トヨタ「CH-R」 2016年~現行 試乗記(ハイブリッド編)

<走り>という意味ではプリウスを凌ぐ

プリウスも3代目と比較すると、まさに別物という進化を遂げた車です。しかし、プリウスは助手席や後部座席にも常に人が乗ることを想定したファミリーカー。
CH-Rも、もちろん定員乗車も想定してはいるものの基本コンセプトはやはり<走り>の良さを高めることだったと聞きます。

エンジン、モーターの動力性能は数値上、4代目プリウスと全く同じですが、乗り味はかなり違います。

ch-r00-024代目プリウスと比較すると乗り味は明らかに硬めの仕上がりでした。
それもそのはず、ダンパーを変更(ヨーロッパ製ザックス)を採用したというのもあるのでしょう。かなりキビキビした感覚です。かといって欧州車のものとも違います。
抽象的な表現で申し訳ないのですが、欧州車の乾いた乗り味よりは、昔のイギリス車みたいな“しっとり”した感じが残った乗り味、と感じました。
車高もプリウスより高めですが、それが安定性の欠落につながっていることはないです。

後部座席の乗り心地に関してはプリウスが一歩リードでしょうか。
やはり、CH-Rの細かい揺れは後部座席の方に評価は得られないと思います。
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ただし内装の質感はプリウスはおろか他社の同価格帯の商品の中でも一クラス上質なのではないでしょうか?毎日、目にして触るところですから、ここは是非、一度ご覧になってみてください。

ハリアーのガソリンモデルが同価格帯ではありますが、あちらより内装の質感は断然、上。
後部座席、荷室の広さを重要視しないのであれば、乗り心地を含め、CH-Rのほうが“車”としての仕上がりは上質です。

ハンドリングは、プリウスよりクイック。
遊びは少なくなっています。
アクセルレスポンスは、車重増の分、設定を変更した効果なのか、プリウスと同等以上に感じました。プリウスより50kg以上重いことが影響してか、燃費はJC08モードで4代目プリウス37.2km/Lに対して30.2km/L。
ただし、CH-Rのほうが実燃費との乖離は少ない です。

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