2017年「アクア」vs「ノート e-power=イーパワー」その他、ライバルたち

「アクア」と「ノート e-power=イーパワー」の比較

長きに渡り「コンパクトカー+ハイブリッド」という独自の分野を切り開き、月販台数1位をほしいままにしてきた「アクア」に天敵が現れたのが2016年11月。
なんと、32年ぶりに日産が月販台数1位を奪取してしまうという大波乱が起きます。

それもそのはず、、
なんといっても後部座席の居住性のアドバンテージがかなり大きいのです。
日産のディーラーにはライバルの「アクア」をわざわざ展示する店舗もあるほど。
「アクア」では後部座席で30分以上のドライブは厳しいですが、「ノート e-power=イーパワー」ならロングドライブでも苦痛ではありません。

つまり、ファミリーユースが可能か否かという問題になり、販売台数に直結したのです。
チャイルドシート使用時の~3歳までのお子さまくらいしか「アクア」の後部座席に乗せられないでしょう。

乗り心地に関しても、正直、申し上げまして「アクア」より「ノート e-power」のほうが快適性は高いです。万人受けするのは明らかに「ノート e-power」のほうでしょう。
しかし、硬めのサスペンション、硬めのハンドルフィールを持つ「アクア」を好むドライバーもきっといらっしゃるはずです。
かなりスポーティな味付けの「アクア」は、お一人で運転する機会が多いなら選択肢から外すわけにはいきません。
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また、熟成されたハイブリッドシステムを持つ「アクア」が昔ながらのガソリン単体モデル同様のフィーリングであるのに対し「ノート e-power=イーパワー」のシステムは唐突にエンジン回転数が上がる状況があり、まだまだ不自然さが残ります。

日産「ノート e-power」の試乗記は>>>こちら

「ヴィッツ・ハイブリッド」という意外な刺客

「ノート e-power」の発売を事前にキャッチしたトヨタは「アクア」の大幅なマイナーチェンジではなく、同じトヨタ車である「ヴィッツ」にハイブリッドシステムを搭載し「アクア」との2枚看板で「ノート e-power」に対抗していきます。

「ヴィッツ・ハイブリッド」もまた「アクア」と同じハイブリッドシステム(1.5Lエンジン+モーター)を搭載していることから、ガソリンエンジンのような自然なドライブフィールを持っており、見逃せません。
しかも価格でいうと「アクア」より、およそ100,000円ほど安く設定されています(ただし、後発の「ヴィッツ・ハイブリッド」のほうが値引き額は小さいです)。
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「アクア」に比べ「ヴィッツ・ハイブリッド」のほうがフロントガラスが立っているため、運転のし易さで「アクア」を凌駕しているのも好印象です。

次ページは>>>「ライバル車の部門別評価(加速力、内装の質感、e.t.c…」です。

「アクア」「ヴィッツハイブリッド」「ノートe-power」3車種を比べてみると

加速力など車のパワーは「アクア」=「ヴィッツハイブリッド」=「ノート e-power」。
同一の評価とします。
街乗りでは「ノート e-power」の力感はハイブリッドのそれを上回るため、街乗り限定なら「ノート e-power」が力強いです。
しかし、高速走行時でも力の衰えない「アクア」「ヴィッツ・ハイブリッド」に対し「ノート e-power」は踏み込めば踏み込むほどモーターのパワーが失われていく感覚があります。
同一速度での巡航については問題は感じませんでしたので、あくまで中速~高速への加減速を繰り返した場合に起こるパワーロスだと思われます。

運転のし易さ、見切りの良さでは「ヴィッツハイブリッド」≧「ノート e-power」≧「アクア」
でしょうか。最下位を「アクア」に据えましたが、運転しにくいわけではなく、他二台が運転のしやすさでは100点に近いからこその結果です。

後部座席の居住性は「ノート e-power」>「ヴィッツ・ハイブリッド」>「アクア」。3名以上の乗車が多い方なら「ノート e-power」をお薦めいたします。

内装の質感は「ノート e-power」≧「ヴィッツ・ハイブリッド」>「アクア」。
全般的には「ノート e-power」の質感が勝りますが、「ヴィッツ・ハイブリッド」の液晶モニターの美しさは高級車レベル。

ハイテク計器がお好きな方にはお薦めです。「アクア」も決して悪くありませんが、ライバルが価格以上を実現しているのに対し、価格相応のレベルだというのは否めません。

日産「ノート e-power」は樹脂の質感、ファブリックシートの出来映えが素晴らしいにもかかわらず、女性のお客様の琴線にあまり触れないのが我々、販売員の悩みどころ。

外装のカラーも含めて、女性の感性を重視しているのはトヨタの強みでしょう。

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後部座席の居住性は「ノート e-power」≧「ヴィッツ・ハイブリッド」>「アクア」。3名以上の乗車が多い方なら「ノート e-power」をお薦めいたします。

以上のように「ノート e-power」やはり、売れているだけあって強いです。
弊社でも迷った場合は「ノート e-power」をお選びになる男性のお客様は多いです。
「ヴィッツハイブリッド」に対する女性支持がかなり強いのも事実。
「アクア」を買っていれば、リセールなどの恩恵があるし、と安心してお求めになるお客様もいらっしゃいます。

それぞれの個性の中で、より多くの購入層に対して訴求力があるのは「NOTE e-power」だと、思います。ファミリーユースが可能だというのが強い・・・。

※追記
遅ればせながら弊社にも「スイフトhybrid ML」の試乗車が入って参りました。

後部座席をほぼ使わない方なら、他の車種よりも重厚感のある走りが楽しめますので、こちらも併せてご検討ください。

後部座席の居住性は最下位クラス、内装の質感では「NOTE e-power」に一歩譲ります。パワー感、運転のしやすさは、上記車種に引けは取りません。
そして、何といっても走りの質“高級車然”とした走りを味わえるのは「スイフト」をご購入した方だけの特権かもしれません。
スズキ「スイフト」は>>>こちら

以下、弊社人気コンパクトカーの試乗記です。
よかったら、こちらも併せてお楽しみいただけたら幸いです。

トヨタ「アクア」は >>>こちら
日産「ノートe-power」は >>>こちら
トヨタ「ヴィッツhybrid」は >>>こちら
スズキ「スイフト」は >>>こちら
ホンダ「フィット」は >>>こちら
マツダ「CX-3」は >>>こちら

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