「NX300h」バージョンL 初代 AYZ10系 2014年-現行(2017年マイナーチェンジ)さおり著

2018年にも年次改良

2017年にマイナーチェンジが入った「NX」。

まずはその内容をご紹介します。

<レクサスセーフティセンス+>を全車標準装備。

※2018年発売「クラウン」に装備された夜間歩行者検知、昼間自転車検知、ステアリング支援システムの搭載は2019年以降のマイナーチェンジになりそうです。

内装では、ナビ画面を大型化、18インチホイールデザイン変更。

欧州車ではよくある車体の下に足をかざしたらリアドアが開くシステム<ハンズフリーパワーバックドア>も新採用。

走りの面ではサスペンションのチューニングを見直し、ロール特性や操舵に対する応答性を向上してします。

パワートレーン、シャシー、空調の各制御の組み合わせを自由に選択可能な<ドライブモードセレクト>もオプション設定(F-SPORTには標準)。

また、2018年にもスピンドルグリルとドアミラーをブラック塗装に変更したり、フェンダーアーチモールをボディカラー同色とするなど少しずつスタイリッシュさを増しています。

 



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NXはファミリーカーなの?

レクサスはミニバンを登場させないところからして、ファミリーカーを作ろうという気はないようです。

セダンにしても、そう。

その証拠に、後席自動リクライニングが付いているセダンは「ES」の‛バージョンL’と「LS」のみ。

「GS」「IS」には後席リクライニング機構すら付いていないのです。

「GS」で「クラウン」より後席居住性を重視しないなんて、そりゃ売れないですよね。。

2005年-2012年の「GS」で不評だった後席居住性を上げるためにデザイン性を二の次にして発売したくせに、リクライニングもできないなんて信じられません。

ちなみに、この「NX」は後席手動リクライニング機構が付いています^^。

(‛バージョンL’のみ後席自動リクライニング標準装備)
ただし、いずれも角度調整は少なめです。

後席で気になるのはドアとウィンドウの境目が高く、窓から景色を楽しむという雰囲気ではないことです。

小学生低学年のお子様なら、ちょっと見上げるような形で窓の外を覗くような恰好になっちゃうかと。。

ムーンルーフは「ハリアー」の勝ち

運転する側からすると、価格相応の価値が認められにくいムーンルーフですが、後席に座っていると大変、嬉しい装備です。

前席のシートばかり眺めるドライブより、空の動きを眺められるドライブのほうが後席のご家族にとって楽しいと思いますし。

「NX」では珍しく、二種類のムーンルーフが用意されています。

一つ目は普通のムーンルーフ。
他車と較べて、すこし開放面積が小さいような気がします。

二つ目はいわゆるパノラマルーフ。
こちらは屋根全体に施されて、解放感に溢れるタイプです。

オプション価格は共に108,000円なので、それだったら断然、パノラマじゃないの?

と思いきや、パノラマルーフは開かないっ!

大きなガラスが出現するだけです…。

うぅ。
これだけ大きいと開けたい衝動が(笑)。

対する「ハリアー」のパノラマルーフは、その名も‛スライド電動ムーンルーフ’。

パノラマなのに開いちゃうんです。

これはお子様が喜びそう。

オプション価格も「NX」と同じ108,000円だし(笑)。

このへんが販売台数にも影響しているのかなぁ。

女性目線からしたら絶対「ハリアー」選びますもん。

ちなみに2017年の販売台数は「NX」は8700台、「ハリアー」は5万8000台でした。

 



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走りの「NX」

「NXターボ」試乗記では別の人間が「ハリアー」と大差ないなんて言ってますけど、私は、それなりに、差があると思います。

ハイブリッド同士で比べると、まず「ハリアー」には4WDしかなく車重もちょっと重めなので、加速したいときに‛もっさり’してしまうことです。

あと、カーブの時の後席の揺れが違います。

「ハリアー」だと頭が‛ゆさゆさ’しちゃうところが「NX」では揺れません。

一番、大きいのが高速走行時です。

「NX」は上下動に対する収まりがとても早く、すっきりしているので酔いやすい体質の方が同乗しても大丈夫なんじゃないかな?

運転するより助手席や後部座席に乗ったほうが違いが分かる「NXハイブリッド」対「ハリアーハイブリッド」。

「ハリアー」も決して悪くはないけれども、やっぱり価格差がある分、比べると悪い部分が分かってしまうかなあ。

とはいえ、コストパフォーマンスでは断然、「ハリアー」ですけど。。

特に私のような車営業ウーマンのお金の価値観からすれば。
「NX」は中古でも高いんですよね。。

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「さおりとしての‛買い’モデルはハイブリッド」です。