レクサス「CT200h」 2011年-現行(2017MC) さおり著

遅れてきた人気者。CT200h

2009年に登場した3代目プリウスから遅れること2年、2011年初頭に発売された「CT200h」の試乗記です。

2017年秋のマイナーチェンジでは、ついに<レクサスセーフティセンス+>が標準装備となる他、10.3inchに大型化されたナビゲーション画面がトピック。

ただ、ナビ画面は埋め込み式ではなく、これまで通り、ポップアップ式なので、ちょっと取って付けた感も・・・。

プリウスでいいけど、プリウスではご不満なお客様へ

・プリウスの燃費は魅力的だけれども、乗り心地が・・・。
・超低燃費でもプレミアムな商品がほしい!
・高速道路も安心して走りたい。

などなど、3代目プリウスに魅力を感じるものの、購入に踏み切るのを躊躇していたお客様に打ってつけの商品が、この「CT200h」でした。

やはり、当時、お金持ちのお客様はどんどんレクサスに惹かれていったそうです。

スピンドルグリルも、まだまだ遠慮ぎみだった発売当初のCT200h、見かけるのはホワイトが断然、多いですけど、モーターショーにコンセプトモデルとして登場したときは、なぜか(?)ゴールドっぽいイエロー(正式名称:フレアイエローマイカメタリック)だったんです。

それを、ウチの社長が気に入って、2台もゴールドイエローの「CT200h」をオークションで落札して持って帰ってきたときには社員一同、唖然・・・でした。

事務所に金色の招き猫さんが置いてあるのも頷ける、というか・・・。

なんか、好きな人にはビビビって来るのは分かるんですけど、この狭い敷地に2台も??な出来事でした。
結果、3回くらい価格を書き換えてようやく‘卒業’してくれたときは、ちょっぴり寂しかったりしたんだっけ。

そうなんですよ。。
入庫して、すぐ売れてくれると、

『ほ。売れてくれた』

と、嬉しい気持ちがあるだけなのに、なかなか売れない車には何だか情がわいちゃう、というか。

毎日、洗車してるせいかなあ・・・。

今日も元気に走ってるかな?

そのゴールドの2台ともウチの敷地から居なくなる頃、流行のツートーン(オプション価格75,600円)が選べるようになったりして、ますますお洒落に変身していった「CT200h」。

マイナーチェンジで変わったのは外観だけではなかったみたいです。
スピンドルグリルが、かなりはっきりした輪郭になったのと同時に乗り心地にもスゴい違いがあります。

私が分かるってことは、たぶん「車好き!」のお客様には違う車に思えるかも?

どんどん硬い乗り心地に変わってきたレクサス

レクサス「IS」がフルモデルチェンジしたときも私はびっくりしました。

初代「IS」の乗り心地がしっとりしていて、そんな感じで熟成してくるのかと思いきやBMWみたいにコツコツしているんです。

ううん・・・これは私としては・・・と、本当は思っていたんだけど、他の社員(みんな男性)は「今度のはスゲー!」とか「剛性、すごすぎ」と、感動の嵐だったので当時、入って間もない私は事務所の隅でシュンとしていたものです。

初代ISが、大好きな私は、テレビのニュースで、レクサスの開発担当者が「今までのレクサスはまだまだ欧州車に追いついていなかったのは事実。でもぉ!今回のISは本気でBMWと対抗できます」みたいなコンプレックス丸出しコメントをしているのを見たときもショック。。

なんで・・・??
別にあっちはあっちで、いいじゃん、とか思う私はダメなのでしょうか。



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あ。そうです。「CT200h」のお話でした。すみません。
マイナーチェンジで足回り、すごく硬くなり、車体の剛性もアップしたら、もちろん良いこともたくさんありますよね♪

恩恵を受けるのはやっぱり高速走行!
80km/hとか100km/hとか出しても全くブレないのは本当にすごいです。

フラットというのでしょうか。
一つ上のセグメントどころか、二つ上のクラスに乗ってるみたい。
ストレスノンノン♪ です。

次ページは>>>
「みんな、そう思うよね?、なエンジン」です。

CT200hもパワーは3代目プリウス・・・

シャシーを、ここまで仕上げちゃうと、気になるのがパワー。

エンジン1,800cc+モーターなら、もうちょっと頑張ってくれそうなんだけど、あまりアクセルを踏み込まない私でさえ、正直、かなりパワー不足を感じます。

3代目プリウスには感じなかったってことは、車体のポテンシャルが高いからだと思います。
たぶん、3,500ccくらいの排気量のエンジンでもコントロールできるシャシーなだけに、なんか宝の持ち腐れの感が・・・。

もうちょっと、アクセルを軽く踏んでもトルクがモリモリ出るような設定にできなかったのかなあ。

アクセルを深く踏み込まないとスピードが出ない印象もあって余計に、もどかしいっ(汗)。

これは2017年のマイナーチェンジでもまったく解消されていないのは残念です。

次は実燃費について、ご報告。
50,000km走行後の商品で、18km/L前後の個体が多かったです。

エアコン入れて、都内をゆっくり走ると13km/Lくらいに落ち込みました。
でも、実燃費20km/Lという記事を拝見したことは、あります。気を使えば使ったぶん伸びるとは思いますので、あくまでご参考までに。

内装の質感はピカイチだと思います。
レクサスは、クラスによって建てつけの良し悪しが‘ほとんど’ないのが本当に素晴らしいです!

触り心地ですとか、使いやすさとか、各パーツ、吟味を重ねているのが私でも分かりますし、個体差もゼロといって過言ではありません。

シートも柔らかすぎず、硬すぎず・・・。
目で見え、手に触れるところは全部、高級感があります。
4代目プリウスが出ても、なお、売れている「CT200h」特に奥様がお気に召すケースも多いみたい。

うーん、でも4代目「プリウス」の外観が生理的に受け付けない、とかじゃないなら4代目「プリウス」のほうがいいかなあ。

価格差も150万円くらいあるし。

4代目「プリウス」の新車、「CT200h」の前期モデルの中古車での比較なら迷うところですね。
50万円~70万円くらいの差額なら、内装の質感や、高速走行時の安定性で「CT200h」を選択するっていう手もあります。

あと、何よりブランド力は違いますね^^。

値引きは期待できませんが、購入後、6~7年(特に最初の3年)ならリセールバリューもすごく良いと思います。

故障もほとんどしないから、中古車もオススメ。
発売当初のモデルなら100万円台でも、良い個体に巡りあえそう。

気になるバッテリーは10年以上、15万キロのいずれかを超えていたら、ちょっと警戒してください。

ちなみに、2017年現在、寿命、故障によるハイブリッドバッテリー交換のご相談はありません。



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この「CT200h」ナビが開閉式なのですが、この開閉がうまくいかなくなったという話を聞いたことがあるので、ご購入の際はナビの開閉音がスムースかご確認ください。

下に価格表・諸元表もありますので、よかったら覗いてみてくださいね♪

次期「CT」情報は>>>こちら

○レクサス初代「CT200h」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 良い
後席居住性 悪い
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 普通

価格表
ベースグレード3,661,714円
version C3.908,572円
F-SPORT 4,330,286円
version L4,608,000円


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CT200h 主要諸元表
全長4,350mm
全幅1,765mm
全高1,460mm
ホイールベース2,600mm
エンジン種類水冷直列4気筒
トランスミッションCVT(電気式無段変速機)
総排気量1,797cc
エンジン最高出力73kW[99PS]/5,200r.p.m
エンジン最大トルク142N.m(14.5kgf-m)/4,000r.p.m
モーター最高出力60kW(82PS)
モーター最大トルク207N.m(21.1kgf-m)
車両重量1,380kg~1,440kg
乗車定員5名
最小回転半径5.0~5.2m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード26.6~30.4km/L
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