トヨタ「CH-R」 2016年~現行 試乗記(1.2Lターボ編)

4WDのみの設定の1,200ccターボ


ハイブリッドはどうしても苦手、という方もいらっしゃるでしょうから、ターボ車にもFF(前輪駆動)の2WDを設定してほしかったものです。
ちなみに外観の差異はハイブリッドのロゴが付いていないことと、全高が1,565mm(ハイブリッドより15mm高い)こと。つまり、立体駐車場を使用している方は要注意の高さです。お気をつけください。
なお、内装に差別化はありません。

「CH-R」ハイブリッドの試乗記は>>>こちら

エンジンは、オーリスなどに採用されている1,200ccの4気筒ターボが積まれています。オーリスではハイオク指定だったのが、CH-Rではレギュラー仕様に。
嬉しい変更点です。

車両重量がオーリス:1,300kgに対してCH-R:1,470kgですので軽快感はオーリスには敵いませんが、加速にもたつくようなことは全くありません。
坂道でもパワー不足を感じることはほとんどないと思います。
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では、CH-Rハイブリッドと比較したらどうか?と聞かれると、ハイブリッドのほうが坂道を楽に登っていきます。バッテリー切れを起こしていたら話は別ですが、なかなかそういう局面にならないのがトヨタのハイブリッド、THS-Ⅱ。
どうしてもハイブリッドに軍配が上がります。

エンジン音はアイドリング時から車内に入ってきます。
低速~中速~高速と速度が変わり、回転数が上がっても粒の粗いワイルドな音質を響かせます。静粛性を求める方はハイブリッドをお選びになるでしょうから、わざと“聞かせて”いるのかもしれません。

ハンドリングはハイブリッドと大きな違いはなく、違和感なくどんな角度でもこなします。高速道路での車線変更、低速時の急カーブ・・・すべて自然に曲がります。
言うのは簡単ですが、このへんがTNGAの為せる技なのか、とにかく素直です。
試乗ではクイックすぎるくらいのハンドルのほうが“良い”と感じるものですが、プリウスやCH-Rのしっとりした感覚の自然なハンドリング、日々、使う上では最も求められる形だと思います。
最小回転半径は2WDのハイブリッドと同数値の5.2m。
使いやすいです。

後部座席から景色は見えない・・・

ハイブリッド編にも書きましたが、後席の居住性は“いまいち”です。
居住性というより、開放感のなさ、でしょうか。
後ろ横窓のサイズは幅が約40cm、高さは18cm~23cmとかなり小さいので外の景色を見ながらドライブ、というわけにはいきません。チーフデザイナーが「後席の広さは追求せず、キャビンを絞り込むことによってデザイン性を高めた」と公言しているほどです。

座れば大人でも余裕のある後席ではありますが普段から3名以上の乗車をお考えのご家族には、かなり不向きである、と言えるでしょう。

また、Aピラーの傾斜が大きい(フロントガラスが寝ている)せいか、バックミラーが私は気になりました。右の画像をご参照ください。
是非、近くのディーラーに足を運んでご確認ください。

独創性に溢れたデザインと、低速・中速・高速を問わず素晴らしい走りを提供してくれるTNGA2号車「CH-R」1,200ccターボ。もはや当たり前ですが、ターボラグなど皆無。CVTとの相性も良いようです。
雪道を走る方には特にお薦めです。
>>>下に続きます。



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CH-R ガソリンモデル 最新値引き情報

弊社での最大値引きは車両本体価格から110,000円。
付属品は2割引となっています。
どうぞご参考にして値引き交渉にお役立てください。
SUV系はリセールバリューも大変、良いです。
以下、価格・諸元表です。ご参考いただければ幸いです。

「CH-R」ハイブリッドの試乗記は>>>こちら

 ガソリンモデルハイブリッドモデル
総合評価3.9点4.5点
リセール価値4.3点4.8点
故障のしにくさ??
部品の安さ4点3.9点

S-T 2,516,400円~
G-T 2,775,600円~


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「CH-R」ガソリンモデル主要諸元表
全長4,360mm
全幅1,795mm
全高1,565mm
ホイールベース2,640mm
エンジン種類直列4気筒DOHCターボ
車両重量1,470kg
トランスミッションCVT(7速シーケンシャルシフト)
総排気量1,196cc
エンジン最高出力85kW[116PS]/5,200-5,600r.p.m
エンジン最大トルク185N.m(18.9kgf-m)/1,500-4000r.p.m
乗車定員5名
最小回転半径5.2m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード15.4km/L