「クラウン」12代目 180系 ‘ゼロクラウン’ 2003年-2008年



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燃費競争前夜

燃費は、170系「クラウン」から、そう大した進化を遂げていません。

2,500ccモデルでも、街中での実燃費7~9kmといったところでしょう。

好燃費を臨むなら2代目「プリウス」か軽自動車しか一般的な選択肢がないのを不満に思うユーザーがまだ、居ない2003年のことです。

わずか数年後に、燃費競争が激化する世界になろうとは想像だにしていませんでした。

さらに、数年後、自動運転技術の争いが始まるわけですから21世紀初めは自動車の歴史に残る時代なのかもしれません。

数少ない不満のひとつ、内装の質感

内装は広範囲で明るい色調の木目調パネルをあしらっているものの先代170系モデルからはワンランクダウンの質感です。

これはゼロクラウン、そして次の200系「クラウン」の最大の欠点だと思います。

170系からお買い替えを検討しているお客様から何度かご指摘があったので、あながち僕の思い違いでもないでしょう。

内装のデザイン自体は若返りを狙ったもので、洗練されているので、非常に残念な点でした。

それだけエンジン、プラットフォームの生産コストが嵩んだのでしょう。

他社メーカー、あるいは他車種では当たり前のことでも、殊、クラウンに関しては内装の高品質を保って欲しかったという思いはあります。

そういう不満を差し引いても、この“ゼロクラウン”、クラウン史に残るフルモデルチェンジを果たした素晴らしい一台と言えるのではないでしょうか。

2,500ccと3,000ccにパワー感の差

中古車ご検討の方へ、ワンポイントアドバイスです。

ロイヤル3,000ccモデルは明らかに2,500ccと馬力・トルクに違いがあります。

中古車価格に差異はなく、自動車税2,500cc、45,000円に対して3,000cc、51,000円、燃費はほぼ同等。

複数名乗車が多い方なら3,000ccも一度、検討してみてはいかがでしょうか?

出回っている個体は2,500ccがメインですので、状態良しの3,000ccに巡りあえたらラッキー、くらいのお気持ちで。

下に当時の価格表・諸元表もございますので、よかったらご参照ください。

 

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crown180-02

ロイヤル/アスリート 価格表
2,500cc ロイヤルエクストラ3,371,000円
2,500cc ロイヤルエクストラ i-Four 4WD3,707,000円
2,500cc ロイヤルサルーンG3,630,000円
3,000cc ロイヤルサルーン4,347,000円
3,000cc ロイヤルサルーンG5,019,000円
2,500cc アスリート3,717,000円
2,500cc アスリート i-Four 4WD4,001,000円
3,500cc アスリート4,673,000円
3,500cc アスリートG5,408,000円

ロイヤルサルーン(2,499cc 2WD)主要諸元表
全長4,840mm
全幅1,780mm
全高1,470mm
ホイールベース2,850mm
エンジン種類V型6気筒DOHC
トランスミッション6 Super ECT
総排気量2,499cc
エンジン最高出力158kW[215PS]/6,400r.p.m
エンジン最大トルク260N.m(26.5kgf-m)/3,800r.p.m
車両重量1,550kg
乗車定員5名
最小回転半径5.2m
使用燃料無鉛プレミアムガソリン
10.15モード12.0km/L