発売から一年、特別仕様車デビュー
2019年7月、15代目クラウン発売後、一年で特別仕様車が発表されました。
これは‛買い’なのか否かをレビューしていきたいと思います。
このSエレガンススタイルは、Sというベーシックグレードに便利な機能や、特別なシートが誂えられたもの。
特にシートはRSでしかオプション選択できない「こがね(ブラウン)」が用意されます。
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シート表皮だけでなく、ドアトリムやセンターコンソールも「こがね」に。
デザインの統一感があり、高級感はかなり増します。
というのもベーシックモデルに備わるファブリックシート、正直、歴代クラウンの中でも高級感は低いほうですので、これはありがたい。
特別仕様車のブランノーブ+合成皮革の質感はかなり高いです。
さらにセーフティパッケージから便利な機能がいくつか追加されています。
その中でもブラインドスポットモニターは重宝する機能ですので、ポイント高いですね。
あとはドアミラーリバース連動機能。
後方の30cmくらいの棒が見えなくて擦った経験のある身からすると、かなり嬉しいです。
そうなると、S”C-pakeage”いらなくない?
という話ですが、特別仕様車Sエレガンスが出てしまったら、もう買う人はあまりいないというのは事実。
わざわざエレガンススタイルより4万円安いくらいでS”C-pakeage”ファブリックシートを選ぶ理由はあまり見当たりません。
お買い得だが、飛びつく前に
約40万円以上のオプションが半額程度で付いてくるエレガンススタイルは好みに合ったなら、飛びつきたくなるでしょう。
しかしながら、今一度、考え直したほうが良い方もいらっしゃると思います。
なぜなら、元々ベーシックグレードを豪華にした特別仕様車のため、上級グレードに付いている機能が付いていない部分もあるのです。
気になる装備を挙げましょう。
・ヘッドアップディスプレイ
15代目「クラウン」のヘッドアップディスプレイは昼間でもかなり鮮明に見える上に、ちょうどボンネットの先くらいに浮かび上がるので車両感覚も掴みやすい優れたものです。
と、いうか2019年時点では欧州車含めても一番、良いんじゃないか?と思うほど視認性が良く、情報量も確か。
次曲がる交差点なんかも親切に表示されます。
制限速度も教えてくれます。
これがオプションでも選べないというのは気になります。
試乗したときは「別にいいや」となっても、1週間も乗れば慣れてしまい、ありがたみしか感じないのが15代目クラウンのヘッドアップディスプレイです。
・後席自動リクライニング機構
これはGグレードにならないと装備されない機構で、高額なRS仕様にも付いていません。
しかしエレガンススタイルと言われると知らず知らず期待する方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「今、乗ってるクラウンには付いているから付いているんじゃないの?」みたいな。
15代目クラウンはオプションの多さでは歴代一ではないでしょうか?
ベースが高いから、そうせざるを得なかったのでしょう。
エレガンススタイルには後席リクライニング機構は付いていないことをお忘れなく。
・タイヤは18インチのみ
スポーツグレードのRSには標準で付く18インチアルミをエレガンススタイルに付けてきた意味が分かりません。
写真映りが良いからでしょうか。
いや。でも、17インチと18インチの乗り心地の差はかなりあるんですよ、本当に。
腰への負担が全然、違うのでこれはどうなんだろうなあ…。
30代までの若い方には関係のない話ですので聞かなかったことにしてくださいまし。
あと、ノイズリダクションホイールというのは体感では分かりません。
ノイズリダクションではないトーヨータイヤ履いた17インチのほうが明らかに静かです…。
結論:買い手をかなり選ぶ仕様だが、”買い”。
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値引き
発売後1年経過したということで値引き率も高くなってきたところでした。
オプションを多めに付けて30万円引き出せれば良いかな、という感じです。
特別仕様車は割安設定なので、ここから30万円引きを取れたら大成功です。
今後の付き合いを考えると20万円引きくらいで手を打つのが得策でしょう。
特別仕様車 2.0 S“Elegance Style”
4,980,960円(ベース車4,746,600円)
特別仕様車
2.5 S“Elegance Style”
5,196,960円 (ベース車4,978,800円)