トヨタ「プリウス」4代目ZVW5#(2015年~現行) 試乗評価



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TNGAボディを、わかりやすくご説明

TNGA、TNGAと、よく出てくるアルファベットですが、これでは頭文字のTがTOYOTAのTだろう、くらいしか分からないですよね。

TNGAとは何の略かと申しますと、<Toyota New  Global Architecture>。
トヨタの新しい世界戦略用構造とでも言うのか、非常に自信に満ちたネーミングであることは確かです。

そのTNGAボディーとは、シャシーを熱し、それが冷めぬ内にボディを乗せて一体化するという恐ろしくコストのかさむプロジェクトから完成するものだそうです。

ビスなどが減るから軽量化でき、ボディ剛性は高まる。
シャシーとボディが一体化しているため、ボディを支えるシャシーという概念を捨てていいので、シャシーも軽量化ができ、低重心となる・・。高速走行での乗り心地向上にも一役買っています。

この4代目プリウス、なんとも“しっとり”していると言うか、突き上げの吸収なんかも独特な感触で、何かに似ているというわけでなく、素晴らしいです。

走りの中で、わずかに問題を残しているのはブレーキフィーリングでしょうか。時折、ハイブリッドならではの回生ブレーキを感じながらになるので、ここはまだ改善の余地があるといえます。ただし、他社のハイブリッド車よりは格段に違和感は格段に少ないです。

後方視界の悪さも書いておかなければいけないでしょう。これ一つで候補車から外した方も何名かいらっしゃいました。

燃費のためとはいえ、あのフォルムを何とかすればもう少し視界確保できるでしょうに、頑なですよね・・・。

後部座席のヘッドクリアランスの不満も、先代から、さして改善されておらず。
170cm以上の方が頻繁に後部座席に座るのでしたら、他の車種を検討しなければいけないかもしれません。

デザインも、超変則的で、こういうのは海外発信じゃないと拒否反応をしてしまうのが我々日本人という民族。
それでも、見慣れてくるのは、トヨタマジックか、単によく走っているからなのか・・・。

しかしながら、悪い点を挙げて試乗記を終わらせたい車ではないので、最後に褒めて終わります。

ハンドリングの素直さ。

曲がりたいように曲がってくれる車は、意外と少ないのに、それを重いバッテリー積んだプリウスで実現するとは一体、どれだけ開発陣が苦労したか分かろうものです。

後方視界、後部座席の欠点が許せるのならば、間違いなく買いの一台。
乗って楽しい車です。
マンションなど充電環境が整わない方は「PHV」ではなく、普通の「プリウス」をご選択ください。

4代目プリウスの値引きはどれくらい?

値引き率も大幅アップしています。
付属品込みで250,000円以上は狙っていってください。
「興味があるのはCH-R。でも、値引きできないならプリウスでいいや。その割引率で購入か否か決めます」という意思を伝えれば、効果があります。
上級グレードでオプション多めなら、割引350,000円も可能だと思います。

追記:
2017年夏商戦では付属品込で450,000円も夢ではありません。
4代目プリウスは歴代プリウスの中で最も値引きしています。
トヨタ系列店でも値引き額が大きめの‘ネッツ’は必ず回ってください。

CH-Rの試乗記は
>>>こちら

マツダCX-3の試乗記は
>>>こちら

スバル・インプレッサの試乗記は
>>>こちら

新型プリウスPHVの試乗評価は
>>>こちら

prius4-02

○「プリウス」評価表○
≪非常に良い・良い・普通・悪い・非常に悪いの5段階で評価しています≫

総合評価 非常に良い
運転楽しい度 非常に良い
後席居住性 普通
リセール価値 良い
故障のしにくさ 非常に良い
部品の安さ 良い

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○諸元表
エンジン:水冷直列4気筒DOHC 1800cc
最高出力(ネット値):72kW(98PS)/5,200r.p.m
トランスミッション:電気式無段変速機
使用燃料:無鉛レギュラーガソリン
JC08モード:37.2km[E-four:34.0km]
最小回転半径:5.1m(ツーリングセレクション:5.4m)
全長4,540mm 全幅1,760mm 全高1,470[E-four:1,475]mm



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