「X2 xDrive20i Msport X」 F39型 2018年-現行(さおり著)

18iと20i、どちらが‘買い’?

キドニーって腎臓っていう意味らしんですけど、全然、腎臓っぽくないキドニーグリルの「X2」です。
でも、カッコいいのでOKです(笑)。

この「X2」、ボディの形は同じでも中身は相当、違ってて、まず「18i」には前輪駆動しか用意されていないです。
逆に「20i」は4輪駆動のみ。

価格差約40万円。
ノーマルの「18i」でも値引きがなければ、乗り出しに500万円近く掛かることを考えると「18i」を選ぶメリットも何かなければいけませんよね?

最初、弊社に‘試乗車兼商品’として入ってきたのが「sDrive18i」でした。

比較することなく乗ってて『良いな』と思ったところは‘軽快感’かな。

BMWの中では数字でお分かりのように大きくはない車種なんですけど、弱小中古車屋さんで働く私からしたら割と大きな車なんです。

それでも、軽快なフットワークと言いましょうか、ちょっとアクセルを多めに踏みたくなってしまう楽しい車でした。

大きく見えても、
全長4,375mm×全幅1,825mm×全高1,535mm。
何とマンションのいわゆる普通の1,550mm以内の立体駐車場の高さをクリアしているのです。

そういえば、先代でしたっけ、3シリーズの全幅が大きくなったとき、日本仕様には全幅を抑えるような工夫をしてくれたんでしたっけ。
たしかサイドミラーの厚みを削ってくれた、とか。

日本の立体駐車場に入るサイズを意識してるのかなあ、とか考えるとちょっと嬉しいですね^^。

とはいえ、「318i」「320i」「320d」 の1,430mm~と比較すると、10cmも背が高く、つまりそれだけ腰高、なはず。

ところが、全然~♪

アイポイントはやや高めなので運転のしやすさはあるのに、腰高感はありません。

価格帯が違うので比べると申し訳ないのですが、全高1,690mmのトヨタ「ハリアー」なんかは交差点で曲がるくらいでも横G(おおげさ?)が軽く掛かるようなときがあります。

たぶん、この「X2」くらいまでの全高なら車体の‘ぐらつき’は相当、コントロールできるんじゃないでしょうか?
「X1」とも随分、違う安定感があります。

 



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反対に『悪い』と思ったところ。

一つ目はエンジン音かなあ。500万円レベルにしてはちょっとザラザラ、というか、ガラガラ、みたいな安っぽい感じがします。

あと、フロントガラスが寝すぎ(?)。
バックミラーは普通の大きさでぶら下がっているから、視界の邪魔になるような・・・。
これ、トヨタ「CH-R」もそんな感じだったので、慣れると何とも思わないのかなぁ。

18iと20iを比較すると

20iのほうはMsportとの比較。

いわばベーシックグレードと最上級グレード比較ということになります。

ううん、やっぱりパワーは素人の私でも分かるくらい違いますね。。

踏み込んでいった時のスピード自体に大差はないんですが、エンジンの回転数が違いますし、気筒数も一つ違うだけで随分、音も違います。

日本では3気筒っていうと軽自動車くらいですもんね。
さすがに3気筒では一般道でも余裕たっぷりに、というわけにはいきません。

ただ、回りっぱなしという点のメリットもあるようです。

それは中間加速。

中間、といっても20km/h~40km/hで一般道を流していたときに踏み込んだくらいです。

そこでの「20i」はまさしく古き良き(?)昔の‘ドッカンターボ’風。
VW製のターボエンジンやトヨタ「クラウン」に積まれたターボとは全く違う反応です。

たぶん、速いのはBMWのほうなのかな?
上品さ、とか、滑らかさ、ございません。
『速けりゃいいでしょ?』みたいに飛び出します。
そんなフィーリングは好き嫌いの分かれるところ。

どちらの感じが好きになっても、反対のほうは嫌いになるみたいで、社内の男性陣の意見は二分しています。

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