ハイブリッドとガソリン、迷った場合は?
ただ、もし迷っておられるならガソリンモデルもご検討してみたください。
ガソリンモデルの「クラウン」らしさもまた、特別です。
NAエンジンの「クラウン」はもう、永遠に発売されないかも知れませんし・・・。
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ちなみにロイヤルには2,500ccのガソリンモデルのみ設定されていました。
ハイブリッドも同じ2,500ccと表記されていますが、エンジン自体は別物です。
ハイブリッドは直列4気筒+モーターに対して、ガソリンモデルは「ゼロクラウン」時代からのV型6気筒。
あれから随分、年月が経ち熟成を極めたエンジンです。
静粛性は高く、低速からのトルクも充分です。
デメリットを挙げると、アイドリングストップが設定されなかった点。
そして、JC08モード11.4km/L、という数字でしょう。
実燃費は街乗りで7~8kmです。
当時から、15代目220系「クラウン」ロイヤルはすべてハイブリッド化してしまうかも知れないという懸念を抱いていましたが、普通に現実となりました。
と、いうか‘ロイヤル’というネーミング自体、この14代目で終了しました。
V6自然吸気のガソリン車、乗り心地なら、ハイブリッドを凌ぐでしょう。
なぜなら、14代目210系に搭載されたTHS-Ⅱ(トヨタ・ハイブリッド・システムⅡ)は、モーター~エンジンの切り替え頻度が200系「クラウン」ハイブリッド、220系「クラウン」ハイブリッドに較べて最も高いからです。
レクサス「LS」のように燃費を犠牲にして大きなエンジンを積み、モーターをサポート役に回す設定もできたのでしょうが、210系「クラウン」ハイブリッドは明確な燃費向上は開発当初からの至上命令でした。
そのため、できる限りモーターで走らせ、電池切れを起こしそうになると、エンジンが点火する、という設定にしています。
ハイブリッド専用の直4エンジンが‘やや’非力だというのも少し問題があったかも知れません。
静粛性の高さに期待して乗り込むとモーター~エンジンの切り替えが車内に伝わってきてしまう難点がハイブリッドにはあります。
とはいえ、総合力は高く、実燃費も17~18km/L。
燃費だけなら次世代の220系に負けていません。
ガソリンモデルの、踏めば踏んだだけ回転が上がり、速度も上がるという素直なフィーリング、非常に高いレベルで仕上がっていると思います。
いずれにせよ「これにして良かった」と満足させる商品力が「クラウン」ロイヤルにはありました。
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○関連記事ご紹介
アスリートの試乗記は>>>こちら
同じV6を積んだ最後の「マークX」レポートは>>>こちら
220系「ロイヤル」に該当する‘S’試乗記は>>>こちら
ロイヤル価格表 |
|
---|---|
2.5ロイヤル | 3,812,400円 |
2.5ロイヤルサルーン | 4,476,600円 |
2.5 ロイヤルサルーンG | 5,221,800円 |
2.5 ロイヤルサルーンG i-Four | 5,459,400円 |
Hybrid ロイヤル | 4,395,600円 |
Hybrid ロイヤルサルーン | 5,022,000円 |
Hybrid ロイヤルサルーンG | 5,772,600円 |
Hybrid ロイヤルサルーンG Four | 5,988,600円 |
○点数表(5点満点)○
ガソリンモデル | ハイブリッドモデル | |
---|---|---|
総合評価 | 4.5点 | 4.2点 |
リセール価値 | 3.5点 | 4点 |
故障のしにくさ | 5点 | 5点 |
部品の安さ | 3点 | 3点 |
JC08モード:11.4km/L(ロイヤル2.5Lガソリン)
JC08モード:23,2km/L(ロイヤル2.5Lハイブリッド)
共にレギュラーガソリン
全長4,895mm、全幅1,800mm、全高1,460mm