2009年の戦い。「インサイト」と「プリウス」

第一印象は、みんな「プリウスに似ているよね」

いつからかハイブリッド車だからといって、乗り心地を犠牲にしてもいいと思う方はいらっしゃらなくなりました。
しかし、かつては「燃費がいいぶん、乗り心地悪いのは仕方ないかな」と皆さん思ってらっしゃったものです。~3代目プリウスはまさにそう。3代目が発売された当初は自動車評論家はこぞって乗り心地の進化を謳いましたが、同価格のガソリン車と比較できるレベルに全く追いついていなかったことは間違いありません。

3ナンバーのプリウスですらそうなのに、5ナンバーのインサイトなんて“おもちゃ”みたいなものじゃないの?と、お思いのあなた。騙されたと思って、乗ってみてください!と言いたいですが、売ってないし、もう新車試乗はできないですよね・・・。中古車屋さんで試乗OKのところもあるので、気になる方は一度、試乗なさってみてください。ボディ剛性は非常に高いわけではないですが、素直なハンドルと、しっとりした乗り味は普通の乗用車のそれです。
何しろ負け犬ですから中古車価格は下がる一方です。
でも、車としては素晴らしい。

なぜ、もっと、いい売り方ができなかったものか・・・。
>>>下に続きます。



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ハイブリッドシステムの特許の関係で、ホンダのIMAというハイブリッドシステムは簡易的なものでした。実はインサイト、走行中にエンジンが止まることがありません。
そこをトヨタの営業マンに突かれたのは痛かったと聞きます。
「ウチのはモーターだけで結構、走るんですよ」、と。
「カタログ燃費もいいでしょう?ブランド力だって・・・リセールが全然違いますよ」
そう言われたら、迷っている方は皆、プリウスを契約したでしょう。

あと、インサイトのデザイン。
いくら空力を考えたらこうなりました、って言われても、プリウスを真似したみたいなデザインはやめてほしかった・・・。
意地でもホンダオリジナルのデザインが出来なかったのかなあ、と今更ながら忸怩たる思いです。

ハイブリッドでも乗り心地を犠牲にしないホンダの革命児、2代目インサイト。
手段を選ばず、しかし、それに圧勝した3代目プリウス。
王者トヨタに果敢に挑んだホンダ『インサイト』の戦い、もう懐かしい時代になりつつあります。

2代目インサイト主要諸元表
全長4,390mm
全幅1,695mm
全高1,425mm
エンジン種類水冷直列4気筒横置
総排気量1,339cc
エンジン最高出力65kW[88PS]/5,800r.p.m
モーター最高出力10kW[14PS]/1,500r.p.m
車両重量1,190kg
乗車定員5名
最小回転半径5.0m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード27.2km/L



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3代目プリウス主要諸元表
全長4,480mm
全幅1,745mm
全高1,490mm
エンジン種類水冷直列4気筒DOHC
総排気量1,797cc
エンジン最高出力73kW[99PS]/5,200r.p.m
モーター最高出力60kW[82PS]/???r.p.m
車両重量1,585kg~1,675kg
乗車定員5名
最小回転半径5.2m~5.5m
使用燃料無鉛レギュラーガソリン
JC08モード30.4km~32.6km/L