「カムリ」 Gグレード 10th XV70型 2017年-現行

<ダイナミックフォースエンジン>とは何か?

4代目「プリウス」で始まったトヨタのTNGAも、ここにきて充実してきました。

10代目「カムリ」ではプラットフォームだけでなく、エンジンも一新。
その名も<ダイナミックフォースエンジン>。
トヨタ搭載第1号車です。

 



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このエンジンは最大熱効率41%というのがセールスポイントと言えるでしょう。
既存のガソリンエンジンは最大熱効率30%強というのが、一般的でした。

これが、何と41%

特に燃料の爆発が起きてから、それを動力に伝えるまでの反応が非常に速くなっている、とのこと。

新開発の直噴インジェクタは安定した燃焼を提供し、吸気バルブの開閉も複数のパターンから最適のタイミングを選んで制御されています。
レスポンスが良ければ、当然、出力も高くなります。

つまり、走りの楽しみが増し、高燃費にも繋がるわけです。

それにしても、この「カムリ」の都内の街乗り燃費でさえ20km/L以上だというのには驚かされるばかりです。

※先代は15km/L程度でした。

「クラウン」と比較できる

燃費が良いのは分かりました。

では、乗り味はどうなのでしょう。

僕のような営業マンは4代目「プリウス」で、一度、良い意味での衝撃を味わっていますから、舌は肥えている、と申し上げても良いのではないでしょうか?

結論から申し上げると「プリウス」の時のような衝撃的な・・・とはいきませんでした。

元々、「カムリ」の乗り味はレベルの高いものがありましたから、それを明確に凌駕しているとは、少し乗っただけでは分かりません。

しかし、間違いなく‘じわじわ’と真価に気づかされる商品だとも申し上げます。

では、なぜ衝撃はなかったのか?
それは、おそらく外観からくる変貌から、

『これは、間違いなくスポーティな走りに振っているな』

と、僕が勘違いしたことが大きな要因でしょう。

「カムリ」はトヨタ4系列の内、一部を除き、‘トヨタ自動車’にだけは扱わせていないモデルです。

理由は「クラウン」と競合するから。

70系「カムリ」は、その「クラウン」ロイヤルほど、アンダーステアではありませんが、「クラウン」アスリートほど道路の凹凸を拾いあげるわけではない、中間的な立ち位置だという印象

220系「クラウン」試乗記は>>>こちら

100万円以上高額な「クラウン」と比較できうるレベルに仕上がっていることで、試乗なさったお客様からは‘じわり’と評価が上がったという話を伺います。

しかし、比較できるだけに、比べてしまうと、わずかな欠点が見え隠れしてきます。

やはり、FF(フロントにエンジンがあり、前輪を駆動)だけに、後部座席では若干、突き上げが大きい点です。

後部シート下にリチウムイオン電池があるので、前後バランスはある程度、保たれているはずですが、そこはFR(フロントにエンジンがあり、シャフトを通して後輪を駆動)の「クラウン」にわずか一歩譲ります。

ただし、リアが‘ぐらつく’ような素振りがないのは凄いな、と思いました。

同価格帯であるFRの「マークX」と比較すると、後部座席の乗り心地は「カムリ」のほうが一枚上手でしょう。

 



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リクライニング機能は付かないものの、レッグスペースの確保や、ヘッドクリアランスもさることながら、サスペンションが無闇に固められていないことも乗り心地の良さに繋がっています。

また、デンソー製の後方衝突軽減ブレーキ<リヤクロストラフィックアラート+ブレーキ>がオプション価格 92,880円で装備できるのは、この“Gグレード”からです。

ちなみに前方支援の<トヨタ・セーフティ・センス>は全てのグレードに標準装備されています。

次ページは>>>
「カムリはいくら値切れるのか?
競合させると有効な車種は?」です。



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値引き情報

先代、カローラ店の専売から一転、“ネッツトヨタ” “トヨタカローラ” “トヨペット” での拡大販売となった70系「カムリ」。

最初に申し上げておかなければいけないのは、姉妹車(と、いうか全く同じ車)であるダイハツ「アルティス」を競合させても、効果薄という点です。

逆に、ダイハツ「アルティス」狙いの方が、トヨタ「カムリ」を競合させるのは有効です。
つまり、安く買えるのは「アルティス」です。

ただし、リセールバリューはダイハツが『同じです』と言っても信じないようにしてください。
値引率以上に違います。

競合させるなら、下にご紹介している「マークX」が良いと思います。
“トヨペット”の専売なので、“トヨペット”以外では効果を発揮するでしょう。

ちなみに、他社の競合車は余り、役に立ってくれません。

ホンダ「アコード」、スバル「レガシィ」、マツダ「アテンザ」あたりのセダンがフルモデルチェンジしない限り、効果は少ないでしょう。

最も効果的なのは、「カムリ」をトヨタディーラー同士で競合させることだと思います。

各ディーラーで見積もりを取って、一番、サービスが良さそうなところを見極めましょう。

2018年後半期、70系「カムリ」、車両本体から25万円、付属品から10%off(純正ナビ装着の場合、15%off)取れたら上々です。

さらに上乗せを迫るには2019年2月~を待ちましょう。

以下に価格表・諸元表もございますので、よかったらご覧ください。

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○関連記事ご紹介

レザーパッケージ編では、
新型エンジンと、新型モーターの
音の協演についてご紹介
>>>こちら

 

マイチェンで追加されたWS
ノーマルとの違いは?
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ウレタン巻のステアリング
ホイールキャップの「カムリ」
は、僕なら買わないですが、
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スポーティセダンをお探しなら、
「マークX RDS」を。
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○70系「カムリ」Gパッケージ評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 良い+α
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

トヨタ AX70系10th「カムリ」税込価格表
X3,298,320円
G3,531,600円
WS3,672,000円
"G"本革レザーパッケージ4,228,200円
"WS"本革レザーパッケージ4,341,600円

トヨタ AX70系「カムリ」G/WS 主要諸元表
全長4,885mm
全幅1,840mm
全高1,445mm
ホイールベース2,825mm
最小回転半径5.7m
車両重量1,570kg
乗車定員5名
エンジン種類直列4気筒
トランスミッションCVT(電気式無段変速機)
総排気量2,487cc
エンジン最高出力131kW[178PS]/5,700r.p.m
エンジン最大トルク221N.m(22.5kgf-m)/3,600-5,200r.p.m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
モーター最高出力88kW(120PS)
モーター最大トルク202N.m(20.6kgf-m)
動力用主電池リチウムイオン電池
JC08モード28.4km/L
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