「3シリーズ 320d」F30型 2012年-現行 (さおり著)

320d、売れ筋では最も故障率が低いかも

BMWといえば、ドイツ御三家の中で一番、故障が多いメーカーなんじゃないかと思います。
海外勢は、概ね電気系に弱く、ランプ類の不良やエアコンの故障、自動開閉サイドミラー不動などはよくある話なのですが、BMWはエンジントラブルも多いんです。

この間なんか高速道路で急にエンジンの勢いがなくなって、
「プス・・・プス・・・
と止まってしまい、弊社に運ばれてきた現行320iがありました。

 



スポンサーリンク

 

 

国産車だと土下座もの(or リコール)ですけど、ディーラーに電話したら、
「機械ですからねえ。延長保証入っておられるなら適用される可能性もありますので」
と、呑気に返されたとか。。
お客様は、
「そうですか」
と、その時は返したそうなのですが、ディーラーじゃなくて弊社に持ち込むあたり、相当、煮えくり返っていたのかも知れませんね。

プラグはもちろん、シリンダー類も痛んでいるとかで、修理費が100万円、計上されましたし、車検も残り少なかったので、国産車に買い替えることになりました。

ううん・・・定期点検受けても、ハズレの個体はこんなのが出ちゃう欧州事情。
国産車を見習ってほしいです。

そんな中、比較的、故障が少なかったのが「320d」。
ディーゼルエンジンはスパークプラグが不要で、燃料の噴射量によって出力調整するため、スロットルバルブも存在しません。

ガソリンエンジンに比べて構造がシンプル。
空気を高圧にする必要があるので、エンジンが重くなる反面、丈夫なのかな?

でも、2018年、アジアの夏は暑くて、韓国ではBMWディーゼル車が走行中、次々に出火・・・。なぜに韓国だけで?

その訳は定かになっていない中、BMW側が「韓国の気象条件や走り方に何か関係があるのかもしれない」と言ってしまったから、また一騒動・・・。
ま。ドイツ人ってなかなか謝りっぷり悪いですもんね(笑)。
しばらく、収まりそうにありません。

ウチに入ってくるBMWのエンジントラブルで入庫したF30/320dは、かなり少ないのですケドネ。。

F30「320i」の1/4くらいなんじゃないかな?

電気系は仕方ないにしても、エンジンの故障は走ってて急にきたら怖いですし、修理費も高くなるので、気になりますよね。

なので「320i」と悩んでおられる方は、故障率の低さで「320d」をお選びいただくのも一つの答えだと思います(韓国での出火問題を気にしなければ、、デスガ)。

実際、あの問題、お客様からの問い合わせも多いんです。
メーカーが出したリコール対象車種以外からの出火もあり、困っています。
ガソリン車からも出火しました。

オーナー様が、一番、お困りだと思いますので、また、何か情報が入りましたらアップしていきます。

※排気ガスの再循環装置(EGR)のバルブが閉じる際に完全に閉じず、高温の排気ガスが冷めずに吸気管に流入し続けたことで、火災が発生した可能性があるそう。
それでも、なぜ韓国だけで出火が相次いだのかは分からないままでした。

さて、走りについて、です。

低速トルクは言うまでもなく、「320i」を随分と上回ります。

坂道をよく走る方、重い荷物をよく積まれる方には「320d」のほうが合っていると思います。

さらに、欧州勢の中ではディーゼル車らしからぬ静粛性をMCで得ているのも特徴。
低速での振動も2015年のMCで発売当初よりも抑えられていると思います。

ただ、停止中の振動はマツダの<スカイアクティブ>ディーゼルエンジンに較べるとまだまだ大きいです。

あと、アイドリングストップ機構も付いているんですけど、再始動時の“ぎこちなさ”はスムースな国産車と較べるべくもありません。

高速道路でBMWの爽快感がないのもデメリットの一つでしょうか。

BMWのエンジンは回して楽しい♪タイプだと思うので、それがディーゼルでは削がれてしまうのは残念。

力不足、とまでは言わないまでも高速道路で、加速したいときなんか回転も上がらないしスピードも、なかなか出てくれないもどかしさは、「320i」と較べて乗るとどうしてもあります。

 



スポンサーリンク

 

 

こうやって書いてしまうと何か悪い車みたいなので、最後に一つチャームポイントを♪
2015年のマイナーチェンジで、ステアリングの応答性に磨きが掛かっていました!
これはもう素人の私が分かるレベルです。

気持ちいい、、

思ったとおりに曲がってくれる車って意外と少ないんですよね・・・。
でも、「320d」は曲がってくれますよ!

次ページは>>>
「値引き王国”BMW”の攻略法と、気をつけてほしいこと」です。

F30/3シリーズ値引き情報

3シリーズは普通にオプションを付けたのであれば、50万円は狙えます。

数年前から値引き額が凄くなってきたのが、このBMWとアウディ。

ベンツはそれを追う感じです。
レクサスに至っては、値引きゼロの車種も多く、カタログの価格表だけを見比べるのと実際、購入するのとでは全然、違うんです。

値引率の高いBMW、残念ながらリセールバリューも非常に低いんです・・・。

故障持ちの商品が多すぎるので、近年の評価は下がり気味です。

値引きのコツは、アウディとの競合を伝えると良いと思いますよ。
「値引きでは負けません!」と、ムキになってくる可能性大です♪

気をつけないといけないのは、営業マンがご自宅に来る率”No.1″だということ。
複数のお客様からお聞きしたので、BMWが”No.1″で間違いないと思います。
欧州メーカーは試乗の際、免責事項の了解のため、住所・氏名を書かせることが多いので、お住まいは知られてしまうわけで・・・。
嘘を書こうにも「一応、免許証を、、」となりますので、そうもいきません。

ちなみに試乗車で事故を起こした場合の免責は5万円というディーラーが多いです。国産メーカーで、そんな話は聞いたことがないので見習ってほしいなぁ。
それだけ海外メーカーの試乗は冷やかしが多いのかも知れませんね。

 

スポンサーリンク



 

 

あ。ご自宅に来るといっても、ほんと営業で来るだけなので、“ピン・ポン”鳴っても「まだ、いろいろ検討中なので」と言えばいいだけなのですけど、なかなか・・・。
押しに弱いのは私たち日本人の性ですよねf ^ -^ 。

下に私なりの評価表、そして価格表と諸元表もありますので、よかったら覗いていってくださいね!

 

○関連記事ご紹介

新型3シリーズ来春登場!
気になるエンジンラインナップは
>>>こちら

 


第5作ローグネイションではM3が活躍!
さて、第6作は?
特別仕様車も登場
詳しくは>>>こちら

 


味付けはBMW風?
2018年製のクラウンターボも
魅力的!
試乗記は>>>こちら

 



スポンサーリンク

 

エンジンは回してこそっ!「318i」の魅力は、
>>>こちら

MCで進化しすぎ?!な「320i」については
>>>こちら

名車薄命?「340i」を乗り継いだ方にインタビュー
>>>こちら

 


○BMW「F30/320d」MC後 評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

価格対評価 普通
運転楽しい度 良い
後席居住性 普通
リセール価値 悪い
故障のしにくさ 悪い
部品の安さ 悪い

BMW F30/320d 8%税込価格表
320d5,320,000円
320d ツーリング5,540,000円
320d Sport5,550,000円
320d Sport ツーリング5,770,000円
320d Luxury5,750,000円
320d Luxury ツーリング5,970,000円
320d M Sport5,770,000円
320d M Sport ツーリング5,990,000円

F30/320d sedan/touring主要諸元表
全長4,645mm
全幅1,800mm
全高1,430mm/1,450mm
ホイールベース2,810mm
最小回転半径5.4m
車両重量1,570kg/1,650kg
乗車定員5名
エンジン種類直列4気筒ディーゼル
トランスミッション電子油圧制御8AT
総排気量1,995cc
エンジン最高出力140kW[190PS]/4,000r.p.m
エンジン最大トルク400N.m(40.8kgf-m)/1,750-2,500r.p.m
使用燃料軽油
JC08モード21.4km/L
arukidapon:
Related Post