とて内装質感では一歩リードされています。

「CX-5」とは内装では良い勝負。
走りでは、やはり「CR-V」の剛性感が際立ちます。

後席の居住性の高さも若干、「CR-V」かな、と。
ここはアメリカ基準の良さが出た部分です。

マツダは後席を重視したいなら「CX-8」をどうぞ、ということなのでしょう。

パワーではディーゼルの「CX-5」が最も優秀、かつ静粛性も‘そこそこ’です。

静粛性だけなら「ハリアー」ハイブリッドでしょう。
次が「CR-V」ハイブリッド。

ガソリン「CR-V」は1,500ccのせいか常に回転数も上がっており、振動も強めで最下位です。

乗り出し400万円という価格を考えると、もう少し、調整してほしかったです。

調整という意味ではデジタルメーター。
ここまで画質の粗いモニターをOKにしてしまったホンダはどうしたのでしょうか?
MCされた3代目トヨタ「ヴィッツ」に惨敗レベルです。

ともあれ外観については、好き嫌いの分かれるところですが、
「CR-V」は‘強さ・たくましさ’はもちろん、表現されている中で、万人から嫌がられない‘現代的デザイン(特にフロントマスク)’も取り入れているところは素晴らしいと思います。

そして所有者にとって最も重要である‘飽きのこないデザイン’でもあるでしょう。

きっと奥様は、物凄く気に入られることもないでしょうが、
『まあ、いいんじゃない?あなたが良いなら』くらいの反応はしてくれるか、と。

僕のように同時に名車「オデッセイ」にも乗せてしまわなければ・・・。
あれは、一生の後悔となりそうです。

 

〇問題の「オデッセイ」試乗記は>>>こちら

 

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○関連記事ご紹介

2017年マイナーチェンジ以降はレベルが高い!
「ハリアー」は>>>こちら

「CR-V」に一番、似ていると思います。
「CX5」試乗記は>>>こちら

性能だけ見ると150万円割高・・・
BMW「X2」 >>>こちら

 


○5代目「CR-V」 ガソリン RW1/2型  評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 悪い
運転楽しい度 良い
後席居住性 悪い
リセール価値 悪い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 非常に良い

 

○5代目「CR-V」 ハイブリッド RT5/6型 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 普通
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 非常に良い

「CR-V」5代目 税込価格表
EX(5名/FF)3,230,280円
EX(7名/FF)3,421,440円
EX(5名/4WD)3,446,280円
EX(7名/4WD)3,637,440円
EX・マスターピース(5名/FF)3,591,000円
EX・マスターピース(5名/4WD)3,807,000円
EX・マスターピース(7名/FF)3,814,560円
EX・マスターピース(7名/4WD)4,030,560円
ハイブリッドEX(5名/FF)3,784,320円
ハイブリッドEX(5名/4WD)4,000,320円
ハイブリッドEX・マスターピース(5名/FF)4,145,040円
ハイブリッドEX・マスターピース(5名/4WD)4,361,040円

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「CR-V」5thガソリン(2WD)主要諸元表
全長4,605mm
全幅1,855mm
全高1,680mm
ホイールベース2,660mm
最小回転半径5.5m
車両重量1,520-1,630kg
乗車定員5名-7名
エンジン種類水冷直列4気筒DOHC横置
トランスミッション無段変速AT(トルクコンバータ付)
総排気量1,496cc
エンジン最高出力140kW[190PS]/5,600r.p.m
エンジン最大トルク240N.m(24.5kgf-m)/2,000-5,000r.p.m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード15.4-15.8km/L

「CR-V」5thハイブリッド(2WD)主要諸元表
全長4,605mm
全幅1,855mm
全高1,680mm
ホイールベース2,660mm
最小回転半径5.5m
車両重量1,610-1,650kg
乗車定員5名
エンジン種類水冷直列4気筒DOHC横置
トランスミッション電気式無段変速機(CVT)
総排気量1,993cc
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
エンジン最高出力107kW[145PS]/6,200r.p.m
エンジン最大トルク175N.m(17.8kgf-m)/4,000r.p.m
モーター最高出力135kW(184PS)/5,000-6,000r.p.m
モーター最大トルク315N.m(32.1kgf-m)/0-2,000r.p.m
動力用主電池リチウムイオン電池72個
JC08モード25.8km/L
WLTCモード21.2km/L
WLTC市街地モード21.0km/L
WLTC郊外モード22.1km/L
WLTC高速道路モード20.7km/L
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