幻のクラウン190系が、この「GS」
クラウンオーナーの方から、よくご質問いただくのが「クラウンってなぜ、190系がないの?」
190系は、この「GS」なんです。
結構、有名な話らしいんですけど、今でもお客様にちょくちょくご質問いただきます。
「GS」こそ幻の190系と聞くと、いろいろ想像しちゃいませんか?
もともと、クラウンとして開発されていたのかな?、とか。
でも、そんなことはなかったみたいです。
数字は単に数字。
深読みしたくなる心理は出ちゃいますけどね^^。
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それにしても、この初代はキレイ!
ルーフが後ろに向けて下がっていく角度なんか、もう芸術的です!
おかげで、これだけの車格なのに後部座席がVIPじゃないのはご愛嬌。。
その前に、このお車、初代って書いちゃっていいのかな?
アメリカのレクサスでは、日本名「アリスト」とは名づけられなくて、ずっと「GS」だったので、事実上、3代目「GS」ということになります。
ううん・・・ちょっと、ややこしいですね。
美しさの代償はもちろん、、頭上空間
さて。
乗り込んでみると、ルーフデザインのせいで、頭上空間が制限されているのが、すぐ分かります。
「低っ!」
まるで、スポーツカーのよう。
って、着座位置は普通なので、ルーフが想像以上に下がっているのでしょう。
これは後部座席だけじゃなく、運転席でも感じます。
特にムーンルーフ装着車は、厳しいっ。
大柄な男性だったら、頭上スペース、かなりギリギリかも。
162cmの私が低いと思うので。
じゃあ、後部座席はよっぽど?
と、思われるかも知れませんが意外と座れるんです。
それはシートが‘く’の字に作られているから。
ヒップポイントだけを下げることで、頭上空間を生み出しています。
だから、展示車をご覧になる際、パッと座って、
「お。意外とイケるね」
と、思って使っていると、
「‘く’の字シートじゃん!」と、後ろの人が怒っちゃうとか、ありそうです。
油断ならない仕掛けです・・。
「GS」って‘Grand Touring Sedan’のことなんですけど、3名乗車以上でのロングドライブは・・・な商品。
「IS」は割り切って作ってもいいけど「GS」はもうちょっとだけ配慮が欲しかった気がします。
当時はレクサスにSUVもなかったので、つまり、後部座席が快適なのは「LS」だけだったわけですね。
でも、これだけ美しいサイドビューを毎日、見られるならそれくらい我慢、、かな。
くれぐれも後部座席にいつも人を乗せる方は、ご購入の際、お気をつけください。
なにしろ、この「GS」、タクシーとして使用する許可が下りなかったんです。トホホ。
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GS350を運転してみて
2005年8月発売当初は「GS」には350/430の二本立てでした。
約7ヶ月後の2006年3月に450hというハイブリッドがラインアップされています。
今となっては、350=3,500ccなんて結構、大きな排気量ですけど、2005年当時の印象は異なります。
430に憧れるけど、日常ユースで考えたら350で充分かな、みたいな。
価格差は「GS350」が5,200,000円~、「GS430」が6,300,000円~でしたし、自動車税、燃費などを考えると、350を選択するお客様のほうが随分、多かったようです。
なぜ、そう思うかというと、買い取らせていただいたのは「GS350」が最も多く、「GS430」はむしろ珍しいくらいだからです。
1:10ではないにしても、1:5は越えてます。
実際に乗ってみると、
「あ。やっぱり、こっちでいいかな」
と、いう安心感。
3,500cc、ノンターボの気持ち良さが存分に味わえます。
200系「クラウン・アスリート」にも同じ3,500ccが設定されていますが、スポーティなのは「GS350」のほう。
次ページは>>>
「スポーティな理由とは??」です。
それぞれのブランドの個性
200系「クラウンアスリート」より、190系「GS350」がスポーティに感じる理由を書いてみますね。
・ハンドルのフィーリングが、しっかりしている点
・アクセルレスポンスが良い点
・「クラウンアスリート」よりも、エンジン音が聞こえてくる点
一つ目のステアリングフィールについては、「GS350」のほうが、やや油圧っぽさ(アナログっぽさ?)があって、切り角が重さとなって伝わってくるからです。
とはいえ、すごい重いとかじゃないですよ^^。
あくまで、200系クラウンアスリートと較べたら、です。
だって、あれ、すごく軽いですもん。
アクセルに対する反応は明らかに「GS350」に軍配。
アスリートとはいえ、あちらはクラウンですから、そこはお互いの個性を尊重ってことで^^。
エンジン音を聞かせる演出についても、同じかな。
ただ、聞こえてくる音は200系「クラウンアスリート」のほうが、ちょっと離れたところから聞こえる‘くぐもった’音質。
「GS350」は、もっとクリアな音質だと思います。
中古車こそ「買いっ!」な商品
走りの質感の高さはもちろん、ステアリングフィールの良さや、内装の作りこみの高さ、すべてにおいて高次元といえる「GS350」は2025年くらいまでなら、特に故障もなく使えそう。
間違いなく、‘買い’の商品だと思います。
下に当時の価格表・諸元表、私なりの評価表もあります。
よかったらご覧くださいね。
さおり でした。
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○関連記事ご紹介
どっちが中古車として買い?
「GS430/460」の試乗記は
>>>こちら
どっちにする?
190系「GS450h」の試乗記は
>>>こちら
○レクサス190系「GS350」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫
価格対評価 | 非常に良い |
運転楽しい度 | 良い |
後席居住性 | 普通 |
リセール価値 | 良かった |
故障のしにくさ | 非常に良い |
部品の安さ | 普通 |
190系「GS」 2011年当時 税込価格表 |
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---|---|
GS350 | 5,520,000円 |
GS350 (AWD) | 5,920,000円 |
GS350 version I | 5,930,000円 |
GS350 version I (AWD) | 6,330,000円 |
GS450h | 6,970,000円 |
GS450h version I | 7,350,000円 |
GS450h version L | 7,970,000円 |
GS430 (2006年価格) | 6,320,000円 |
GS460 | 6,750,000円 |
GS460 version I | 7,130,000円 |
GS460 version L | 7,750,000円 |
190系「GS350」主要諸元表 ()内はAWD |
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---|---|
全長 | 4,850mm |
全幅 | 1,820mm |
全高 | 1,425mm (1,435mm) |
ホイールベース | 2,850mm |
最小回転半径 | 5.2m (5.4m) |
車両重量 | 1,650kg (1,740kg) |
乗車定員 | 5名 |
エンジン種類 | V型6気筒DOHC |
トランスミッション | 6 Super ECT |
総排気量 | 3,456cc |
エンジン最高出力 | 232kW[315PS]/6,400r.p.m |
エンジン最大トルク | 377N.m(38.4kgf-m)/4,800r.p.m |
使用燃料 | 無鉛プレミアムガソリン |
10.15モード | 10.0km/L (9.6km/L) |