「A3」3rd 2012年~現行(さおり著)

まるで日本専用のような

BMWの3シリーズが日本の立体駐車場のために薄型のサイドミラーを導入したことがありましたけれども、アウディのA3は車自体が日本専用といっても過言ではない出来映えです。

車幅1,800mm以下だと本当に運転しやすいんです。

左前を擦ることを気にせず、スイッって曲がれちゃうと、逆にいつも大きな車を運転してるときはずっと気にしてるんだなあ、って思わされます。

最近、なかなか1,800mm以下で、後席もそこそこ使える欧州車ってないので希少車(?)と言っちゃっていいのでは?

フォルクスワーゲン、ディーゼルでは問題を起こしてしまいましたが、ガソリンエンジンは凄くいいものを作っているんだなあ、と改めて感心♪

特にA3に搭載されている4気筒1,400ccはゴルフに積まれているものと同型で、もう“欠点がない”と言ってしまってもいいくらいです。

ハイオク指定とはいえ、A3の実燃費は12~13km/Lくらいは伸びるし、静粛性も高く、振動も少ない、馬力も充分、本当に申し分ないです。



スポンサーリンク

 

だって、ワンランク上のA4のエントリーグレードにも積まれているくらいですから。

正直、A4だと上り坂や高速道路での追い越しなどで多少の力不足は感じるものの、小型のA3ではそんな微細な不満すらありません。

車両重量では1,400ccのA4が1,450kgに対して、A3は1,330kg。
重量120kg軽いのに加え、空気抵抗の差が結構、効くんですよね。

じっさい、時速100kmまでなら、どんなスピードで走っていても、パワー不足を感じることなどないでしょう。
エンジンと車両重量との相性、バッチリなんです。

ハンドルフィールは最近のアウディの中では硬めかな、と思います。
でも、この油圧式の感覚を残したような自然な回し始め、私は好き♪
昔、父が乗っていた欧州車のエンジンを掛けて、遊びでハンドルをくるくる回していたときの感触にちょっと、似ているんです。
懐かしいから好きなのかな?

私は2016年発売のA4の電子式っぽさが全面に出ている設定より、A3推しです。

ちなみにS3には”プログレッシブステアリング”というアウディ自慢の機能が搭載されています。
BMWの“アクティブステアリング”みたいに速度によってハンドルの切れ角が変わるシステム、つまり、駐車時にはハンドルをちょっと回すだけで済み、高速道路では誤差程度のハンドルの動きに過敏に反応せず、直進することができる便利アイテムです。

私はS3には乗ったことがないんですけれども、他の社員さんに聞いたら「BMWのほうが分かりやすく、かつ自然」とのこと。
BMWはずっと前の5シリーズから”アクティブステアリング”ありましたもんね。
その点はBMWに譲りましょう。

次ページは>>> 「ついにマイナーチェンジされたA3、その内容とは」です。

A3 2017年1月末にマイナーチェンジ

記事を書いていると、本当に欲しくなってくるほどのA3ですが、2017年1月にマイナーチェンジされています。

・ヘッドライト、グリルの形状変更
・衝突軽減ブレーキなどのセーフティシステムがオプション設定

以上2点がMCでのハイライトでしょうか。
外観はフロント付近はA4と同じような雰囲気。

内装に大きな変更はありませんが、4万円のオプションで“バーチャルコックピット”が選択可能に。速度計・回転計だけでなく、ナビゲーションも表示させてしまう計器盤なのですが、これに関してはそもそもグラフィックが国産高級車には及ばないので選択しないほうが良いと思います。と、いうか特段、便利でもないような・・・。

マトリクスLEDヘッドライトのオプション設定は見送られました。
あれだけの技術、ちょっと勿体ないですね・・・。
ちなみにS3では選択できます。

対車両では10km/h~250km/h、対歩行者では10km/h~65km/hの範囲で自動的に作動

そして、セーフティシステムがようやくA3に搭載されました。

まだまだ日本車のオプション価格よりは高額ですが、せっかく今からご購入するなら付けておきたいですよね。システム自体はフォルクスワーゲンのパサートに搭載されているものと全く同じです。

名称は“アウディプレセンス フロント”と、ちょっと覚えにくいです(汗)。
緊急ブレーキは、対車両で10km/h~250km/h、対歩行者では10km/h~65km/hの範囲内で作動。衝突軽減が可能です。トヨタセーフティセンスの“P”に該当する実力でしょうか。

たいへん、期待のできるシステムです。
しかも標準仕様!!



スポンサーリンク

 

衝突軽減ブレーキは、日本車はまず、その道を極めようとしているように見受けられます。対する欧州では自動運転に近づくべく、その基盤を作っている過渡期、といった模様。
そもそも、考え方が違うんですね。

日本車・・・運転者が主。機械は、ミスに備えて待機。
欧州車・・・運転者・車、共に主。運転者はハンドルを握るが、機械は積極的に運転に参加する。

こんな感じでしょうか。

ただ、2017年現在の話でいえば、まだ自動運転は実現できていないわけですから、欧州の過渡期のシステムがちょっと微妙なのが多いし、セットになってて高いのは困る。。
国産車も欧州車も標準仕様が、増えてきたのは嬉しいかぎりです^^。

アウディA3 故障について

弊社で修理という形で、お預かりさせていただいたことはないのですけど、欧州車特有のヘッドランプの内側が曇る症状は、このA3にも出ています。

おそらくヘッドランプ内の気密性の問題なのでしょう。あるいは、ヘッドランプの温度が日本車より高くなってしまうのか、ランプとカバーの距離が近いのかな?

当然といえば、当然ですが室内保管していれば、相当に軽減されます。

以下、点数表・価格表・諸元表です。よかったら、ご覧くださいね。

○点数表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 良い
運転楽しい度 非常に良い
後席居住性 普通
リセール価値 普通
故障のしにくさ 悪い
部品の安さ 悪い


アウディA3/S3 税込価格表
A3 Sedan 1.4 TFSI 3,210,000円
A3 Sedan 1.4(気筒休止付)3,740,000円
A3 Sedan 1.8 TFSI quattro4,470,000円
S3 Sedan 2.0 TFSI6,170,000円
A3 Sportback 1.4 TFSI3,030,000円
A3 Sportback 1.4 TFSI(気筒休止付)3,560,000円
A3 Sportback 1.8 TFSI quattro4,290,000円
S3 Sportback 2.0 TFSI5,990,000円


スポンサーリンク

A3 セダン(スポーツバック)主要諸元表
全長4,465mm(4,325mm)
全幅1,795mm(1,785mm)
全高1,405mm(1,450mm)
ホイールベース2,635mm
エンジン種類直列4気筒DOHCターボ
トランスミッション7AT
総排気量1,394cc
エンジン最高出力90kW[122PS]/5000-6000r.p.m
エンジン最大トルク200N.m(20.4kgf-m)/1,400-4,000r.p.m
車両重量1,330kg(1,320kg)
乗車定員5名
最小回転半径5.1m
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
JC08モード19.5km/L
arukidapon: