「LX570」3代目 URJ200型 2015年-現行(さおり著)

大きさの割に、運転しやすい

日本では2015年にようやく導入された、レクサス「LX570」。

噂に違わず、一目見て「デッカ!」と、声が出てしまうほど大きいです。

 



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それもそのはず、
全長×全幅×全長:5,610mm×1,980mm×1,910mm

あの「RX」のサイズが、
全長×全幅×全長:4,890mm×1,895mm×1,710mm
ですから、いかに巨体なのかお分かりかと思います。

男性社員は
『ハマーH1とかに比べりゃさぁ』
なんて言うけど、あれは元々、軍用車でしょ?

『LXは、ラグジュアリーで売ってるのに、なんで前から見たら立方体を疑わなくちゃいけないわけ!?』

・・・とは言えませんでしたが、こういう大きいのに限って私が納車することになったりするので、来てくれるお客さんに『LXありますよ~。らっしゃい、らっしゃい♪』なんて宣伝できず。。

それでも、すぐにお客様の元へ旅立つことになった、この「LX570」君。

新車から1年経過して、1万キロ近く走ってるのに、それでも1,000万円を下らないプライスタグのまま売れてしまいました。

どれだけ、人気なんだ??

売ったのは別の営業なんですけど、納車はやっぱり(?)私に回ってくるのがオチ。

『RXは、さおりちゃん運転できてたじゃん?似合ってたよ。ハッハッハッ』と、社長は軽くリモートキーを渡してきました。

あぁ。この納車っていう仕事、私、いっつもやらかすんじゃないかなあ、と思って‘ビクビク’してるんですよねぇ。

だって、帰りの電車では安心して(?)いつもハイテンションですもん。

乗って動かすのに一苦労?

ドアを開けて思ったこと。

『Aピラー(フロントガラスとサイドミラーの間の棒)に取っ手なんて、また大げさな・・・(笑)』
本格クロカンだからって、そこまでしなくても、、なんていう気分でしたが、ごめんなさい。

あったら、助かるアイテムでしたf^^。

それくらい、運転席までが高いっ!

この「LX570」には乗降モードっていうのが搭載されていて、エアサスの空気を目いっぱい抜いて、低くなってくれているそうなんですけど、それでも高いです。

後部座席も、同様に高いので、ご高齢の方に安易に『どうぞぉ』なんて言えないです。

ま。でも、乗ってしまえば見晴らしは20系「RX」と、そんなに違いません。

幅の広さはあるものの、ボンネットが四角い形をしているので、よく見えるのは◎。

エンジンの始動はおなじみの<スタートボタン>で。
5,700cc V8エンジンが凄い勢いで唸るのかと思ったら案外、そうでもなく。

でも、「ドロドロドロ・・・。ドロ」
みたいなトルクあるぞ的な重そうな音は奏でています。

ブレーキペダルってまず、踏みますよね?
これ、踏んで分かるくらい結構、大きいです。

それでもって踏み応えもかなり、あります。

アクセルは、そこまで重たくないかな。

と、いうかアクセル踏まなくても、かなりの勢いで走るんですけどっ?!

>>>次ページ
「ランドクルーザーとは全然違う」です。



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乗り心地はランドクルーザーじゃない

アクセル踏まなくても、ブレーキを外しただけで結構な勢いで出ていく「LX570」。
エンジンのトルクがあるとこうなるのかしら?

コントロールが難しいのは確かです。

最小回転半径が5.9mっていうのは私にとっては、とっても手強い数字。

ちょっと角度のある出入り口でもリアを擦りそうで怖いです。

長さ5m超の車って意外とないから、持て余してしまいます。

ちなみに200系「ランドクルーザー」も何だかんだで5m未満なんですよ。

アクセルを踏んだら「ビュン」って出るタイプのお車じゃないのは助かりました。

慣れないながらも、何とか一般道の流れに乗れるように。

少し緊張もほぐれる頃、気づいたことがあります。

『あれ?乗り心地よくない?しかも、ものっすごく!』

そうなんです。

「ランドクルーザー」といえば、タイヤの大きさからなのか、ラダーフレーム(最近、覚えました^^)のせいなのか、決して乗り心地が良い商品ではありません。

※ラダーフレームについて、ちょっとご紹介。
ラダーとは‘はしご’のことで、ボディーの底面が‘はしご’状になっていることから、そう呼ばれています。

一枚板だけじゃなくて、複数の棒を繋げて‘はしご’フレームを作って、その上に板を載せているって感じですね^^。

そのメリットはフレームが強靭な上、何といっても応急修理が可能なこと。

フレームがちょっと歪んだって、それなりの技術さえあれば他の棒と取っかえれば、また走れちゃうという仕組みなのです。

アスファルトなんか見たことないよ?なんていう世界で最も信頼される車の標準仕様です。

デメリットは棒と棒を繋げてあるところが‘ギシギシ’なるわけですから、乗り心地が悪くなります。

それが、どうでしょう。

「ランドクルーザー」でいえば、最上級仕様のエアサスペンションが標準で奢られているとはいえ、まったく別物の感じです。

SUVにありがちが左右の揺れもなければ、突き上げもない・・・。

平穏そのものの車内です。

遮音材や衝撃吸収材を適所に配しているのでしょう。

4,608ccの「ランドクルーザー」に対して、5,662ccの「LX」だからこそ可能な足し算です。

大きさが大きさだけに、ベンツの「Sクラス」やレクサスの「LS」とはまた違った安定感すらあるくらい・・・。

もうね、、乗り心地すっごく良いんです。

表現しようとすると、非常に難しいのですが、これで超絶オフロード性能まで盛り込んであるなんて信じられません。

 



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そうなんです。
ご購入者の方のほとんどが恩恵を受けることがなさそうな機能がてんこ盛りな「LX570」。

少しご紹介しましょう。

最大安定傾斜角:45°
登板能力:45°
最大渡河能力:700mm

しかも、この数値『これくらい余裕です』って表記で、実際はもっと無茶苦茶な使われ方しても、大丈夫なのが、すごい・・・。

片輪がスタック(小さな沼みたいなとこ)に落ちてもスピンして、アリ地獄状態にならない<クロールコントロール>なんてものも搭載。

凸凹道を走る際には通常時よりフロント+50mm、リア+60mm、最低地上高が上げられます。

そんな普通じゃ絶対に使われない機能を搭載しながら、この乗り心地を実現しているのは‘奇跡’としか言いようがありません。

ほんっと凄いんですけれども、ほとんどの人がゴージャス乗りしてるだけなので、私なりの総合評価は‘もったいないばあさん’的な発想で-20点で、80点です。

>>>次ページは
「価値が‘ない’という声が多い
<マークレビンソン>に異変?」です。



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マークレビンソンの価値が少しある「LX」

レクサスといえば、高額オプションの<マークレビンソン>が有名です。

初代「IS」の記事でも言及されている部分がありますので、よかったらご参考に♪
>>>こちら

標準装備の<プレミアムサウンドシステム>が、かなりのレベルなので、20万円~も出して<マークレビンソン>を付けるお客様が減ってきているように思います。

実際、2010年以降くらいからは、あまり付けている個体を見かけなくなりました。

でもでもっ!

この「LX」は<マークレビンソン>、オプション価格 261,360円の価値はあるかもしれませんよ。

だって、違いが分かりますもん。

後ろに大きなウーハーシステムがあるので、車内全体に立体感のある音が広がります。

標準装備<プレミアムサウンドシステム>が9スピーカーに対して、<マークレビンソン>が、19スピーカーなので、当たり前といえば当たり前ですが、違いを感じられる車種がほとんど‘ない’だけに驚きました。

ただ、‘音質そのもの’が良いのかと言われると・・・そこまで差はないと思います。

「LX570」値引き情報

販売価格:11,000,000円!

なのに、ディーラーで値引きの話をすると、失笑されてしまうのが、この「LX570」。
車両本体価格からも、オプション(マークレビンソン、リアエンターテイメントシステム、大径タイヤだけですが)からも、値引きはないでしょう。

その代わり、ディーラーに飾ってあるレクサスグッズを3万円ほどプレゼントしてもらった(させた?)例を聞いたことがあるので、ご購入したのに、手ぶらで帰るのは‘もったいない’です。

『納車のサプライズ(花束とかシャンパン)要らないから、あそこのホールケーキプレゼントしてよ』なんていう奥の手も‘アリ’です。

ちなみに中国でも人気の「LX570」。

多少の装飾が施されているとはいえ、日本での販売価格を大きく上回る1,900万円というプライスタグが付けられています。

下に諸元表、価格もご用意しています。

よかったら、ご覧くださいね。

さおりでした。

 

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〇関連記事ご紹介

オンロード重視なら
こっちのほうが?!
「RX450h」については
>>>こちら

 

「LX」の5,662ccに対して1,998cc。
「RX200t」については
>>>こちら

 

「LX570」内装(シートカラー“サンフレアブラウン”)

○レクサス URJ200型「LX570」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

価格対評価 良い
運転楽しい度 普通
後席居住性 非常に良い
リセール価値 非常に良い+α
故障のしにくさ 非常に良い+α
部品の安さ 悪い

URJ200型 レクサス「LX570」主要諸元表
全長5,065mm
全幅1.980mm
全高1,910mm
ホイールベース2,850mm
最小回転半径5.9m
車両重量2,720kg
乗車定員8名
エンジン種類V型8気筒DOHC
トランスミッション8 Super ECT
総排気量5,662cc
エンジン最高出力277kW[377PS]/5,600r.p.m
エンジン最大トルク534N.m(54.5kgf-m)/3,200r.p.m
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
JC08モード6.5km/L
税込価格11,000,000円
arukidapon:
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