さようならV12
3代目にして、ハイブリッド化されることが決定した「センチュリー」。
余りに燃費が悪いので、安倍首相の公用車が「センチュリー」から「LS」や「アルファード」になってしまったのは有名な話です。
ハイブリッド化は、至極、当たり前の流れだったのかも知れません。
新型に搭載されるエンジンは、先代「LS」の5,000cc V8。
これにハイパワーのモーターがどのように組み合わされるのか、興味は尽きません。
2代目のV12エンジンは、万一のトラブルでもV6エンジンとして使用できるという、念には念を・・・な、システムを搭載していただけに、新型のV8も片バンクだけで走ってしまうのか?も気になるところです。
ただ、カタログ燃費が悪ければ『社会的にどうなの?』と陰口を叩かれかねない時代です。
個人的には、燃費をわずかでも犠牲にしてしまう、片バンク走行可能なエンジンは不要だと思います。
2018年、最高の自動車として
3代目は、外観、内装とも「センチュリー」らしさは色濃く残ってはいるものの、その全てが一新されています。
エンジンはポート噴射と直噴の切り替えを最適化し、滑らかな走りと高燃費を実現。
200系「クラウンハイブリッド」で搭載された、ハイブリッド車特有のこもり音を低減する<アクティブ・ノイズ・コントロール>も標準仕様。
タイヤは、乗り心地の良さ・静粛性を突き詰め、新開発されたことが判明。
ヘッドライトは、プロジェクター式3灯とLEDアレイAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)の組み合わせにより衝突軽減システムとの連携を図ります。
リアランプは「和の光」とアナウンスされたことから察するに、昨年、発表されたレクサス「LC」に採用された小糸工業のパネルでしょう。
気になる方はレクサスディーラーを覗いてみてはいかがでしょう?
和紙のような美しいリアランプをご覧になることができます。
また、音響システムも最高品質に。
スピーカーの数、何と“20”。
日本代表モデルだけに、レクサスのオプションで有名な<マークレビンソン>は採用されないそうです。
その他、さらなる低床化や、後部座席の読書灯、全自動オットマン機能、シアターシステムなど細かい部分のアップデートも抜かりありません。
ボディサイズは2代目より拡大
全長は、65mm延長の5,335mm。
全幅は、40mm拡大の1,930mm。
全高は、30mmアップして1,505mm。
ホイールベースも65mm延長されています。
2代目「センチュリー」の運転手をしていた経験からすると、全幅の1,930mm、全長5,335mmは正直、かなり厳しい数値です。
「センチュリー」はフロント・リアともに、かなりスクエア(四角い)です。
全長・車幅ともに、かなり掴みやすい車種とはいえ、ここまで絶対値が上がると駐車スペースを選ばなければいけません。
つまり、それだけ選ばれた人物を、選ばれた場所に送迎する商品として開発されたといって良いでしょう。
ここまで、至れり尽くせりのシステムを装備しながら、「オートクローザー(半ドアの際、自動でドアが閉まるシステム)はリアドアのみ」という設定は存続するのかも気になります。
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「避けられないビッグマイナーチェンジ」です。
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