スズキ「ソリオ」MA26S/36S/46S(2015年-現行)試乗評価(さおり著)

トランスミッションAGSとは?

まず、エントリーのGグレードは、唯一、ノンハイブリッドのガソリン車。
価格は1,454,760円~という軽自動車も顔負けのプライスタグです。

ヘッドランプがハロゲンだったり、エアコンがオートじゃなかったり、ホイールがキャップだったり、と上級グレードに較べると見劣りしますが、価格からすると十二分に素晴らしい車だと思います。サスペンションなどは他グレードと差別化されていないので、乗り心地は同じだというのも高ポイントですね♪
衝突軽減ブレーキがオプションでも選べないのは残念。

では、ハイブリッドです。
見た目ではいわゆる普通の「ソリオ」と「ソリオ・バンデット」(何気なく読むとバンテッドと読んじゃう?)の2タイプ用意されていて、カタログも2種類あるので、よほど違うのかと思いきや、基本的にフロントグリルやヘッドランプの形状、パッと見で分かる部分がすべてです。
内装はほぼ同じです。
一番の違いはシートの堅さ。
微妙に違うので、是非、ディーラーで確かめてみてくださいね。
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ファミリーカーっぽいノーマルな「ソリオ」、やんちゃな「ソリオ・バンデット」のいずれがお好みかでお選びいただけたら、と思います。

ちなみに、バンデットのほうには事実上、エントリーグレードがないんです。
予算が合わないけど、ハイブリッドが欲しい方はノーマル・ソリオ狙いでいきましょう♪

さて、その“ハイブリッド”ですが、グレードによって乗った感じが全然、違うので書いておきますね。
いずれのモデルもトヨタの“フルハイブリッド”ではなく、終始、モーターがエンジンの出力をサポートするシステムですので、乗った感じは“フルハイブリッド”よりも違和感は少ないです。

まず、MZ/MX/MV/Fリミテッドのほうから。
トランスミッションがCVTで、モーター最高出力は控えめ。
モーターはエンジンの回転数が上がらない低速域でのサポートが主です。
つまり、アクセルを踏んだとき“すーっ”と出てくれる自然なフィーリングです。

AGSの特性とは

次に、価格でいうと10万円ほど高くなるSV/SX/SZです。
トランスミッションが“AGS”と記載があるので気になった方もいらっしゃるのではないかと思います。

整備士さんに「AGSって何?」と、聞いたら「スズキ独自のトランスミッションでATのようなMTだよ。作りはMTだけど、ペダル操作はコンピュータがしてくれる」って。
ううん。それってATじゃないの?と思うんですけど、ATとは違うそうです。
ATはトランスミッションそのものがコンピュータ制御だけども、AGSはペダル操作の部分だけコンピュータがやってる、とか。
すごい上手な人のMTというイメージだと分かりやすいかも、です。

乗って分かるのは1速~2速~とギアチェンジしているのが、かなりはっきりしていること。モーターはMシリーズのものよりも最高出力が4倍(ただし、最大トルクは4割減)あるので、かなりパワー感があります。
低めのギアを引っぱる感じです。
つまり、エンジン音は、Sシリーズのほうがよく車内に入ってきます。

でも、燃費は燃費JC08モード:32km/Lと、Mシリーズの燃費JC08モード:27.8km/Lを上回っているのが不思議。
逆に考えると、それだけCVTってパワーロスがあるのかしら?
>>>下に続きます。

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以上、ノーマル感覚のマイルドハイブリッド、MZ/MX/MV/Fリミテッドと、山道登れそうなSV/SX/SZをご紹介しました。

・上り坂が多い、雪道を走ることが多く、4WDを選択される方には強い味方になりそうなSV/SX/SZがオススメ。

・それ以外の方、2WDでも大丈夫な地域にお住まいの方には、MZ/MX/MV/Fリミテッドがオススメです。

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