「カムリ」 Xグレード 10th XV70型 2017年-現行(さおり著)

とんだ食パンに変身したものです

それにしても先代の「カムリ」は弊社では、あまり売れなかったですねぇ・・・。
相当な実力者だったのですが、なんか特徴がないというか、存在感がないというか。

 



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と、思ってたら先輩営業マンに

『アメリカでは食パンとか、バニラアイスって呼ばれて劇売れしてたらしい』

と、聞いて、納得。ウンウン。

って、ちょっと待ってください(笑)。
食パンとバニラアイスって全然、違いません?!

食パンの意味は分かりますよ。
朝食には欠かせない一品だけれども、存在感としてはあまり・・・みたいな。

でも、バニラアイスは・・・アメリカ人は欠かせないの?
映画で、バケツみたいなカップから直に食べてる描写があるけど、あれが本当なら頷けるかも。。

さて、そのバニラアイスさん、じつは10代目。

私が記憶している初めての「カムリ」は中学生の頃、見た
『知性は顔に出る』ってキャッチコピー。
お母さんの雑誌の裏に出てたやつです♪
ちなみにそれって8代目だそう。
懐かしい。

さて。
2017年夏に登場した10代目「カムリ」です。

 

スポーツグレード‘WS’は専用装備多数!
試乗記は>>>こちら

 

バンパーグリルの横線がたくさん入ったデザインと、フロントのトヨタマーク下半分がデザインに食い込む形になっているところが「カムリ」らしさでしょうか?

たしかに「カムリ」と分かる外観をキープしつつ、これは恰好いいですねぇ。

トヨタ自身“beautiful monster=ビューティフルモンスター”と、言ってしまって、思いっきりハードル上げてますけど、それでも納得するほど、どこから見ても綺麗・・・。

特にリアビューを印象付けるCピラーのデザインが流麗なのに、車内空間を犠牲にしていない、という。

一見、地味ですが専門学校でデザイン勉強していた私からすると‘超’画期的です!

それでも、インターネットでは「トヨタはダサい」という書き込みがあるのは、なぜなぜ?

この、10代目「カムリ」のデザインは、かなりレベルが高いと思うし、独自性もあるので、相当、突き詰めている感があると思いました。

マイナーチェンジではヘッドランプを、より薄型化するくらいしか、手の加えようがないんじゃないかな?

 



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内装は非常に落ち着いた作り

TNGA「プリウス」「CH-R」と同じ形状のステアリングを採用しているものの、それらと違って近未来感や目新しさの演出は余りしていません。

質感の良さを全面に押し出さずに仕立てたインテリアは、パッと見ただけでは、ちょっと肩透かしでも、きっと10年乗っても飽きなさそう。

こういうのって作るほうは本当に難しいだろうな、とつくづく思います。

だって売れなきゃいけないわけですし、売ろうと思えば斬新なインテリアのほうが訴求力はあるし、ジャーナリストの反応もいいけど・・・って、考えなきゃいけないわけですから。

自動車評論家を名乗る方々も、もうちょっと、長く使うことを考えた上での評価をしてもらいたいな、と、さおりは最近、思うようになりました。

次ページは>>>
「FF(フロントエンジン+前輪駆動)ならではの弱点とは?」です。

車幅1,840mm・・・。最小回転半径は?

カタログを見て、びっくりです。
先代も1,825mmと意外と幅広だったので、そこはキープかな、と思ってたら普通に大きくなってました。

『げっ?!また、大きくなるの?』

けど、それも運転席に座って走り出すまで。

まさに杞憂でした。

座ったときは意外とシートポジションが低くて、
『うわぁ、これは前が見にくいんじゃ・・・』と、心配したものですが、運転しはじめると何も気になりません。

フロントノーズも、ほどよく視界に入るので、運転はむしろ‘しやすい’です。

ステアリングフィールは、レクサス「GS」とかに似てるかな。
わりと軽めで、電子制御であることを、強く主張しています。

このレクサス似の軽めの感触は、おそらく‘FF’の重さを感じさせない配慮でしょう。

実際、朝、一番にこの「カムリ」に乗って時速60km/L以内で流しているだけなら‘FF’って分からない方も多いのでは?と思います。私もそうですけど・・。

それくらい切り始めの重さを、まったく感じさせない上にアンダーステアってわけじゃない仕上がりには驚きです。

ただ、最小回転半径が5.7m。。

レザーパッケージに至っては5.9mと表記されています。
5.9mって、あの大きなSUV レクサス「RX」とかと同じってことですよ?!

いくら何でも大回りしすぎではないでしょうか。

普通に使っている限り「RX」とは全く違う取り回しの良さです。
右左折で困るということは、無いです。

でも、先代は5.5mに抑えてたのだから、そこは頑張ってほしかったかなあ。
「カムリ」の唯一の欠点でもあるのですけど・・・。

 

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そうはいっても、とっても落ち着いた走りが一般道、さらには高速道路でも味わえて、しかも、実燃費20km/L 超え!

新車価格400万円そこそこで、なんて余り、お目に掛かれませんよ♪

特に新色<プラチナホワイトパールマイカ>を纏ったら一層、美しい「カムリ」です。

 

○関連記事ご紹介

これこれ♪
カムリのホワイトは、とっても
良いです。
最高級グレードレビューは
>>>こちら

 

売れ筋グレードについては
>>>こちら

 

ライバルのはずが「カムリ」の登場で
一転、消滅危機に・・・
隠れた(?)名車「マークX」については
>>>こちら

 

新型vsモデル末期と較べても、
重厚感では負けてるかも・・・。
でも、かっこよさでは私的には「カムリ」です。
「クラウン/ロイヤル」のご紹介は
>>>こちら

○トヨタ70系「カムリ」Xグレード 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 非常に良い
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

ちょっと安物っぽいウレタンハンドル。
さらにスチールホイールが標準がXグレードの証です。

トヨタ AX70系10th「カムリ」税込価格表
X3,298,320円
G3,531,600円
WS3,672,000円
"G"本革レザーパッケージ4,228,200円
"WS"本革レザーパッケージ4,341,600円

トヨタ AX70系「カムリ」Xグレード主要諸元表
全長4,885mm
全幅1,840mm
全高1,445mm
ホイールベース2,825mm
最小回転半径5.7m
車両重量1,540kg
乗車定員5名
エンジン種類直列4気筒
トランスミッションCVT(電気式無段変速機)
総排気量2,487cc
エンジン最高出力131kW[178PS]/5,700r.p.m
エンジン最大トルク221N.m(22.5kgf-m)/3,600-5,200r.p.m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
モーター最高出力88kW(120PS)
モーター最大トルク202N.m(20.6kgf-m)
動力用主電池リチウムイオン電池
JC08モード33.4km/L
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