新型「クラウン ハイブリッド 2.5 RS/RS advance」15代目 220系 2018年-現行

アスリート後継モデルとは?

11代目クラウンから続いてきたアスリートシリーズが終焉を迎え、それに変わる後継モデルが「RS/RS アドバンス」ラインです。

2017年の東京・大阪、他のモーターショーでコンセプトカーとして出ていたのがこのRS。

ホイールがいかにもスポーツモデルらしく、ブレーキローター丸見えのデザイン。
スパッタリング塗装も派手に施されており、

「RSがスポーツモデルですよね?」

と、ほとんどのお客様が分かってらっしゃいます。

14代目クラウンのアスリートモデルが販売の7割を占めていたことからして、クラウンの主力モデルは、このRS/RSアドバンスが担うことになるかと思います。

今回ご紹介するのは2,500ccハイブリッドの方です。

RSだけの装備とは?

RSと他のグレードとの主な違いは、

・スパッタリング塗装の18インチホイール
・フロントバンパーが、ボディ色に拘わらず‘ブラック’
・方向指示器が内側から外側に流れるように光る(シーケンシャルターンランプ)
・マフラーが左右各2本出し
・ジャパンカラー内装3色のオプション選択可能

といったところでしょうか。

エンジンやモーターの出力は他のグレードと同一です。

ただ、見えないところではサスペンションが明らかに他グレードと較べ、硬めなので、是非、凹凸のある一般道をご試乗して確かめてみてください。

 



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後部座席優先の作りではない

「カムリ」や「レクサスES」に採用される“GA-K”はFF車に特化したシャシーですので、FR(後輪駆動)の「クラウン」はボディサイズこそ、「カムリ」クラスですが、「レクサスLC」、「レクサスLS」のTNGAプラットフォーム“GA-K”をクラウン専用に幅を設定し直して採用されています。

とにかく、ボディ剛性が素晴らしいです。
そして低重心。

これは運転をなさる方なら誰もが簡単に感じられる美点です。

試乗して一つ目のカーブを曲がっただけで、

「お!」

と声を上げられたお客様もいらっしゃいました。

後で伺うと、その時点で購入意欲が倍増したのだとか。
それくらい、すぐに15代目「クラウン」のステアリングの凄さは分かります。

サスペンションも締め上げられてして、ボディ剛性も高い・・・となると、やはり乗り心地には影響します。

アスリート時代も「ゼロクラウン」以降は、なかなかの悪い乗り心地でしたので、RS/RSアドバンスをご選択なさる方にとっては、‘乗り心地の悪さ’は、さした欠点でもないでしょう。

まあ、一般道で同乗者に乗り心地を自慢する車ではないのは確かです。

先代アスリートとの違い

210系の先代アスリートとの違いで、すぐに分かるはアイポイント及びヒップポイントの位置です。

スポーツセダンらしく、かなり低い位置に座っている感覚があります。

だからといって視界が悪いなどということはないのがトヨタ流。

併せてボンネット位置も下がっており、寧ろ先代より見晴らしは良いのが恐ろしい・・・。

こういう実用性を汲みつつ、スポーティなデザインを実現した日本のエンジニアがもっと声高に賞賛されても良いような気がします。

唯一、犠牲になっているのは後方視界でしょう。
バック駐車のときだけは若干、気を使います(あくまで先代との比較です。視界は充分に確保されています)。

まあ、あれだけルーフが後方に向けて下がっているわけですから無理もありません。
後部座席のヘッドクリアランスが先代以上、確保されていることが奇跡と言えましょう。

RS/RSアドバンスには追加オプションにパラノミックビューモニター(自車を空から俯瞰しているかのような映像を見られるモニター)&巻き込み防止警報付きのインテリジェントパーキングアシストというのがありますが、これは不要オプション。

RSをご購入される方より優秀な駐車能力があるとは思えません。

さすがコンピュータなだけあって、狭い場所を不得意とはしませんが、広い駐車スペースでも左右が完璧になるよう一度、やり直します・・・。

いや。これは周りに見られたらカッコ悪い・・・。

ちなみに、RSへのオプション価格は他のセーフティ機能とパッケージで246,240円也・・・。

<トヨタセーフティセンス>は全車標準装備ですので、ご安心ください。

>>>次ページは
「それでもイチオシグレードではない訳とは?」
「値引き情報」です。

それでもRSハイブリッドはオススメではない

15代目「クラウン」はCMでも流しているようにドイツ・ケルンのニュルブルクリンクで鍛え上げた走行性能が売りです。

中途半端なものではありません。

ドイツ御三家と呼ばれたメーカーの優位性が一気に揺らぐほどです。

もともとトヨタの価値観で見れば、トヨタが優る点は数多くありましたが、高速走行性能とハンドリングに関しては、ベンツやBMWの安定性や正確性、俊敏性において一歩、譲っていた部分はありました。

ところが、15代目「クラウン」の性能は、向こうの価値観で測っても同格なのです。

走りという意味での高性能を楽しむなら、そう、RS/RSアドバンスをせっかく選ぶなら、環境性能が低いと言われても2,000ccターボを選んだほうが良いかな、と。

2,000ccターボエンジンが優秀ならば、の話ですが。

ターボの試乗記は>>>こちら

 

新型クラウン、2019年の値引きは?

年内は値引きに関しては厳しい状況が続くでしょう。

やはりバックオーダーを抱えていると、メーカーは強気です。

付属品を多めに付けて10万円+α取れれば、かなり良い条件だと思ってください。

対抗馬は以前だと日産「フーガ」あたりが名乗り出てくるところでしたが、向こうは風前の灯。

トヨタ「カムリ」は、「クラウン」を扱っていないネッツトヨタ、トヨペット、トヨタカローラで取り扱いがございますので、まずは「カムリ」の見積もりを取ってから交渉してみてください。

多少は効果が期待できます。

ただし、8月に入って「カムリ」もマイナーチェンジ。
値引きは、やや引き締めています。
特にWSグレードは人気なので値引き率低いです。

見積もりを取るだけなら通常グレードで。

ネッツトヨタなら30万円引きもあります。

『「カムリ」は最上級グレードでも400万円・・・。パノラマムーンルーフを息子が気に入っちゃってるんですよねえ』

みたいな感じで攻めてみてください。
健闘を祈ります。

 

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○関連記事

最上級仕様は3,500ccにしか用意されない・・・。
果たしてマジェスタからの買い替えは可能なのか?
試乗記は>>>こちら

 

RSとの比較して、
標準装備はS”C パッケージ”
のほうが、豊富です。
試乗記は>>>こちら

 

半額以下に値下がりしていたら‘買い’。
現行との格差著しい14代目アスリートの
試乗記は>>>こちら

 
 



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○220系 15代目「クラウン」2,500ccHV RS/RS アドバンス 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 非常に良い
後席居住性 悪い
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

トヨタ15th「クラウン」220系 税込価格表
2.0 B4,606,200円
2.0 S4,746,600円
2.0 S "C package"4,941,100円
2.0 RS-B5,000,000円
2.0 RS5,1804,000円
2.0 G5,416,200円
2.0 RS Advance5,594,400円
2.5 S4,978,800円
2.5 S "C package"5,157,000円
2.5 S Four5,194,800円
2.5 S Four "C package"5,373,000円
2.5 RS5,416,200円
2.5 G5,621,400円
2.5 RS Four5,632,200円
2.5 RS Advance5,799,600円
2.5 RS Advance Four6,015,600円
2.5 G-Executive Four6,323,400円
3.5 S6,237,000円
3.5 RS Advance6,906,600円
3.5 G-Executive7,187,400円

「クラウン」220系 2,500cc 2WD Hybrid 主要諸元表
全長4,910mm
全幅1,800mm
全高1,455mm
ホイールベース2,920mm
最小回転半径5.3~5.5m
車両重量1,730-1,770kg
乗車定員5名
エンジン種類ダイナミックフォース直列4気筒
トランスミッション電気式無段変速機(CVT)
総排気量2,487cc
エンジン最高出力135kW[184PS]/6,000r.p.m
エンジン最大トルク221N.m(22.5kgf-m)/3,800-5,400r.p.m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
モーター最高出力105kW(143PS)
モーター最大トルク300N.m(30.6kgf-m)
動力用主電池ニッケル水素電池
WLTCモード(総合)20.0km/L
WLTCモード 市街地17.2km/L
WLTCモード 郊外20.8km/L
WLTCモード 高速20.9km/L
JC08モード23.4-24km/L
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