スズキ「ソリオ」MA26S/36S/46S(2015年-現行)試乗評価(さおり著)

ライバル登場でピンチなの?ソリオ

こんなに立派になってしまって、もともとは「ワゴンR」からの派生車種だったことすら忘れてしまう方も多いのではないでしょうか?
※上画像は「SOLIO BANDIT=ソリオ・バンデット」です。

1997年に「ワゴンRワイド」として発売開始されて、2000年に初めて「ワゴンRソリオ」という名前が出てきて、そして、ご紹介する「ソリオ」は2015年発売です。

って、すみません、今、資料を見ながら書きました。。
「ワゴンRワイド」は、私、5歳のときだと思うと「ソリオ」は歴史ある車なのですね^^。

それにしても、スズキっていう会社はエンジンが2種あって、ハイブリッドかマイルドハイブリッドかノンハイブリッドかの選択肢があって、さらに乗り心地の硬いのと、普通のがあるっていう車があって販売する側としては、本当に困ります(笑)。
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まずは、私のちょっとした(?)失敗談から。

ミニバンのミニサイズなので、私は最近まで「ミニ・ミニバンではソリオが・・・」みたいな言い方しておりまして、お客様も何も言ってくれないので(当たり前か・・)そうなんだと思ってたら、他の社員さんに「いや。コンパクト・トールワゴンだろ?」と訂正され、驚愕(汗)。

間違ってたのはダメだけど、私の“ミニ・ミニバン”も分かりやすくないですか?
50歩くらい譲って“コンパクト・ミニバン”とか。

さて、この“コンパクト・トールワゴン”というジャンル、元々は軽自動車である「ワゴンR」に始まり、もう少し車格がほしい、軽ではパワーが、ちょっと・・・というお客様向けに開発して完成したのが「ソリオ」なんだとか。
そう考えるとスズキさんは偉大です。

軽の「ワゴンR」のライバルは近年、続々と登場してきて、販売台数でも軽ぶっちぎりだったのは一昔前っていう状況ですけど、じつは「ソリオ」と真っ向からぶつかってくるライバルってしばらくいなかったんです。
だから、ウチでも本当によく売れていました。

がっ!
何を思ったのか2016年暮れにトヨタが攻勢を仕掛けてきました。
そう。「タンク/ルーミー/ジャスティ/トール」の4兄弟ならぬ4つ子です。
トヨタ4系列のみならず、ダイハツ、スバルでも売っちゃえ作戦です。
あ。ちなみに開発は子会社のダイハツです^^。

ライバルが後発にもかかわらず「ソリオ」はさすがの出来で、「タンク…e.t.c.」との比較試乗記にも書かせていただいているのですが、本当に素晴らしいんです。

荷室の広さはもちろん、内装の質感や扱いやすさ、視界が良くて運転しやすい♪
そして静粛性もあって、ハンドルの応答性・操作性も、良いのです。

価格から考えると、悩む要素は“ない”と書いてしまってもいいくらいです。
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どういう風に素晴らしいのかは、「タンク」との比較試乗記にございますので、お時間ありましたら、こちらもご覧ください。

トヨタ「タンク e.t.c…」とスズキ「ソリオ」の比較は
こちら >>>

さて、買うと決まったら、どのグレードを選ぶのかです。
じつは、これだけグレードによって違うのは「ソリオ」が一番かも知れません。

次ページは>>>「グレードによって、こんなに違うの?!ソリオ」です。

トランスミッションAGSとは?

まず、エントリーのGグレードは、唯一、ノンハイブリッドのガソリン車。
価格は1,454,760円~という軽自動車も顔負けのプライスタグです。

ヘッドランプがハロゲンだったり、エアコンがオートじゃなかったり、ホイールがキャップだったり、と上級グレードに較べると見劣りしますが、価格からすると十二分に素晴らしい車だと思います。サスペンションなどは他グレードと差別化されていないので、乗り心地は同じだというのも高ポイントですね♪
衝突軽減ブレーキがオプションでも選べないのは残念。

では、ハイブリッドです。
見た目ではいわゆる普通の「ソリオ」と「ソリオ・バンデット」(何気なく読むとバンテッドと読んじゃう?)の2タイプ用意されていて、カタログも2種類あるので、よほど違うのかと思いきや、基本的にフロントグリルやヘッドランプの形状、パッと見で分かる部分がすべてです。
内装はほぼ同じです。
一番の違いはシートの堅さ。
微妙に違うので、是非、ディーラーで確かめてみてくださいね。
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ファミリーカーっぽいノーマルな「ソリオ」、やんちゃな「ソリオ・バンデット」のいずれがお好みかでお選びいただけたら、と思います。

ちなみに、バンデットのほうには事実上、エントリーグレードがないんです。
予算が合わないけど、ハイブリッドが欲しい方はノーマル・ソリオ狙いでいきましょう♪

さて、その“ハイブリッド”ですが、グレードによって乗った感じが全然、違うので書いておきますね。
いずれのモデルもトヨタの“フルハイブリッド”ではなく、終始、モーターがエンジンの出力をサポートするシステムですので、乗った感じは“フルハイブリッド”よりも違和感は少ないです。

まず、MZ/MX/MV/Fリミテッドのほうから。
トランスミッションがCVTで、モーター最高出力は控えめ。
モーターはエンジンの回転数が上がらない低速域でのサポートが主です。
つまり、アクセルを踏んだとき“すーっ”と出てくれる自然なフィーリングです。

AGSの特性とは

次に、価格でいうと10万円ほど高くなるSV/SX/SZです。
トランスミッションが“AGS”と記載があるので気になった方もいらっしゃるのではないかと思います。

整備士さんに「AGSって何?」と、聞いたら「スズキ独自のトランスミッションでATのようなMTだよ。作りはMTだけど、ペダル操作はコンピュータがしてくれる」って。
ううん。それってATじゃないの?と思うんですけど、ATとは違うそうです。
ATはトランスミッションそのものがコンピュータ制御だけども、AGSはペダル操作の部分だけコンピュータがやってる、とか。
すごい上手な人のMTというイメージだと分かりやすいかも、です。

乗って分かるのは1速~2速~とギアチェンジしているのが、かなりはっきりしていること。モーターはMシリーズのものよりも最高出力が4倍(ただし、最大トルクは4割減)あるので、かなりパワー感があります。
低めのギアを引っぱる感じです。
つまり、エンジン音は、Sシリーズのほうがよく車内に入ってきます。

でも、燃費は燃費JC08モード:32km/Lと、Mシリーズの燃費JC08モード:27.8km/Lを上回っているのが不思議。
逆に考えると、それだけCVTってパワーロスがあるのかしら?
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以上、ノーマル感覚のマイルドハイブリッド、MZ/MX/MV/Fリミテッドと、山道登れそうなSV/SX/SZをご紹介しました。

・上り坂が多い、雪道を走ることが多く、4WDを選択される方には強い味方になりそうなSV/SX/SZがオススメ。

・それ以外の方、2WDでも大丈夫な地域にお住まいの方には、MZ/MX/MV/Fリミテッドがオススメです。

次ページは>>>
「ライバル車のご紹介・評価表・値引き上限」です。

スズキの購入者アンケート満足度1位なのです

本当に素晴らしい車です。
衝突軽減ブレーキも搭載(ハイブリッド車のみのオプション設定)しているので、とっても安心。
このサイズのお車をお探しの方、特にご夫婦+お子さまお一人orお二人までの方には、オススメですっ!値引きは付属品込みで25万円可能です♪

以下、価格表・諸元表(Mシリーズ)もございますので、よかったらご覧ください。

★ライバル車の試乗記です★

タンク/ルーミー/
ジャスティ/トールは
>>>こちら
「タンク e.t.c」と
「ソリオ」比較は
>>>こちら
ホンダ「フリード」は >>>こちら
ホンダ「フィット」は >>>こちら

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○スズキ「ソリオ」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 非常に良い
リセール価値 普通
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

※価格表は<デュアルカメラブレーキサポート(衝突軽減ブレーキ)>装備のものを記載しています。
※Gグレードのみ<デュアルカメラブレーキサポート>はオプション選択できません。

「ソリオ」価格表
G1,454,760円
G(4WD)1,581,120円
HYBRID MX1,755,000円
HYBRID MX(4WD)1,881,360円
HYBRID MZ1,900,800円
HYBRID MZ(4WD)2,027,160円
HYBRID SX1,976,,400円
HYBRID SZ2.122,200円
”BANDIT"HYBRID MV1,884,600円
”BANDIT"HYBRID MV(4WD)2,010,960円
”BANDIT"HYBRID SV2,106,000円
”BANDIT"HYBRID F-Limited1,948,320円
”BANDIT"HYBRID F-Limited(4WD)2,071,440円

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「ソリオ」ハイブリッドMV(2WD)主要諸元表
全長3,710mm
全幅1,625mm
全高1,725mm
ホイールベース2,480mm
最小回転半径4.8m
車両重量950kg
乗車定員5名
エンジン種類水冷4サイクル4気筒
トランスミッションCVT
総排気量1,242cc
エンジン最高出力67kW[91PS]/6,000r.p.m
エンジン最大トルク118N.m(12.0kgf-m)/4,400r.p.m
モーター最高出力2.3kW(3.1PS)/1,000r.p.m
モーター最大トルク50N.m(5.1kgf-m)/100r.p.m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード27.8km/L
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